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6月の雨の中
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ヘッドフォンをして、買い物袋を手に横断歩道を渡る灰色の髪の少年の姿に、
ロベルト・エメリヤノフ
の目尻は今日も下がりっぱなしだった。
「はぁっ、霧生、美しい……今日も今日とて見蕩れてしまうよ。是非、もっと近くで鑑賞しなければ! いや、するべきだ!」
遮蔽物から遮蔽物を、反復横とびするかのように移動して身を隠しながら、ロベルトは深雪との距離を詰める。
見られている方の
霧生 深雪
は、最初こそ気付かなかったものの、徐々に強くなる背筋を走る悪寒に、カッと目を見開いた。
「くっ! このプレッシャー……ロベルトか!?」
ついに思い切って振り返れば、ヨダレを垂らさんばかりの勢いで、自分をガン見するロベルト。
「はっ!! や、やあ霧生。偶然だな」
見つかったと知り、軽く前髪を払って誤魔化すロベルト。
急に傍にあった壁にもたれて口笛吹き始めたりして、物凄く胡散臭い。
「ロベルト……最近行く先々で、会う気がするな……もしかして、
俺の後つけてるんじゃねぇか?
」
半眼の深雪の問いに、ロベルトの背後に稲妻が走る。
「なななななあな――ぁん!」
「何、猫みてぇな声出してんだよ?」
動揺しすぎである。
「な、なんの事かなっ!? 僕はたまたま通りがかって、たまたま出かける霧生を見かけて、今日も綺麗だなっと思ったり、たまたまシーサイドタウンで買い物するついでに、姿を鑑賞してウットリしちゃったり、
今日は
夕飯の買出しも兼ねているのかな……って、ライフスタイルを妄想して萌え萌えきゅんしたり、たまたま歩いてたら方向が一緒だったから、こっそり後をついてきちゃったら、これまた偶然見つかっただけだよ!」
ロベルトが言い連ねる程、深雪の端正な顔がひきつり、陰が濃くなる。
「……図星か、って言うか明らかにストーカーじゃねぇか! 冗談でストーカーって言ったこともあったけど、マジもんだったのかよ!」
呆れてモノも言えない、と深雪は憤慨する。
「そんな、誤解だ。僕はストーカーじゃないよ!」
口では否定しているが、ロベルトの顔にはハッキリと「げぇっ、とうとうストーカー行為が深雪にバレた!」と、書いてあった。
「全く、油断も隙もないな。もう付いてくんな!」
憮然と踵を返した深雪の髪に、ぽつりと冷たいものが落ちてきた。
「あれ、雨? 傘持って来て良か……」
傘を開こうとした深雪の手に、ロベルトのそれが重ねられた。
「おい……何やってんだよ?」
「え? あれ?」
ロベルトもきょとんと、繋いだ手と深雪の顔を交互に見る。
「つーか気持ち悪い……離せ! 離れない!?」
ロベルトの手を振りほどこうとして、深雪は唖然とする。
何だかんだで、ロベルトはわかりやすい。わざとなら、見れば分かる。
これは、彼のせいではない。
「あれ? なんか、これは……は? え……嘘……だろ……? ……でもこれはこれでいいね!」
「良くねーよ!」
ロベルトが嬉しそうなのが、ちょっと癪に障るが。
「クソ。これもきっと、神魂の影響ってやつだろ! 最近、こんなんばっかりだな……」
「うわー、霧生は楽器扱ってるだけあって、綺麗な指だな。僕の手は荒れてるから、少し恥ずかしいや」
乾燥する季節じゃないのに、居候は肩身が狭いのだろうか。というか、ロベルトは観点がずれていた。
にこにこと微笑みながら、深雪の指の滑らかな感触を楽しんでいるロベルトに、深雪はムッとして、自分の荷物を全て押し付けた。
星ヶ丘寮までの道を、仕方なく(?)手を繋いで歩きながら、二人の話題は家族へ。
「家族のこと? 誰がてめぇに教えるか」
突っぱねながらも、深雪はつい自慢して憚らない弟の写メを見せる。
「俺の弟、超可愛いということだけ教えておいてやろう」
映っているのは、中一の男の娘。
深雪がこのくらいの歳の頃は、こんな感じだったのかもしれない、とロベルトは思った。
「弟思いなんだね、いいなあ……尊敬するよ!」
「尊敬って、大げさだな」
「そう言えば、今度 霧生の演奏を聞かせて欲しいな」
「ん? ああ……ピアノは機会があったら、弾いてやらないこともない。まあ気が向いたらな」
「やった、約束だよ! 楽しみにしてるからね?」
無邪気に喜ぶロベルトに、深雪はハッとした。
――もしかして、このまま歩いてたら俺の家バレるんじゃね……?
ストーカーに家バレてたまるか!
とりあえずやたらと遠回りしたり、わかり辛い道を選んで通る事にする。
(なるほど、周り見てる限り雨降ってる中でしか、神魂は有効じゃないみてぇだな。寮のエントランス着いたら、隙を見て逃げるぞ!)
そんな深雪の思惑を知らないロベルトは、大きな荷物を抱えて ふぅふぅ言いながらも、あどけなさが残る顔に人懐こい笑みを浮かべ、従順に付いてくる。
変態だけど、健気でかわいい。
そうして辿り着いたエントランス。
「じゃ、俺はここで! 荷物サンキューな」
「あっ! 待ってくれ深雪! じゃなかった霧生!!」
再度、手を握ろうと腕を伸ばしたロベルトに、深雪はいきなり振り返る。
「送り狼は――お断りだ!」
鳩尾に女子力(物理)をお見舞いされたロベルト、敢え無く撃沈。
「悪く思うな、全て変態が悪いんだ」
悠然と歩み去る深雪に、痙攣しながらも、ロベルトはそれは幸せそうな表情だったという……。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月28日
参加申し込みの期限
2013年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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