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――生物部――
虫取り網を持って、さあいざ向かわんとしたところで、今日の当番表が目に入った。
掃除当番――
屋敷野梢
神野美野梨
うなだれ膝を付く梢だった。
自分の部屋でさえ散らかっているのに、生物室なんて綺麗に出来るわけがない。
そんな思いは胸のうちに秘めておく。
梢は非公認といえど生物部の部長だからだ。
「こんにちは。って、屋敷野さんどうしたの?」
「な、何でもないですよ! 神野さん、今日は普段やらないところ掃除してみません? 具体的には準備室とか」
「そうね……もしかしたら、何か見つかるかもしれないわね」
梢の提案に美野梨も乗ってくれた。
「ここの準備室って確か奥から奥から色々詰め込まれてるから、もしかしたら色々出てきそうよね」
「もし重いものとか出てきたら、桜井君にお願いしましょうかー」
「そうですねー!」
なんて会話をしながら2人は準備室へと向かった。
「おー、屋敷野に神野じゃん、今から掃除ー?」
隣の準備室に向かうため廊下に出たところで、ばったりと桜井ラッセルとであった。
手には寝子校図書室の焼印が入った本を持っている。
「そうですよー。桜井君もやりますかー?」
「お宝ざっくざく?」
「かもしれませんねー!」
「よしやろう! ちょっとこれ置いてくるなー」
そう言って、ラッセルはすぐに生物室へと向かった。
「神野さんそれじゃあ、やりましょうか!」
「ええ」
ナニカのホルマリン漬けやら、標本がひしめく準備室。
雑然と物が置かれ、地震の一つでも来ればそれこそすぐさま崩れ落ちそうな積み上げ方をされている。
「こ、これは……」
美野梨が喉を鳴らして呻った。想像以上だ。
「あ、安全重視でいきましょう……」
梢もやや尻込みしている。
生物部が廃部になって、教材の取り出し以外が無くなった室内はこうも混沌渦巻く空間になるのかと、生物部を復活させた部員2人はショックを受けた。
本格的に掃除や片づけをするなら1日ではすまない時間が必要そうだ。
「昔の生物部の名残とか見つかるといいですねー」
「そうね。せめて、生物記録のノートなんかがあればいいんだけど」
とりあえず、ガラクタを外に運び出しつつ、そんな話をする。
「うへえ、なんじゃこりゃ……」
準備を終えたラッセルが辟易した声を上げた。
「桜井くん、宝探しよ?」
「え、ああ、いや、そーだけどさー」
これはない。そういいたい気持ちは2人も良く分かる。
「お、これ孵卵機じゃね?」
「使えるかしら?」
「珍しいものは生物室のほうに移動して、後で検分ですよー!」
そんなやり取りをしつつ、梢が1つの段ボール箱を見つけた。
「補習者名簿……?」
中の一番上のプリントにはそう記されていた。
名前に心当たりが無いからきっと、卒業生の名前ばかりだろう。
「おや、補習要項も書いてあるわね」
名簿の下のほうに、生物の授業の補習内容として、生物室や飼育小屋で飼われている生物の観察記録や世話をしろと書いてあった。
「なるほど、有志と補習者で面倒を見ていたわけか」
「これは生物部が廃部になってからですかねー」
「多分」
短く答える美野梨にラッセルが埃に顔をしかめつつ、
「そこの箱類は生物部の記録かも知れんね……。よし、俺は孵卵機が気になるから生物室へ戻るぜ!」
指差して言い、すぐさま踵を返して生物室へと戻った。
「私たちも戻りましょうか。さすがにこれは人手が要りますよー」
ある程度区切りをつけ梢が言った。
美野梨も作業の手を止め、今度は生物室に持ち込むものの吟味を始めた。
そうして、色々と済ませ、生物室に戻ると机の上にちょこんと、紫リボンでおめかしをしたハツカネズミの姿があった。
「逆巻くんはどうしたの?」
美野梨の問いにどこか悠然と仁王立ちのような格好をするハツカネズミ。
それにラッセルが『はじめて印の魚の飼い方』のメダカの項を開きながら答える。
「そういや、俺が戻ったときにはもう居たぜー。おー、食ってる食ってる! よしよしメダカの世話終わったらネズちゃん、お前も書いてやるからなー!」
本を見ながら、ノートに日記のような記録をつけていると、ばたばたと生物室に駆け込んでくる逆巻天野。
「ご、ごめん……ネズ、みなかった……」
息を急ききらせている天野に美野梨はこともなげにこう言った。
「掃除を切り上げたらここにいたけど」
「は、はあ……よかった……」
やっと安心できたのか、微笑を浮かべてハツカネズミのネズに手を差し出す。
「ありがとう、これで校内走り回らなくてすむよ……」
「校内って、どこまで行ってたんだよ」
驚いた様子で、ラッセルが問うた。
「ええと最初は――」
天野は今日、ここに来るまでの一部始終を話した。
「えー、それじゃあ、この1時間位で、校内全域ほぼくまなく走り回ったんですかー? あ、これ自家製のハーブティです。作ったことは無かったんですけど、よろしければどうぞー」
紙コップにハーブティを注ぎいれつつ興味深げに梢は聞く。
こうして、ゆるりと生物部の放課後は過ぎていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月16日
参加申し込みの期限
2012年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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