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寝子島高校
【新年度】サクラサク、ひとつ大人になる四月
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●入学式、新入生案内します
真新しい制服に身を包んだ1年生たちが友人や保護者と連れ立って、月詠や夏朝・夏夜たちがつくった花と猫のアーチをくぐって講堂へ入ってくる。中には猫を頭にのっけたまま入ってくる新入生もいるが、在校生はもう、そのくらいのことで動じはしない。いろんなことがある学校、寝子高の洗礼を早速受けているんだな、なんだったらこのくらいでラッキーだね、なんて微笑む余裕すらある。
新入生はまず受付し、式次第や校歌が書かれた印刷物と胸につけるリボンを受け取る。
受付担当は
水上 桜
と
巫部 紫苑
だ。
「入学おめでとう、これからの高校生活が幸せなものでありますように」
桜は全員にそう声を掛けている。
新入生が胸につけるリボンはほとんどが赤だが、中にいくつか黄色いリボンも混じっている。寝子高には黄色のリボンを貰った人は入学式の中で壇上に出て《新入生の誓い》をするという伝統があるのだ。もちろん桜はそのことを知っており、黄色いリボンを渡すときは心の中で『がんばってねー』とエールを送らずにはいられない。
一方、紫苑は新入生以上に猫さんたちの交通整理に忙しかった。
「猫ちゃんがいっぱい……この子達もお祝いに来てくれてるのかしら?」
敢えて追い出すつもりはないが、通行の邪魔になりそうな猫だけを優しく抱えて移動させる。紫苑の肩や頭に乗ってくる猫もいる。朝ご飯が焼き魚だったせいだろうか。
「あのぅ。受付はここで良かったですか~」
間延びした声で尋ねられ、紫苑は猫さんを頭から下ろすタイミングを失った。
声を掛けてきた少女の髪は、波打つ黒と白のツートンカラーで、今年の新入生の中でも目を引く。
「ああ、はい。新入生ですね。お名前を伺ってもよろしいですか」
「
黒白 滴
っていいます~」
リストから名前を見つけ線を引く。
「1年8組、黒白滴さん。入学おめでとうございます♪」
式次第や校歌の書かれた印刷物と黄色いリボンをセットにして渡すと、頭の上の猫さんも言祝ぐようににゃあ~と鳴く。滴は、紫苑と猫を交互に見つめて、なにか含みのある笑みを浮かべて会釈をした。
滴が貰ったリボンを手に手間取っているので、紫苑が申し出る。
「リボン、つけられますか? 難しかったらつけてあげますよ」
「ああ~、お願いします」
紫苑は滴の胸元に手を伸ばし、黄色いリボンをピンでとめる。
近づくと、滴からはふわりと霧の濃い森のような湿った匂いがした。
紫苑の頭の上にいた猫が急に飛び降り、逃げるように走り去ってしまう。
「あらっ、どうしたのかしら」
首を傾げる紫苑に、滴は笑みを浮かべてリボンのお礼をいい、そのまま会場に入っていく。
外から戻って来た
恵御納 夏朝
が、その黒と白の後ろ姿を見つけて目を瞠った。
滴の髪の色が、
いつかの出逢った白黒猫アルク
を彷彿とさせたのだ。
「アル、くん?」
滴が振り返る。まったく心当たりがない、という顔をして。
「あっごめんね、人違いというか猫さん違い……! 新入生さんかな……これから、よろしく!」
滴は小さく会釈をして会場に入っていく。
夏朝はその後姿を見送ると、在校生の席へと歩いて行った。
◇
リボンを貰って会場に入った新入生を案内するのは今年も、身長180センチの
羽生 碧南
だ。
新入生には一人一人「入学おめでとう」と言葉をかけている。
まだあどけなさを残した新入生を連れて席に案内する姿は、まるでカルガモのお引越しだ。
もちろん碧南がお母さんカルガモである。
(案内係を任された理由は分かっているわ――どうせ私が目立つからよね)
おなじ身長でも男子だったらあまり目立たないのだが、女子で180センチは結構目立つ。しかも碧南の場合は、栗色のボブカットで愛らしくふんわりした顔立ちなものだから、容貌と身長がアンバランスさが余計に人目を引くのだ。
そんな彼女は去年、女子バスケ部のキャプテンを任されることになった。
新入生を見ていると思う。
2年前は自分もこの子たちと同じように真っさらな右も左も判らないような状態で、高校という未知の世界に飛び込んできたんだな……、と。
思い返せば高校に入学した当時は、毎日を暗い気持ちで過ごしていた。自宅が隣家からのもらい火で全焼したのは入学直前のことだった。その結果、家族と離れての桜花寮暮らしを余儀なくされて、これからどうなるんだろうと、とても心細かったのを覚えている。
だが碧南はもちまえのしなやかさで、どうにかその苦境を乗り越えた。
今は毎日が充実している。
今年は受験生で勉強も忙しくなるだろうし、バスケ部のキャプテンとして高校最後の高体連でよい成績を上げることを目指して部活に打ち込む日々だ。おかげでここ最近は、大好きな乙女ゲーはお預け気味となっている。積みゲーはいつ片付くのやら……。
(ああっ、アレキサンダー様、伊集院先輩、ごめんなさい! リアルな青春も大事なんです!)
碧南は複数の乙女ゲームの推しイケメンズに心の中で謝る。
(でもでも絶対! 長期休暇になったらゲームの中に会いに行きます!)
詫びるポーズをしたり悶えるように赤くなったり、碧南は百面相してしまっていたらしい。案内していた新入生の中にいた黒白ツートンカラーの髪の女子が面白そうに見上げてくる。
「あのぅ、先輩、大丈夫ですか?」
「あっ、ごめん! 大丈夫! 何でもないの!」
席はここです、と案内して、碧南は新入生たちに笑みかける。
「これからの3年間、憂いなく過ごしてね」
黒白の新入生は曖昧に微笑んで席に座った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月06日
参加申し込みの期限
2021年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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