なめこ・つちのこ・大戦争！｜リアクション

なめこ・つちのこ・大戦争！

●進撃のつちのこ戦士

　初瀬川理緒は、つちのこ戦士としてつちのこソードとつちのこシールドを装備し戦う。
「敵の武装は何かしら」
　なめこソルジャーは、なめこ戦車に爆撃機、ピストル、ライフル、ロケットランチャーといったなめこ銃を装備している。
　自分は戦力になるのかと不安だったが、意外にも彼女には戦士としての素質があったようで戦場では縦横無尽に大暴れ。
　銃撃をつちのこシールドで防ぎつつ、敵兵士に近づいたら一気呵成につちのこソードで斬りかかり。
　次々と倒し、なめこの山へと変えていく。
「私に、こんな力があったなんて……」
　確かな手ごたえを感じつつ、なめこソルジャーを排除する。

　そうこうしているうちに、佐和崎紗月と遭遇した。
（こんな場所で、こんな形で再会なんてしたくなかったわ。紗月も、そう思っていてくれているといいのだけど……どうだろう？）
　そう思ってくれていたらという願いは、紗月が口にしたこの一言で崩れ去った。
「こうなる運命だったのね、理緒ちゃん……。私達の戦いは避けられないわ……」
　涙を拭い、紗月はまなじりを決して理緒に戦いを挑む。
「そう……。どちらかが倒れるまで、戦うしかないわね。つちのこ愛にかけて紗月に負けない！」
「私だって負けない……なめこ王国軍の兵士として最後まで戦うわ……！」
　こうして、最愛のふたりの壮絶なバトルが始まったのだった。

　その近くでは、響蒼留人がつちのこソードでなめこ王国軍を果敢に攻め込む。
「飛び道具を使わない分不利だが、敵の油断をつけばなんとかなる。分断されないよう気をつけ、敵の死角から攻めて各個撃破だ」
　この調子で一気に敵陣へ、という時、なめこ戦車が眼前に迫ってきた。
「何？　あの戦車、なんてスピードだ！」
　その１機に乗り込んでいたのが、自分が知る人物だったことに驚く。
「乗ってるのは……島岡雪乃先生！？」
　戦車の速度より、剣道部顧問の島岡先生が敵陣にいたことを恐れた。
「響君はつちのこ派ですか。私は、なめこの山が好きなんです」
　そんな理由でなめこ王国軍側についたのか！　と心の中で突っ込んだ。
「くそっ、やりづらいが手加減はしませんよ！　こうなれば敵の武器も奪って使うぞ！　つちのこチャリオットに乗って応戦だ！」
　足元に落ちているなめこ銃を拾うと、援護に駆けつけたつちのこチャリオットに乗り込んだ。

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