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●星ヶ丘寮~シンデレラパーティ・その4
もうすぐパーティが始まる。
腕章をしたメイド姿の
檜扇 舞華
がカメラを持って回っている。
後日、星ヶ丘寮のPR動画をつくるためだ。編集は、動画配信者の舞華にとっては朝飯前である。
「テーマパーク的な某所でパーティーがありました風に編集しましょう。実際この寮テーマパークですし。テンションあがるなー。さて、素敵なお客様方々にインタビューして感想頂きましょうか」
背が高くファッションモデルのような艶やかなショートの黒髪美人を見つけ、すかさず駆け寄る。
「こんにちは! お名前をお伺いしても?」
「え?
梓 智依子
です」
「今日はどうして星ヶ丘寮へ?」
「私、シングルマザーで女子高生なんです。いつも学校生活と子育ての両立で忙しい日々を送っていて、煮詰まってしまうこともあって……それって子どもにもよくないなあって思うんです。だからたまには息抜きにと思って来ました」
14歳でシングルマザーになった智依子は、18歳になった今年一念発起して寝子高に入学して女子高生となった。しかしドレスを纏った彼女は、高校1年生にもシングルマザーにも見えない。事情を知った唱華たちが見立てた艶やかで大人びたワインレッドのドレスは、シンプルながら質のよさを感じさせるもので、智依子がもつ貴婦人らしさを引き出している。
舞華は彼女の姿をカメラに収め、こう言って会場へと送り出した。
「自分にご褒美、大事です! 是非、楽しんでいってくださいませ」
こうして幾人かにインタビューしたのち、アナウンスの仕事が舞い込んできた。
パーティが行われるのは噴水広場。人が集まって来たパーティ会場に舞華の声が響き渡る。
「皆さま、ご来場いただきありがとうございます。今宵のシンデレラパーティのために、星ヶ丘寮からお土産がございます。寮生にも配りますので、どうぞ皆様記念にお持ち帰り下さい」
礼二が用意したギフトについてのアナウンスだ。スタッフたちがアナウンスに応じて会場に入るゲストたちに手渡ししている。
いい頃合いで舞華はまたマイクを取った。
「まもなくパーティが始まります。どうぞ、みなさまお楽しみください」
――『星降る丘で素敵なひと時を』
PR動画のタイトルにしようと思っている言葉を、雰囲気満点に告げる。
広場にワルツの音楽が流れはじめた。
◇
(鴻上、来てるかな)
王子らしいマントに、純白の上着を羽織った
獅子目 悠月
はパーティ会場で友人を探していた。
衣装は星ヶ丘寮所有のものを借りた。
ユニットを組んでステージに出たり歌唱活動もしているので、手持ちの衣装の中にも煌びやかな王子風の服が無きにしも非ずだが、ひとりでユニット衣装を着る気になれなかったので借りたのだ。
(鴻上もこういう格好をしているのか。会えたらからかってやろう)
そう思ってニヤニヤしていたのだが。
「こちらをどうぞ、今宵のお土産に。落とさぬようにお気をつけて下さい」
聞き覚えがある声に振り返ると、そこには執事服の
鴻上 彰尋
がいた。馴染んでいる。もとから星ヶ丘寮の執事だったかと見紛うほどの馴染みっぷりだ。
「おおい」
「あ、悠月君」
悠月の姿をまじまじと見て、すごい似合うなぁ、と彰尋の目が見開かれる。それから(やはり俺はこちら側だな)みたいな雰囲気を漂わせる彰尋を、悠月は腕組み半眼で尊大にねめつけた。
「どういうことだ。お前は招かれる側じゃなかったのか? なんで執事だ」
「不服そうだね」
「大いにな。何故そんな恰好をしているか理由を言え」
「何故って……なんとなく、素の自分だと似合わないんじゃないかなって」
言いながら、舞台ではない場所だと自分に自信が持てない部分を悠月に見透かされた気がして目が泳ぐ。
もちろん悠月は勘づいたのだろう、半眼のまま顔を寄せてきた。
「何を考えてるか当ててやろうか。『悠月君みたいな恰好は俺には無理、執事としての台詞ならすらすらいえるのに』とかそんなことだろう」
「う……」
「図星か、まったく」
悠月は深々と溜息をつくと、
「お前の今日の配役は違うだろう」
と言って、徐に自分の純白の上着を脱ぐと、彰尋の執事風の黒い上着をはぎ取った。
「な、何を?」
「衣装交換だ」
「でも」
「でも、じゃない」
ぴしゃりと言い訳を封じられ、半ば強引に純白の上着を羽織らされる。上着を交換しただけで、彰尋の姿は執事から貴人に変身し、悠月は自分の見立てが間違っていなかったことに満足そうに頷いた。
「ほら、せっかく来たんだからせめて一曲くらい踊ってこい」
「踊るって……そんな、俺の誘いを受けてくれる人なんて」
「いるだろう」
悠月はちら、と広場の方へ視線を向ける。視線の先には淡いピンク色したノンアルコール炭酸のグラスを手にした一人の乙女。褐色の髪に淡いブルーの薔薇の髪飾りがよく似合っている。
彼女が彰尋の想い人だということを悠月は知っていて。彰尋が一歩踏み出すのにべらぼうに勇気がいる性格だということも知っていて。ちょっとばかり背中を押してやらねばと発破をかける。
「行けよ。背中を蹴飛ばされたいのかご主人様?」
悠月の意図を重々承知の彰尋は、緊張でゴクリと咽喉を鳴らした。
けれど、こうして友人が背中を押してくれているのだ。
無言でうなずき、噴水広場の真ん中へ足を踏み出す。
悠月が纏っていた純白の上着から、悠月がもつ度胸や真っすぐさが、残り香となって香ってくる気がした。まるで悠月が隣に寄り添ってくれているようで勇気を貰い、彰尋は彼女の目を真っすぐ見つめることができた。
「どうか、俺と一曲踊っていただけませんか」
彼女が笑顔でそれに応え、互いに手を取り合って広場中央へ歩み出ていく様を、悠月は壁にもたれかかりながら見守っていた。
「やれやれ。手間のかかるご主人様だ」
とはいえ、結果的に上手くいったからよかった。
口元に笑みを浮かべ、黒い上着の襟を撫でる。
「これを着ている間くらいなら執事らしく振る舞ってやってもいいか。飲み物でも取ってきてやろう」
彼のダンスの報告は、今夜自室でゆっくり聞くことにしよう。
彼のために焼いたかぼちゃの馬車のクッキーでも齧りながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年05月29日
参加申し込みの期限
2021年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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