this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 冒険は自給自足で
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
一方、こちらは魔物捜索隊。
「さて、それでは奥に進みましょう――」
涼やかな少女の声が、遺跡に響き渡った。
「魔物、どれが美味しいかな」
明かりを片手に先行するのは、
恵御納 夏朝
。
勝手知ったる星幽塔であるが、今回はかなり特殊な遺跡。準備万端整えて、慎重に進む。
さらに今回は、いつにもまして気を張らなければならない理由が彼女にはあった。
「まさかの自給自足ダンジョン・・・・・・」
夏朝の傍らで、デジカメ片手にした少女は、
恵御納 夏夜
。
多少意匠は異なっているものの、乳白色という点以外はほぼ夏朝と同じ意匠を纏った夏夜。二人がそろって、互いを気遣いながら移動する様子は、なにやら幻想的な光景のように見える。
初めての、大切な双子の星幽塔。記憶の共有はあるにしても、夏朝は夏夜を精一杯気遣って探索を続けていた。
夏朝と夏夜が双子であり、彼女たちが昔から一緒。
そういうことに、なっている。
だがそれは不思議の力でそういうことになっているだけであって、実際は二人は奇跡のような偶然で、互いの魂を、二つの器に分けることに成功した存在なのだ。
「食べ物は内部で確保しないと、か……」
気合、入れないと。
夏朝は手にしたねこシールを、ぐっと握りしめる。
(……)
夏夜は、目をすぼめた。
たまたま自分が肉体を得て、夏朝と別個の存在になったのは僥倖だ。
それ自体はとても喜ばしい。
だが、夏夜はそれをことほぐ気にはならなかった。
二つの存在に分かれたということは、自分たちにそれが要求されているということ。
自分たちを見舞う試練が、あらたなフェイズに移行した。
それだけのことだ。
一つの肉体を共有するような、不確実な存在では、自分たちの試練を弾き飛ばすことはできない。
一つの奇跡は、あらたな出来事への入り口。
夏夜は、そう考えていた。
どんなことがまちうけていようとも、自分のすべきことはひとつ。
(かならず、夏朝を守り切る)
手にしたナイフに力がこもった。
彼女たちの後ろから、周囲を警戒しつつ進むのは、歴戦の冒険者である
ティオレ・ユリウェイス
と、小柄なエルフの少女、
ルイセ・ミュレーズ
。
二人とも油断なく獲物を構え――ティオレはショートソード、ルイセはショートボウである……慎重に歩みを進めていく。
二人とも、年若い女性……とくにルイセは、まだ少女と言っていいほどの外見だ……だが、その物慣れた様子は、外見から推察される年齢にそぐわない。
遠くで滝の音が聞こえる。
このあたりは地下水道が通路に接しており、漂着物が堆積した浜辺のようになっている場所だ。
栄養のある土壌で、たくさんの草花が群生している。
夏朝はその一つを摘まんで、じっと見つめた。
このダンジョンは自給自足。さまざまな調味料も、当然持ち込むことはできない。
塩はリリエルが岩塩から精製する方法を知っていたために潤沢に手にすることができたが、塩だけの味付けではいかにも心もとない。
遺跡内に生えているというさまざな香草の類を、できるだけ採取してくるというのも、探索班に与えられた重大な使命だった。
とはいえ、得体のしれないダンジョンの草花、中には危険な猛毒を持っているものもあるかもしれない。
慎重に吟味する必要がある……。
と、夏朝の傍らで腰をかがめた夏夜、さっと花の一つをつまんで、矯めつ眇めつ眺めていたと思うと、それをためらわず口に入れた。
「!」
躊躇のないその姿に、一同が驚愕する。
一口噛んだ夏夜、眉間にしわを寄せて、ぺっと吐き出す。
「棘が……」
固いがくに残っていた棘で口を傷つけてしまったのか、朱唇にすっと、血の雫がこぼれる。
「夏夜!」
気づかわしげな声をかける夏朝に、心配ないと夏夜は手で答える。
「大丈夫、毒はないわ」
癒しの力で傷を封じる。
「問題ない。探索を続けましょう」
事前に野草やキノコの知識を蓄えてきたつもりだったが、正直自信はない。
となれば、実地で試してみるのみ。
一口含んで、いやな感じがあれば吐き出す。
何事もなければ飲み込み、何もなければ毒なしと判断。
いくらなんでも、即座に致死量に達するような危険な植物はないだろう。
よしんばそういうものがあったとしても、そのための治癒の力。
(夏朝が苦しむより、ずっといい)
果敢で向こう見ず、一見はかなげな夏夜の、大胆な姿であった。
(……)
あまりに大胆な夏夜のやり方にためらった夏朝だが、すぐに思いなおす。
ひとつひとつ草花を吟味していくやり方では、時間がかかって仕方がない。
迅速に事を済ませるのも、大事な冒険の要素だ。
治癒の力もある。あからさまに危険なものを口に入れるほど、夏夜はおろかではない。
夏夜の姿をみて、より大胆に採取を開始する夏朝。
同時に盗人の光を発動し、勘を研ぎ澄ます。
「これは……嫌な予感がするからダメなやつー!」
うっかり口に入れそうになった毒草を、すんでのところで放り投げる。
ティオレとルイセも、野草の採取を手伝う。
もとより冒険者としての経験、知識ともに豊富な二人。素早く野草を見分けていく。
とくにルイセは森に住まいし、森とともに生きる種族。野草の知識は潤沢だ。
「ルイセさん、知識が豊富ですね……何歳なんですか?」
「ハハハハ、こやつめ!」
エルフに定番のノリ突っ込みを軽く応酬し、和やかなムードになる一同。
――!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 冒険は自給自足で
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月09日
参加申し込みの期限
2021年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!