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ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
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(必要な事を、必要の為にだ)
『お茶会』を終えた生徒たちが廊下を歩いて行くのを確認しつつ、月詠は測定会場へと足を向ける。
(解らんでもないけどね)
脳裏を過るのは、執事のお茶を飲んだあと、変化した自身の身体に驚いたり目を輝かせたりしていたみんなの顔。
(……胸の大きさとかね)
緋色の瞳に映すのは、小柄な割にやや大きめな自身の胸部。
──旅鴉さんはいいなぁ
小ぶりな自分の胸を嘆く同級生の羨望のまなざしを少なからず受けたこともある、おおきめのおっぱい。確かに、これはこれでいいものだ。
(とはいえ)
いわゆるちっぱいはちっぱいでいいものだ。
芸術を愛する自称『魔女』は大真面目に考える。あれはあれで美しい。
(美の女神の胸はCカップだ)
身体測定に振り回される生徒たちが行き交う廊下を瞳に捉える。スポーツで鍛えた身体、発育途中の線の細い身体、ふうわりとした柔らかそうな身体。どれもこれも、人間の肉体のかたちであり、個性だ。
(……ふむ)
その中でも芸術家の少女の瞳を惹いたのは、引き締まった筋肉を持つ少女の身体。本人はもしかすると肉のない胸を嫌っているのかもしれないが、
(良いものだ)
人間のかたちをしている己は、だからこそただの人間の肉体に、そのかたちにすらも美しさを見出すのかもしれない。
(肉体美は原初の芸術なれば)
その身に芸術論を展開しつつ、会場である特殊教室の引き戸をノックする。
「すまない、遅くなった」
ひとこと告げて室内に入る。測定の合間であるのか人気の少ない会場には、今しも女子保健委員に胸囲を測られようとしている女子生徒がひとり。
(この一年でまたおっきくなってるんだよね)
遅れて入って来た月詠に人懐っこい笑みを向けながら、
白 真白
は測定をしてくれている女子生徒の両腕が周りきらないほどの自分の胸を見下ろす。
(胸はさすがにもう大きくならなくていいんだけどなぁ)
聞く女子が聞けば何を贅沢なと言われてしまいそうな台詞ではあるけれど、胸が大きければ大きいなりの悩みはある。
(肩はこるし足元は見えないし)
可愛い下着だって滅多と見つけられない。
(まぁ、愚痴っててもしょうがない)
せめても小さく測れないものかと出来る限りに息を吐き出し胸を萎ませる真白の努力をよそに、
「き、99、センチ……」
「アンダー56センチってことは、……え、えぬカップ……」
「えぬ」
「N」
測定係と記録係が感嘆とも驚嘆ともつかぬ溜息を零して膝からくずおれた。
(一年で3センチ増えてる……)
記録係が差し出してくれた測定用紙を受け取り、真白は唇を尖らせる。
体重は前回測定時とほぼほぼ変わらずの31キロ。安定して変化なしの気が強い。
(ま、太ってないならオッケーかな)
測定用紙には先に別室で受けた視力と聴力も記録されている。
聴力は左右ともに問題なし、視力は左は良好、右が0.0。右が全く見えていないのは、これは昔に遭った事故の後遺症で義眼を入れているため仕方がない。
おしゃれ感覚で綺麗な色の義眼を使ったりもする右の眼を掌で抑える。気分で目の色が変えられるのはちょっと楽しいもの。
(さて、ラスト!)
なにごとも明るく前向きにとらえる真白が期待と不安をその大きな胸に膨らませて最後に向かうは、身長計。
(さて、とうとう来たよ、この時が)
自分の身長よりもずっと高い身長計の柱を仰ぐ。頭よりずっと高い位置にある測定バーを睨む。
途端に頭を過ったのは、去年の悲しい事件──測定ミスの発覚により、一昨年より8センチも縮んだ驚きの測定結果。あれは、とてもとても悲しい事件だった。
(……で、でも!)
過去の悲劇を振り払い、真白は身長計の前に立つ。
(それより前よりは伸びてたんだよ)
それならば今年もきっと、
(伸びてるはず!)
伸びてなかったらどうしよう、と思いかける気弱な自分も振り払い、真白は上靴を脱ぐ。お願いしますと真剣な顔で測定係の女子保健委員に頭を下げる。そうしながら懸命に祈る。
(120は、120は超えててほしいの!)
齢十七にして身長119センチは低すぎる。
もう少し小さくてもいいのは、身長ではなくこの胸だ。
残念ながら胸は大きくなっていたけれど、身長が伸びていたのならばそれは許容しよう。この先身長も伸びて、低身長におっきいおっぱいというギャップも埋まっていくと信じられるというもの。
(いざ)
くるりと踵を回し、測定柱に背中と踵をつける。
(測定だー!)
深呼吸ひとつ、ぐっと胸を張る。顎を引いてください、という保健委員の言葉にせめても背筋を精一杯に正す。今年はどれだけ伸びているだろう。
(お願い! 伸びてて!)
頭のてっぺんに測定板がそっと押し当てられる。
真白の懸命な祈りに気付いているのかいないのか、
「119センチですね」
保健委員の声は淡々と素っ気なかった。
「……119センチ?」
「119センチですね」
繰り返し問うても、答えに変化はない。身長は伸びていない。一ミリも。これっぽっちも。
「伸びて……無い……」
がくりと肩を落とし決戦の場からしおしおと去ろうとして、ぐっと踏みとどまる。おおきなおっぱいを揺らして振り返り、測定係の保健委員に胸をぐいぐい押し付けるようにしてその手を取って迫る。
「もう一回! もう一回測って! な、何かの間違いかもしれないし」
色艶のいい頬をピンク色にして必死に強請られ、保健委員は折れた。もう一回だけですよ、と困った顔をする彼女に顔中を笑顔にして礼を言い、真白は意気揚々ともう一度身長計に乗る。
「119センチですね」
「119センチ?」
「……変わらない……」
「同じですね」
淡々と非情な現実を告げられ、真白は今度こそ真っ白に燃え尽きた顔で身長計から降りた。しおしおと上靴を履き、しょんぼりがっくり測定用紙を受け取る。記されているのは、
『身長 119センチ』
去年と変わらぬ数値。
(今年も伸びてなかったのかぁ……)
大きくなったのは胸囲のみという事実を残し、真白の今年の身長測定は終わった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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