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寝子島電鉄霊界線 銀朱駅(1)
『鵺』とは。
「NU・E。日本において伝承される妖怪の一種。猿の顔、狸の胴体、虎の手足と蛇の尾を持ち、空を飛び雷鳴を落として……」
一説には干支の動物を組み合わせて想起されたとも考えられている、架空の獣である。
スマートフォンに映した情報を繰りながら、
仙藤 紫
は天を仰ぐ。直上を見上げれば大変に首が疲れたが、そうも言っていられないのが現在の状況だ。
「有名なのは……平家物語の一節ね。毎夜のごとく御所を襲う怪物に、時の天皇は弓の達人である源頼政に退治を命じ……きゃあ!?」
とっさに身をかわす。音が遠くなるほどの衝撃が、紫のたった今立っていた地を穿った。鵺は雷を操るのだ。
それを避けることができたのは、紫自身もまた『おばけ』と変じているからである。今の紫は、人やおばけの心を読み取る『サトリ』だ。鵺の思考と攻撃ポイントを読み取ったのだ。大学では心理学など専攻する紫にはぴったりかもしれない。
今もこうしているうち、鵺の向かう方向やどこへ雷を落とすかなど、断片的ながらに頭の中へ情報が伝わってくる。とはいえ、思考を読み取るばかりでは状況が好転しないのも確かだ。
「……蒼! 東の方向へ飛んで。3秒後に右へ避けて、雷が落ちるわ!」
「おっけー!」
心配無用。頼りになる相棒、妹の
仙藤 蒼
の姿が空にはあった。
翼を抱く蒼は鴉天狗。まるで天使ように愛らしいと、紫は心配しつつも胸に誇らしさを覚えたりした。
「まあ蒼の場合、堕天使かしらね……」
くすりと笑んだ姉の思いはよそに、蒼は天を滑走する。
「武器のひとつもないっていうのも、ちょっと不安よね」
ふと顔をしかめる。はじめはそこの工事現場近くに放置されていた鉄パイプなど拾い上げてみたものの、金属を振り回して雷を落とされてはたまらない。
「蒼、気を付けて!」
「っと」
ぐるり、鵺がこちらを向く。なるほど、姉の教えてくれた知識どおりの猿顔だが、胴体も四つ足も歪なまでに別種の動物が混ざり合う。
奇怪な猿顔が咆哮すると、直上から強烈な稲光が天地を分けた。無論、事前に攻撃位置を知っている蒼は既に身をかわしていたが、電熱に肌はちりと焼け付くようだ。まともに受ければ丸焦げのローストアオイになるのは免れまい。
「ふんっ。私だって、好き勝手やらせてるばっかりじゃないもんね!」
蒼の手に今や武器はない。しかしおっちょこちょいな神さまから預かったろっこんがある。
羽ばたいて飛び上がり、甘酸っぱいレモン味の飴玉を口へ放り込む。真下には睨み上げる鵺。いかめしい猿顔に無視を決め込み、曇天の隙間を穿つ月光を見据えて奥歯で飴玉をかみ砕いた。
「落ちろー!!」
降りそそぐのはたかが飴玉、されど飴玉だ。豪雨のように叩きつける飴玉の一つ一つがもたらすダメージは微々たるものながら、鵺は動きを阻害され、煩わしそうに上げた声には苛立ちが滲む。
「その調子よ、蒼! そのままみんなのところに誘導しましょう!」
「了解! 指示よろしくね、お姉ちゃん」
「ええ、任せて!」
仲間たちの中には、空飛ぶ怪物に致命打をもたらすことのできる者もあるかもしれない。
天地をまたぐ姉妹の連携は、作戦として彼らの行動を結ぶ端緒となった。
実家の蕎麦屋もあれば、幼なじみの家であるラーメン屋もある。うどん屋もあれば丼屋だってあるし、定食屋だってある。
旧市街の並びときたら味のワンダーランドだ。
薄野 五月
にはそれが誇らしい。
「……大暴れは、ご遠慮願いたいですねー」
輝く雷鳴を見上げ、眼鏡をくいと上げた。
翼を広げ、舞い上がる。鴉天狗となった今、五月の飛翔を邪魔するものは何もない。
「まったく。幽霊もおばけも、旅行を楽しむ権利くれぇあるだろうがよお」
五月に並び羽ばたく、大柄な影があった。
曖浜 鴻
である。
「破壊行為を見過ごすわけにはいかねぇな。とっととぶちのめして、列車に叩き込んでやるぜ! なあ嬢ちゃん?」
「そうですねー。ちょっとお仕置き、しちゃいますか。ふっふ」
密やかにやる気をにじませる少女へにやりと笑み、鴻は口内をぷつりと噛み切った。胸中には黒く燃え上がる炎が渦巻く。
(力が欲しい。鵺野郎をぶちのめす力が……!)
風を切り、一直線に飛躍する。視線の先には歪な怪物が我が物顔で飛び、雷を轟かせている。
敵がこちらへ気づいた途端、身をくねらせる蛇のように光条が走り抜けた。稲妻が鴻を穿たんと迸るが、身をひねり間一髪。空の焦げる臭いを鼻腔に吸い込みながら、
「雷遊びは、他所でやれってんだよぉ!」
加速、肉薄し、横っ面に拳を叩き込んだ。ろっこんで増強された筋力から放たれる一撃には、さしもの妖怪もぎゃんと甲高い悲鳴を漏らす。
「こっちへ!」
ひらりひらり、巧みに翼を操り雷を避けながら、五月は鴻へ声を上げた。鴉天狗のウチワを一振りすれば突風が起こり、空飛ぶ鵺を翻弄する。
ぎろりと燃えるような瞳が五月と鴻を睨む。
「向こうを見てくださいー」
「ありゃあ……巨人?」
「寝子高の先生ですねー」
五月が指差したのは、寝子島高校のある意味名物教師、このバカタコが! でおなじみ
吉田 熊吉
先生だった。彼は巨躯を誇るおばけ、だいだらぼっちと化しているようだ。民家をゆうゆう跨ぎ、大股に鵺を追いかけている。
「私たちの他にも、鵺さんを追いかけてる人たちがいるみたいです。鵺さんをあちらに誘導すれば」
「なるほど、あの先生の攻撃が届くな」
「それに熊先生の肩に乗った人たちも、鵺さんへ攻撃できるかも」
確かに見れば、巨大化した吉田先生の肩には数名の、おそらくは生徒たちが乗って空を見上げている。うまく鵺を誘導できれば、総攻撃をかけることもできるだろう。
「おし。いっちょやるか!」
「鵺さんに目にもの見せて差し上げましょうー。ふっふ♪」
特に打ち合わせも無かったが、五月がウチワを振るい巻き起こした一陣の風に乗り、鴻は再度の突撃を敢行する。突風もろともにぶちあたり拳を突き入れる。
反攻の稲妻が鴻を狙い這い伸びるが、すかさず五月が吹き上げた風が砂塵を巻き込み舞い上がり、鵺の視界を阻んだ。
彼らが鵺を導く先で、仲間たちが鬨の声を上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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