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●新入生の誓い・その2
箒を手にした生徒会役員たちが颯爽と割れた瓦を片付けてゆく。
その間に白猫さんは、次なるターゲットを迎えに行っていた。
それは三年生に転入してきたばかりの
恵御納 夏夜
。
黄色いリボンは必ずしも新入生にばかり渡されるものとは限らないのだ。
壇上に上がった夏夜の姿に、
恵御納 夏朝
は胸を高鳴らせる。
(あっ……夏夜ちゃん、黄色いリボンだ! 良いなぁ……。夏夜ちゃんが《新入生の誓い》で何を宣言するのか、楽しみ!)
夏夜は少しクールに、落ち着いた声で話し出す。
「3年2組……恵御納夏夜だよ。
去年の3学期に転校してきたから
寝子高で入学式から楽しむのは……今年が初めてだね」
実際は、夏朝と夏夜は一人の存在だったのだが、絶神との戦いの末にふたりに分離したのだ。
そして夏夜は『転入』してきたことになった。
いままでは夏朝を通して見てきた高校生活を、今度は自分自身の人生として過ごすことになるのだ。
それがどんなに素晴らしいことか――他の人には想像がつかないだろう。
「寝子島や寝子高での生活を……今までで一番愛しい時期を
自分自身で……己の心身と魂で、尽力して楽しんでいきたい。
行事等も時々は手伝いたいな。
そして、何より……皆にも無理のない範囲で楽しんでほしいな、って」
訥々と語る言葉に含まれた重みに、夏朝だけが気づく。
「何もかも全てを望むままに……とはいかないかもしれない。
それでも、無理なく向き合い動いて楽しんで……時にはのんびりして……
どうか皆、フツウに愛おしい1年を。僕も目一杯楽しみます!」
夏夜がそこにいて、話している。
自分がそれを見ていると思うと、夏朝は目頭が熱くなる。
涙が零れ落ちないように、夏朝はそっと袖で目元を拭った。
◇
夏夜がステージから下りると、入れ違いに白猫に促された
黒白 滴
が壇上に上がった。
足取りも表情もふわふわとしていて、心が地についていないように感じられる。
マンモスが滴をガン見した。
(なんですあの黒白髪は? 格好良いじゃねえですか!)
「1年8組、黒白滴です。新入生の誓い、ですか~。
何かを誓うほど、自分の未来に夢をみたりしたことはないですが~。
この学校って、いろいろ不思議なことがあるって噂じゃないですかぁ。
いろいろ経験してみたいですよね。
少しくらい怖くたって構わないです~どちらかというと好物だし。
それから……絵を描こうと思ってまぁす。くふふ……」
陰のある含み笑いをして、滴はまたふわふわとステージを降りる。
(ロックな髪してる癖に陰気な奴ですね……)
マンモスは少し拍子抜けしたように、滴の黒白髪を目で追った。
(まあそれも個性ですかね。私は死後の世界や霊魂なんぞ信じてませんがこいつはガチっぽい感じがして面白いと思うです)
保護者席の
高瀬 誠也
はふむ、と顎を擦る。
(ああいう陰のある感じ、正直嫌いじゃないんですよね……)
アイドル好きな自分としては、最初のアイドルになりたいっていう子のほうが好ましいとは思うが、近頃はアイドルもいろいろだ。抱えた闇をそのまま歌に載せて踊るアイドルがブレイクすることもある。
(尤もあの子はアイドルには興味ないだろうけれど)
清々しさから感じる若さもあれば、遠慮のないドロドロした感情から感じる若さもある。
どちらも誠也が見たかったものではある。
最後に登壇したのは、いままで登壇した中では一番フツウっぽいショートカットの女の子だった。
その溌剌とした顔に、誠也はなんとなくほっとした。
仙藤 蒼
は、姉から聞いていた黄色いリボンを受け取った瞬間、(いきなりビンゴだー!)と思った。
さて、何を新入生の誓いでいうべきか。
それを式典の間中考えていた。
(お姉ちゃんみたく優等生っぽく決めるべき?)
王子めいた仕草の白猫にエスコートされて壇上に立った蒼は、両親と合流して2階の保護者席に座っている姉の
仙藤 紫
をちらっと見た。
(いやいや、自分はそんな柄じゃないのはわかってる)
考えた末、自分らしく、シンプルに行くことに決める。
「新入生の仙藤蒼です!
今日から寝子高での3年間を私らしくコンプリしていきますんでよろしくお願いします!」
盛大な拍手をもって新入生の誓いが終わると、全校生徒による校歌斉唱だ。
♪ 陽光そそぐ学び舎に
我らを育む 寝子ヶ浜の風
また旅人が耳を澄ませば
波音安らかに聞こえん
自由な日々(ねこじまメモリーズ)寝子島高校 寝子島高校
諸星のぞむ学び舎は
九夜山の尾にて うちたてられん
たとえさざ波起こりても
ともに明日へと歩まん
絆は固く(ねこじまジャスティス)寝子島高校 寝子島高校
水上 桜
は歌いながら苦笑した。何度歌っても「メモリーズ」と「ジャスティス」のところは慣れない。ただ、先輩たちが気持ちよく歌っているところを見ると、卒業するころにはその違和感が癖になるのかもしれない。
校歌斉唱の最後の「寝子島こぉこぉぉ」の歌詞のところで、白猫さんがクラッカーを鳴らした。
呼応して月詠に頼まれていた2、3年が2階席から紙の花をぶちまける。桜やののこもそれに参加した。
「これが寝子高クオリティだ」
ご満悦に写真を撮る白猫さん。
これは後で写真部に渡すし、自分も絵を描くのに使うつもりだ。
◇
こうして入学式はつつがなく終了した。
式典の中では先生方の紹介もあったが、新理事長の姿はなかった。
教頭によると旅に出た
桜栄 あずさ
に変わる新理事長は、まだ寝子島に到着していないらしい。雰囲気から察するに、教頭も新理事長についてはよくわかっていないようだ。
「どんな人なんだろう……」
夏夜と合流した夏朝は、たったいま出てきた講堂を振り返って呟く。
「フツウを壊さない良い人だといいな。どの科もどの寮も良く扱ってくれる人だといいな。前理事長は元気してるのかな……っと、暗くなっちゃ駄目、猫さんで癒されよう!」
猫たちはまだアーチに群がっている。
「夏朝。写真撮るよ」
夏夜は二人一緒に並ぶようにして、猫のアーチと自分たちの笑顔を写真に収めた。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月06日
参加申し込みの期限
2021年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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