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【2日目:看病しましょう】
添木 牡丹
と
弓弦原 譲
、そして
秋ノ宮 こまち
は、寝込んだ住み込みの従業員たちへの給仕を行い続けていた。
「これを飲んで早く復帰しろ」
弓弦原はつっけんどんに言い放つ。
「こういう時だからこそしっかり休んでほしいですわ」
秋ノ宮は従業員の部屋の簡単な掃除を行っていた。
一方、添木はさっきから上機嫌だ。
「トマトには免疫力をあげてくれますし、作り手側からしても鍋物は免疫力あげる食材を入れやすく、簡単ですからね……」
あーん、と優しく従業員(♂)に食べさせてあげる添木。
従業員は違う意味で顔が赤くなり、そのまま掛け布団を被って身を縮こませてしまった。
「さて、次は……、あれ? ここ、八十八旗さんの寮室ですね?」
添木が表札を確認して気が付いた。
「八十八旗、ああ、
一夜漬けでハメ外した
と噂の……」
あれだけ派手にやらかせば、八十八旗の名は寮内に広がるというものだ。
弓弦原は表札を一瞥し、それから玄関のドアを見遣った。
しかし、ここに来て間もない秋ノ宮は首を傾げるばかり。
「どのような方なのですか?」
それに対し、添木は即答した。
「チャラいです」
きっぱりと言い切った様に、ますます困惑する秋ノ宮だった。
「お邪魔しますぅ~。瀬場さんの看病に参りましたよ~」
添木がノックをすると、中からバタバタと足音が近付いてくる。
「はい、どちら様ですか?」
中から
獅子尾 優華
が、割烹着を着込んで顔出した。
あれっと表情を曇らせる3人。
これに対して、んっと眉を下げる獅子尾。
しばらく沈黙が続いたが、恐る恐る添木が質問を繰り出した。
「……あの、ここ、八十八旗さんの寮室ですよね?」
「ええ、そうよ」
「え、あなたは誰? どうしてここに?」
「名乗るのなら、せめて自分から名乗るのが礼儀じゃないかしら?」
「はぅっ、すいませんすいません! わ、私、2年の保健委員、
添木 牡丹
ですぅ。
瀬場 進
さんの看病に参りましたぁ~」
「1年の風紀委員、
獅子尾 優華
です。添木先輩、折角ご足労いただいて申し訳ないのですけど、看病は私がやっていますので間に合っていますよ」
「えっ、どういうことです?」
「見てのとおりです。昨日から泊まり込みで、八十八旗さんと一緒に瀬場さんの看病をしてますので」
獅子尾は割烹着をこれみよがしに広げてみせた。
彼女の言葉に、3人は思わず顔を見合わせる。
確か、八十八旗にはラブラブな彼女がいたと聞き及んでいる。
それなのに、今、
彼は女性を自分の寮室に引き込んで、一夜を共にしているのだ!!
「わ、私は部外者ですけどぉ……、そういうのはよくないと思うのです!」
恋人持ちの添木の乙女心に火が付いた!
「う、噂通りの方なんですね……!」
秋ノ宮、青ざめた顔で獅子尾の顔を見詰める。
「八十八旗さんはいますか!? 一言物申すのです!」
お邪魔します、と獅子尾の制止を振り切り、ずんずんと奥へと進んでいく添木。
その手は秋ノ宮の左手をむんずと掴んで離さない。
「お、おい、面倒ごとに首突っ込むのは止せ!」
弓弦原は勝手に進撃する女子2人を引き戻すべく、やむなく八十八旗宅へ上がるのだった。
「セーバースー! いい加減に寝てておくれよー!」
「致しかねます! 看病自体は非常に嬉しいことなのですが、信彦様おひとりに任せておけません、ごほっごほっ!」
「1人じゃないって、ゆーかちゃんも一緒だから! ほら、ゆーかちゃんの作った和食、身体にいいから冷めないうちに食べなよ!」
「私が皆様を差し置いて先に食事など、もってのほか! 食べるなら、信彦様と優華様の分も、この私が、げふげふげふ!」
「強情だなぁ、セバス!」
「信彦様こそ、めしいた私に譲る気はないのですか!?」
居間では、
八十八旗 信彦
と
瀬場 進
が両手をガッチリ組合って、互いの額をこすり合わせて力比べを行っていた。
どう見ても病人の瀬場だが、職務遂行の誇りがそうさせるのか、若い八十八旗の攻勢を全くものともしていない。
両者拮抗、五分と五分!
互いに譲らぬこの展開に、突如乱入した添木が八十八旗の肩を叩く。
八十八旗が振り返ると、まるで鬼神のような顔した添木がそこにいた。
「のわーっ? ぷげしっ!?」
八十八旗は恐怖で気絶した。
「病人の扱いは優しくですぅ! ……それにしても元気すぎる病人ですね」
添木は苦笑いを浮かべた。
「いやはや、お恥ずかしいところをげほげほ……」
「ちゃんと寝てて下さい……」
秋ノ宮は気絶している八十八旗を地面へ無造作に転がしたあと、瀬場をベッドへ誘導した。
「……なにか盛大に勘違いされてるようだけど、これで分かりましたか?」
溜息混じりに獅子尾は弁明し出す。
瀬場が病人のくせして(理事長の通達があるにも関わらず)キッチン周りや清掃などの業務をこなそうとするので大変なこと。
案の定、八十八旗はレシピがないと食事もできない、洗濯や掃除もままならないこと。
故に、獅子尾はどちらも放っておけず、結局泊まり込みで看病をしている、ということ。
「つまり、浮気でもなければ通い妻でもないわけですね」
添木の納得の声。
だが、その出てきた単語に一同が凍り付いた。
特に獅子尾は状況を冷静に鑑みたようで、顔色が青から赤へとくるくる変わっていた。
「か、通い、妻、ですって……!? ち、違う、違うわよ!! ただ、なんか、彼のことを無性に放っておけなかったのよ!」
獅子尾は狼狽しながら、のべつまくなしにしゃべくり立て始める。
「この綺麗に磨かれたシンクや部屋の塵一つない様を見たら、普段から瀬場さんがこの部屋を管理しているのは明白だし、その瀬場さんが倒れたら、八十八旗さんは週明けまでオロオロするのは明確で、それは私の予想通りだったわけで! だからこうして明日までは四六時中何があってもいいように、ここにいるだけよ! それ以上のことなんて何もないんだから! 本 当 よ !!」
冷静な彼女が取り乱す様子に、添木はただただ圧倒されるばかりだ。
「……とりあえず、だ」
弓弦原は勝手にキッチンのコンロに寸胴を置いて火に掛けだした。
「かき玉スープを飲め。だいぶ減ったとはいえ、まだまだたっぷりと残っている。勿体無いだろうが」
彼の言葉に、一同頷く他なかった。
こうして、八十八旗を起こしたあと、瀬場と獅子尾、添木に秋ノ宮、弓弦原は持ち寄ったトマト粥とかき玉スープに、獅子尾手製の和食をオカズに、遅めの昼食を摂ることにした。
ところ変わって、
旅鴉 月詠
の寮室。
ちょっと症状が安定してきた
檜扇 唱華
は、妹の舞華と一緒に巷で有名な3Dモンスター狩猟ゲームを行っていた。
「この新しい武器『蟲杖』は面白いですねぇ」
今作で追加されたそれは、杖でモンスターを殴ったり、虫を操って攻撃を指示できたりできるテクニカルな武器である。
画面内のキャラが、蟲を飛ばしながらコンボを軽快に決めていく。
「ああ、でも、1つに絞ろうとすると迷ってしまいます」
「姉さんはそろそろメインの武器を決めたら? あたしは片手剣での高機動戦術がお気に入りですよ。追加アクションのバックステップは無敵判定ありますし、突進攻撃の使い勝手もなかなか。既存のアクションと合わせて、かなり上方修正されてますね」
舞華のキャラはモンスターの背後から突撃を繰り出し、すぐさま盾を用いて範囲攻撃を凌ぎつつ側面へ回り込んでもう一太刀浴びせていく。
「片手剣は色々動き回れるから楽しいわね。う~ん、メイン武器ですか。そうですね、戦闘笛は前作でよく使ってましたけど」
「し、渋い……!」
メイドの性なのか、支援系殴打武器が姉はお好みらしい。
そこへ、メイド服姿の旅鴉が玉子粥を作って持ってきた。
「唱華、程々にしておかないとぶり返すぞ」
ベッドの脇にある小さなテーブルの上に粥を置く。
その傍らには、作り掛けの衣装が畳まれていた。
「病人なんだから、ゆっくりしていればいいのに」
「寝てるだけというのは意外と酷なものなのです。それに、月詠様がいらっしゃるからこそ、安心して私はこうしていられますので」
「そう言ってくれると私も嬉しいよ。さぁ、粥を食べてくれ」
唱華はゲームを中断し、言われるがまま食事を始めた。
そこへ、後木と御剣が訪問してきた。
「勝手知らない他人の家なのだ♪ 月詠ちゃん、こんにちわなのだ! 月詠ちゃんち、やっぱり絵がたくさん飾られているのだ!」
旅鴉の自宅はアトリエとしても併用されている。
今まで描いた作品が数点、壁に掛かっているのに後木は大興奮だ。
「後木、今はそうじゃないだろ?」
「おー、そうだったのだ!!」
御剣が後木の肩をつついて正面を向かせる。
「突然訪問してすまない。実は、ここに来れば交換された古時計のことが聞けると聞いてきたんだが……」
「あ、それ、あたしの出番ですか?」
ぴょこん、と舞華は廊下に顔出した。
「――御剣もその古時計が怪しいと睨んでいるのか?」
旅鴉の問いに、御剣は無言で頷く。
御剣も寮内の清掃中に、残っている従業員たちから既に聞き込みを行っている。
その結果、時計が壊れた日と体調不良者が出始めた日がほぼ一致することが分かったのだ。
「うちのメイド姉妹に頼んで色々と調べてもらったのだが、どうも従業員の大半がね、ラウンジにいると倦怠感を感じるらしいのだよ」
「それって、やっぱり、なのだ?」
後木も興味津々とばかりに目を丸くする。
「ああ、恐らく神魂の影響がその時計に及んでいると考えていいだろう。私も調査結果と照らし合わせた時、どう考えても交換された時計が関係しているとしか思えなくてね」
旅鴉が腕を組んで考察する。
「ただ、引っかかるんだ。何故、従業員だけなのか?」
「それは俺も引っ掛かっている」
これは俺の推理だが、と御剣は付け加え、自分の推理を述べ出す。
「今置いてある場所と移動された後の差が時計には我慢できなくて、移動したくないと主張しているんじゃないかな? だから、移動した先で現状と同じ状況に出来れば大丈夫だと思う」
「御剣、それは違う。体調不良は撤去前から始まっていたぞ?」
「あ……」
しまった、と御剣は顔をしかめた。
「今回の件、ただ単に発生源を掴めばいいってわけではないだろうな。こうなった『動機』を探るべきだろう」
「『動機』、か……」
ううむ、と御剣は唸ったまま固まってしまう。
「私のろっこんなら、その時計と自由に会話できるのですが……」
唱華が寝巻き姿でのそのそと這い出てきた。
彼女のろっこん『声無き声』は、人工物から声を聞き取り会話ができるのだ。
しかし、それを主である旅鴉が許さなかった。
「唱華は今は休んでてくれ。これが神魂の影響の可能性がある以上、古時計に唱華を近付けさせるわけにはいかない」
症状が悪化する恐れがある、と彼女は危惧する。
「姉さん、メイドは体が資本ですよ?」
妹も心配そうに声を掛けてきた。
唱華はやむなく、「今回はお任せします」といい、ベッドで安静にすることを約束するのだった。
「こうなったら、軍師の修ちゃんに頼るのだ!」
後木が拳を突き上げ、名案なのだ、と意気込んだ。
「八神か、なるほど確かに、彼がいてくれれば心強い」
「月詠ちゃんもそう思うのだ? ならば善は急げなのだ!」
そのままピューッと玄関を飛び出す後木。
「修ちゃんの部屋どこだったのだー!?」
彼女は叫びながら、しばらく寮内を彷徨う羽目になる。
「案内しようと思ったのだが……、舞華、留守を頼む。私が案内しに行こう」
「旅鴉、ちょっと待った」
御剣が呼び止める。
「俺も立ち寄りたい場所があるんだ。案内してほしい」
「ほう、誰の家かな?」
旅鴉の問いに、御剣が満面の笑みで答えた。
「この事件を一発で解決できるろっこんを持つ奴のとこだ」
「……それは楽しみだな」
旅鴉は口元を緩ませながら、御剣のいう寮生の部屋まで案内することとなった。
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30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月05日
参加申し込みの期限
2013年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月12日 11時00分
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