なめこ・つちのこ・大戦争！｜リアクション

なめこ・つちのこ・大戦争！

●なめこソルジャーの猛攻

　佐和崎紗月は、なめこ戦車を率いてつちのこ帝国軍の拠点をひとつひとつ叩き潰す。
　なめこ爆撃機でつちのこ帝国軍の防衛陣地を叩いた後、戦車部隊は、なめこライフルで武装した兵士の直接掩護を受け責め立てる。
「戦車は、歩兵の支援を受けないと意外と弱かったりするからね」
　そう考えつつ、着実に敵の拠点を粉砕。なめこ王国軍の占領区域を徐々に拡大していった。
（どこかで理緒ちゃんと戦うことになるかも……）
　初瀬川理緒と、どこかでぶつかり合うかもしれないと気にしつつ、敵陣に乗り込む。

「佐和崎ちゃん、なかなかやるやん。うちも負けへんで！」
　鹿園斐美も、なめこ戦車でつちのこ陣営に突撃する。
　足の速いつちのこチャリオットを遠いうちからぱぱっと馬を射抜くが、なめこ戦車がつちのこ戦士達に囲まれてしまった。
「移動の邪魔や。こういうんは、組み技でちゃっちゃと倒したほうが早そうやな」
　そう言うなり、なめこ戦車から飛び降りた斐美は真っ先につちのこ戦士に接近。
　組み技でぶん投げ、なめこ銃で撃ったほうが手っ取り早く攻撃できると判断。
「どぉりゃー！」
　つちのこソードやつちのこスピアは間合いに踏み込んでから組み技でぶん投げ。投げた後は、なめこ銃で打ち抜く。
　つちのこシールドを装備したつちのこ戦士は、盾を掴んで上からどつき、撃って囲まれたら横に向けた銃を連射して反動で横薙ぎ撃ち。
　次々と倒されたつちのこ戦士は、つちのこの里に戻った。斐美の周囲には、多くのつちのこの里は散らばっている。
「んー、やっぱええなぁ♪」
　それらを拾い集めると、つちのこをかたどったクッキーをチョコレートでコーティングしたお菓子をひとつ手にする。
　手にしたそれを、わざと敵の目の前で美味しそうに食べる。
　つちのこ戦士は、同士が食べられている様を見て蒼褪めている……ように見える。
「何とも言えない味わいがあるんがええな。この戦いが終わったら、残りもしっかり使うてパフェにしたるさかいに。楽しませてもろたお礼に、一等豪華なやつを作ったんで！」
　食べ終えると、勝ち誇った顔で、つちのこ帝国軍にそう宣言する。
「大暴れ再開や！」
　まだまだ暴れるで！　と言わんばかりに縦横無尽に戦場を駆け回る。
　それに続くように、なめこソルジャーも勢いよくつちのこ戦士に突撃していく。

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