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雨の中のワルツ - a waltz in the rain
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春用の新しいヘアアクセサリーを購入したいんです、と言って時子は尚輝をシーサイドアウトレットの雑貨屋、ジュエリーショップなどに連れていった。
店舗はいずれも圧倒的に女性客ばかりだ。でもぽつぽつと男性客の姿も見られた。ほぼ例外なく女性客の連れだ。彼氏であったり、夫であったりするのだろう。付き合う直前らしき男女の組み合わせもいた。互いに敬語で会話しているのが初々しい。
そういえば、私たちもですね。
やはり周囲からすれば、初々しく映るだろうか。
くすっと内心笑って、何軒目かので時子は尚輝の意見を求めた。
「先日選んでいただいたバレッタ、お気に入りです」
もちろん本日もしてきている。
野鳥をモチーフにした珊瑚のカメオを牡丹色のリボンで飾った品だ。時子の髪は黒みが強いので、色調はより印象的に見える。
「なので今日も、先生のご意見をうかがいたくて」
「僕の意見なんて平凡だと思いますけど……でも、そう言っていただけて光栄です」
責任重大と思ったか、尚輝は腕組みして、ならんだアクセサリーを飽かず眺めている。
「御巫さんは学校につけていけるものがご希望でしたよね……だとすると……」
ひどく真剣な口元になっているのが、なんだか可愛らしかった。
アウトレットを出たところで、とうとうパラパラと降ってきた。
傘を差して時子は驚いた。尚輝の折りたたみ傘がひどく小さかったからだ。紳士用と書かれているが、どう見ても小さい。ずいぶん安価なものを選んだらしい。
なのに、
「いいんです、これで、大丈夫です」
と尚輝は傘をさして歩いた。
パラつく雨ならば問題はなかった。
ところが間もなく、昨日ほどではないにせよ本降りになってきたのだった。静かにしかし容赦なく降り注ぐ。
時子は気が気でならない。尚輝の傘が不十分に思えたからだ。
ちらちらと彼を見上げる。でも尚輝は気にしていないのか、やや背を丸めてひょこひょこと歩きつづけた。
あ、観覧車――。
見上げた時子の視界に、名物の大観覧車が入った。この天気でも営業しているようでゆっくりと動いている。
観覧車といえば、時子には連想されるものがあった。
思い切って言った。
「先生、ご自宅とは反対方向になりますが、一度うちに寄っていきませんか? ずいぶん濡れてしまっています。服を乾かしていってください」
「そうですか?」
口調からして本当に気づいていない可能性があるが、すでに尚輝は半分以上雨に濡れている。ジャケットは水を吸って重そうだった。
「そうですよ。このまま帰っては風邪を引きます」
それに、と時子は言った。
「……ぜひお目にかけたいものも、あるんです」
星が丘寮の自室、畳敷きの部屋に尚輝を通し、時子は乾いたタオルを手渡した。
ジャケットも受け取って乾燥機にかける。
「いやあ、こうしてみると、やっぱり濡れましたね。あの傘、着休めにしかなりませんでした」
聞けば百均ショップで買ったものらしい。安物買いのなんとやらですね、と尚輝は苦笑している。今度先生にプレゼントをさしあげる機会があれば、傘にしたほうがいいでしょうか――と時子は思った。
「そういえば姪御さんにプレゼントされたぬいぐるみは気に入ってもらえましたか?」
「ええ、それはもう。でも下の姉にはすぐばれましたよ、『これ尚ちゃんが選んだものじゃないでしょ?』って」
なんでもお見通しなんですよねえ、と尚輝は後頭部に手をやった。
「えっ、先生……!」
時子の頭はたちまち、たくさんの『!』『?』記号でいっぱいになった。
お見通しって、さすがお姉さん……! どんな方なのでしょう?
お姉さんにはどう説明されたのでしょうか? 教え子と選んだんですよ、って言ったのでしょうか? それとも……!?
それよりも先生、お姉さんに『尚ちゃん』って呼ばれてるなんて!?
ああもう、どれから口にすればいいのか。
でもどの質問も尚輝が困ってしまうだけだとも思った。尋ねたくて仕方ないが我慢しよう。
時子は無難なところに収めておいた。
「驚かれたでしょう?」
はははと尚輝は手を振った。
「いえ、慣れっこなので」
「そうそう、お見せしたいものっていうのは」
時子は尚輝を奥の部屋に案内する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月18日
参加申し込みの期限
2021年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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