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【星幽塔】第一階層 冒険は自給自足で
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地底大河の魔物を料理するのはティオレと夏夜。
「蛇なら食べられると思う……有名な作家の作品に、蛇を白身魚か何かと偽って売ってたって話があった気がするし」
和洋、言語問わず、興味のある本は自分のペースで読み進めていく夏夜。
まだ生きのいいシーサーペントをつかんで、因果を含めて頭部を打つ。
そのまま鱗を削いで、鰓に包丁を添えて、一気に下ろしていく。
骨の多く、技術の要る蛇の調理だが、包丁さばきは的確である。
毒のある部位と思しきところは、丁寧に臓器ごと取り去る。
治癒の力を発動することもできるが、あまり星の力には頼りたくない。
きらきら光る、形のよく整った蛇の切り身がそろっていく。
「綺麗……」
一同から、思わずため息が漏れる。
一方のティオレも、女性らしく繊細にさばいていく。
夏夜と違い大型のシーサーペントを、力を込めて丁寧に腹を切り、臓腑を取り出す。
そのまま鉄串に蛇腹状に刺せば、準備完了。直火で念入りにあぶっていく。
香草と塩コショウで念入りに味付け。
他の中くらいの海蛇は、此方もきっちりとさばき、かば焼きにする。
冒険者としての大胆さと、女性らしい繊細さのあいまったいかにもティオレらしい料理だった。
一方夏夜はオイルを引いた鉄板に、丁寧に切り身を配置する。
まるで実験でも行うかのように、生真面目な顔で精密にハーブを加え、味付けしていく。
●
一方、夏朝が調理に挑むのはグリフォン。
「コカトリスよりは毒はない……と思う……!」
大ぶりの包丁を構える。
鷲の頭部に、牛馬の胴をもつ魔獣。
当然、筋肉のつき方も、鳥と獣、両方の特性を持っている。
――慎重かつ大胆に。
――手際よく、すぱーんと。
無心に、集中して肉をさばいていく。
ピンク色の、霜降りの美しい肉に、鳥の筋肉質の部位が丁寧に切り取られる。
両者の絶妙にまじりあった場所を、ステーキ大にカット。
フライパンを使用し、火加減を調整しながら丹念に焼いていく。
「美味しいかな、どうかな……?」
一見大胆で、気遣いのあまりいらぬと思われるステーキだが、繊細に焼くとなると、技術と、それ以上の繊細な注意力が必要になる。
あらゆる肉の要素の入り混じったグリフォン肉、焼き上げるのも注意が必要だ。
幾度もひっくり返し、焦げ目を丁寧につけていく。
岩塩、野草、ハーブなどを加え、時間をかけてじっくり焼いていく。
「出来た……」
焼きあがったグリフォンステーキは、丹念に集中して焼き込まれた、まるで手の込んだフランス料理のような一品。
●
「こんなのも狩れましたけど……美味しいでしょうか?」
ルイセの指さす先には、でっかいアリゲーター。
「胃もたれしそう……」
肉の続いた一同、ちょっと意気消沈する。
「ローズマリー、バジル、チリペッパーなんかは、食欲増進にもなるし、胸焼けにもいいよ」
ルイセが取り出した各種の薬草に、一同がわっと歓声を上げる。
ハーブの知識の豊富な森人、多様な薬草で料理のバリエーションを広げる。
「臭いがきつそうなら、こうして・・・・・・」
ケイブシャークの小物の腹を割いて、どさりと香草を詰める。
焼き上げると、なんともいえない香りが拡がる。
食べながら調理し、調理しつつ食べる。
皆が落ち着いて、余裕もでてきた。いよいよメインディッシュの登場。
●
「ドラゴンステーキ、焼きますよー!」
志桜里の声が響く。
どさりとドラゴンの肉が運び込まれた。
血抜き、解体などは皆で分担し、手際よく行っていく。
「ドラゴンというと、イメージ的にはは虫類・・・・・・鶏肉っぽいイメージなんだけど、実際はどうなんだろうね」
まじまじと肉を見つめながら、秘月が言う。
鶏肉と聞いて、一瞬アシュリーの顔が青ざめる。
「やっぱりドラゴンのお肉と言えばドラゴンステーキが一番ですよね!」
調理の役を一番に申し出たのはリリエル。Barアストラルのメインスタッフとして厨房にも立つ彼女、料理の腕はお墨付きだ。
「料理は任せてください」
大振りな肉をどんと鉄板にのせて、火の力で一気に火力を上げる。
ゴォウッ!
煙が天を衝くような柱となって、天井の通風口に吸い込まれていく。
「味付けはシンプルに、岩塩と胡椒にしましょう」
さっと手早く味付け、火の力を調整して・・・・・・。
「上手に焼けましたー!」
じゃん! とリリエル、会心の一枚に思わず決めポーズ。
「わー、リリエル、すごい!」
「ささ、メリィちゃん、最初の一枚を試食してみてください♪」
目をキラキラさせるメリィに、リリエルはドラゴンステーキを渡す。
牙をステーキに突き立てると、脂がしたたり落ちてくる。
夢中で頬張るメリィの姿が、何よりも雄弁な感想であった。
「みなさんもどんどん焼いていきますから、食べて力をつけてください!」
リリエルの声に、歓声が上がった。
「それじゃ、私も・・・・・・」
志桜里はドラゴンの肉に、自分で取ったり仲間の集めた香草を、丹念に練り込んでいく。
十分なじんだ肉を、鉄串に刺して、丹念に焼き込んでいく。
「お肉はこれが一番、食べた気になりますよね・・・・・・」
ドラゴンの串焼き。実にキャンプらしい、野趣に富んだ一品だ。
切り分けると肉汁があふれ出て、歓声が上がった。
●
「美味しいっ!」
あちこちから感想が聞こえる。
「味が薄ければ、もう少し胡椒を・・・・・・」
アシュリーの振る舞うスライムスープは滋養に満ちて、体を温めてくれる。好評を博していた。
スープを掬って渡すその隙に、アシュリーは海蛇やケイブシャークの肉を中心に堪能する。
鶏肉系の料理に手を出しあぐねる彼女に皆気遣って、ムリに勧めることはしない。
「脂がきつそうなら、途中で見つけたこんなのを・・・・・・」
ルイセはすりおろしたホースラディッシュを提供。
「木に成っていたシトラスっぽいのもあるわ。口直しにいいかも」
「ルイセさん、すごい! 本当は何歳なの?」
「ハハハハ、こやつめ!」
ポーラの上機嫌の軽口に、ルイセはちょっときつめの笑顔で答える。
「調味料って偉大だね・・・・・・」
静かに夏夜が呟く。
あくまで慎重な彼女、調理後も一口食べては毒の有無を確かめている。
「遺跡の外で、普通に調理もしたい」
キャンプも楽しいけど、これだけバラエティに富んだ食材を見せつけられたら、料理好きとしての血が騒ぐ。
「塩がもう少しほしいかな」
夏朝と夏夜、心はすでに先へ先へと動いている。
そんな皆の様子を、ティオレはシーサーペントを囓りながら、じっと見ていた。
不死の特性を見込まれて、昔のパーティでは毒見役だった。
「おいしい」「舌がえぐい」などと、実地で毒草を口にいれて種類を判別した。
それはそれで、冒険者として必要だったとは思うのだが、久しく「料理を楽しむ」ということを、忘れていた気がする。
実に何百年ぶりという、奇妙な思いに彼女はとらわれていた。
「おかわりー!」
「あ、メリィちゃん、おかわりまだまだありますよー!
ルークさんもどうぞどうぞです!」
すっかりBarアストラルの給仕に戻ったリリエル、せわしなく周囲の世話を焼く。
やはり、他人のために働くのが、根っからすきなのだ。
みんなにドラゴンステーキが行き渡ったら、ようやくリリエルが食する番だ。
(どんあ味か楽しみです!)
「あ、お肉まだまだありますよ!」
極上の笑顔を浮かべ、肉の注文に応じるリリエルだった。
そんなわけで、ダンジョンキャンプの夜は、楽しく更けていったのだった・・・・・・。
で、遺跡の封印は。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月09日
参加申し込みの期限
2021年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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