【中間テスト】猫パニック！　お手紙も書いてね！？｜リアクション

【中間テスト】猫パニック！　お手紙も書いてね！？

〇テスト結果と、これから

　青山絢は、テストの結果を見てため息をついた。
（結局、残りの日程も猫だらけの教室で試験を受けざるを得なかったわね。本当にきつかった……）
　テストの結果は……まあ、それでも一応80点台はキープできていたけれど。
（でもそんな寝子高生活も残りわずかね）
　卒業後は演劇を学べる大学か専門学校、あるいは有名劇団の養成所へ行くか……
　女優志望の絢はいずれかを決めなければいけない。
「私、まだ大人になり切れてないのに……それでも決めなければいけないのね」
　ポツリと絢はつぶやくのだった。

「野々さん……テストどうだった？」　
　廊下で声を潜めて聞く英二に、ののこは気まずそうな顔になった。
　少し離れたところでは、ののこの成績を心配した夏朝と夏夜が、聞き耳を立てている。

「うーん……テスト勉強のおかげで、英語と社会はだいぶよかったよ。けど……」
「良かった。……けど？」
「数学が……いきなり猫ちゃんがいっぱい出てきて、気になっちゃって。次の時間からは集中して頑張ったんだけど」
「ああ……そうだよね……」
　なんとなく予想できていたけれど。
「赤点になっちゃった……追試、頑張るね」
　ののこは、それでも明るい笑顔を見せてくれた。
「……応援するよ。頑張ってね」
　英二も、精一杯明るい調子で励ましたのだった。

　さて、小論文はどうなったのか。
「これみんなお手紙？　すごいね！」
　野々ととお理事長は、目を輝かせて小論文を読み始めたが、一クラス分読んだあたりで飽きてきた。
「いやー、参考になった！　ところで黒崎君、手伝ってくれる？　面白そうな意見をまとめて僕に教えてよ」
　と残りの小論文の山を黒崎俊介教頭に押し付けた。
　こうして黒崎教頭の頭痛の種は増やされた。
「えーと、先生方、小論文の採点にご協力を……」
　黒崎教頭は職員室で他の先生方に助けを求めたが。
「すみません、自分の科目の採点が終わったら考えます」
　かくして他のテストが返った後も、小論文は生徒たちの手に戻っていない。
　しかし必ず目は通されるはずなので、安心していただきたい。

「あら、この小籠包の作り方なかなかいいわね」
「彼の小論文、さすがの出来ですね」　
　その後余裕ができた先生方の息抜きとして、なかなか重宝しているらしい。
　

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あとがき

担当マスター：天村花海
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ご参加ありがとうございました。
猫まみれのテスト、おつかれさまでした。

中間テストは点数編がありませんので、アクションに書かれていない場合は成績について触れていませんが。
気になる方は、ぜひ現在参加募集中の追試シナリオで補完してみてください。

それでは、ご縁がありましたらまたのご参加をお待ちしております。

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