なめこ・つちのこ・大戦争！｜リアクション

なめこ・つちのこ・大戦争！

●ぷにぷに大戦争、開幕

　なめこ王国軍とつちのこつちのこ帝国軍の戦いは退路なし、眼前の敵を殲滅するまで前進。
　なめこか？　つちのこか？　……という永遠の命題に今、終止符を打つべく両陣、戦闘態勢を整える。
　なめこソルジャー、つちのこ戦士は寝子島の助っ人達とともに、出撃の合図を待つ。

「理緒ちゃん、つちのこ派だったんだ……！」
「信じられない！　紗月が……よりによってなめこ派だったなんて！」
　互いの敵を確認するなり、佐和崎紗月は、最愛の恋人である初瀬川理緒がつちのこ派だったという衝撃の事実を知って驚く。
　紗月はなめこの山が大好きなので、きっと理緒も、なめこの山が好きだと思っていた。
　理緒は、これは悪い冗談だと思った。
　だが、紗月がなめこ王国軍側にいたことで、なめこの山好きである事実を知った。
　自分と同じように、つちのこ派だとも思っていたので共に戦えると思っていたからショックだった。
　２人はいつか、ぶつかる時が来ることを悟った。
「理緒ちゃん、今からでも遅くないわ。なめこの山派に転向しない？」
「それはできないわ……あたしは、つちのこ愛を捨てられない！」
　ぶつかるのを回避しようと説得を試みた紗月だったが、理緒は頑なに、つちのこ愛を捨てようとしない。
　こうして愛する２人は引き裂かれ、それぞれの陣営の一員として戦うことになったのだった。

「食べんのはどっちも好きやけど、今はなめこの気分や。ってワケで、うちはなめこにつくでー！」
　日本お菓子業界最大にして永遠の争いであり続けるであろう大戦争に胸躍らせる鹿園斐美は、なめこ王国軍側に。
「ささ、ぱーっとやってパフェの具にしたんで！！　どれだけ暴れても元通りやから、遠慮はせぇへんで！」
　中型のマシンガン型したなめこ銃を手に、馬代わりのなめこ戦車に乗り込んだ。

「どっちが勝ってもいいが、俺は修行をさせてもらうぜ」
　剣道部部員である響蒼留人は、飛び道具を使わないつちのこ帝国に味方することに。
　つちのこソードを構え、敵陣営を見据える。
「助っ人は女子ばかりのようだが、手は抜かないぞ。味方とは協力し、敵には胸を借りるつもりで……」
　そう言った途端、周囲の女子の視線が痛くなってきた。
「いや、変な意味じゃないから！　実力のある者に練習の相手をしてもらうということでだ！　相撲の稽古でそう言うだろう！」
　蒼留人がそう言ったと同時に、つちのこ帝国軍出撃の合図が。
　それと同じくして、なめこ王国軍は全軍、突撃した。

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