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【新年度】サクラサク、ひとつ大人になる四月
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●入学式、準備
(去年は新入生として迎えた入学式を、1年後にまさか生徒会役員の一員として迎えることになるとは思わなかったな……)
2年生になった会計の
水上 桜
は改めて会場の中を見渡す。
入学式の会場となる講堂は、今日のために昨日から紅白の幕が張られていた。
早い時間に運び込まれた豪勢な花が演台の上に飾られ、その後ろには『寝子島高校入学式』と書かれた横断幕と校章が堂々と掲げられている。新入生受付の時刻まではまだ間があるが、生徒会役員はじめ会場設営に駆り出された生徒たちは一足早く集合して、椅子を並べたり受け付けの準備をしたりと慌ただしげに講堂の中を行ったり来たりしていた。朝一で生徒会のメンバーや教師らと会場設営や進行について打ち合わせしたので、その通りに動いているのだ。桜は受付の担当になっている。
生徒や保護者向けの印刷物を並べて配布などの手順について確認していると、自然と思う。
「新入生たちが寝子高に入って良かったと思えるような、そんな入学式にしたいよね」
すると背後からポンと肩を叩かれた。会長の
屋敷野 梢
だ。
「頼りにしてますよ、2年生!」
2年生。なんだかくすぐったい響きである。
「色々とやること多いのよね~在校生と先生方今年の新入生、その父母さんも来るからねー」
四月ではあるがパイプ椅子の鉄の部分は冷たく、触れ続けていると手がかじかむ。はあ、と手に息を吹きかけて、副会長の
雨崎 楓香
が一緒に準備している書記の
巫部 紫苑
にぼやいた。紫苑はおっとりとした仕草で首を傾げ、同意するように微笑む。
「去年までは気付かなかったですけど、入学式の準備ってこんなに大変だったんですね……ふふ、でも新入生が楽しんで貰う為って考えると楽しいものですね♪」
「たしかにね」
おおい、と呼ばれて楓香は振り向く。
顔がほころんだのは、手を振っているのが友人の
三宅 ゆり
だったからだ。
「手伝いに来てくれたの!」
「まあね。ヒマだったし、あんたがやるって聞いたし?」
ギャルっぽい雰囲気のゆりは制服は着崩しているし、スカートも短いし、腕にはカラフルなミサンガを山ほどつけていて派手だけれど、案外しっかり者で世話好きだということを友人の楓香は知っている。
「ゆり、クラス替えの掲示見た?」
「見た見た」
「「同じクラス!」」
同時に口にし、ハイタッチ。
「担任もメイちゃん先生でラッキーだよね。やさしそうだし、かわいいし~」
楓香としては言うことない。
このクラスで勉強もイベントも楽しみたい。
「みんなが学校生活しやすいよう、クラスからまとめられたらいいよね。ってわけで! あたし今年度も学級委員やる! ゆりもやるでしょー?」
「出た、楓香の無茶ぶり! でもまあ……あんたとならやってもいいわ」
「えへへ、やった!」
楓香はぐっと拳を握って高く掲げた。
「今年は生徒会副会長の経験を活かして、生徒会長、やるかなー。そのときは応援してよね~?」
◇
会長の梢に誘われて設営の手伝いをすることになった
野々 ののこ
であったが、講堂に来てみたら友人の
佐藤 英二
がいたのは僥倖であった。梢は何かと忙しそうなので、ののこは英二とともに作業をすることにする。
彼はののこと会えたことでご機嫌な様子だ。
「また同じクラスになれたね! 最終学年だけど何だか良い年になりそうな気がするよ」
「私も!」
椅子を並べるようなシンプルな作業をするときほど話し相手の存在は大きい。
ののこと英二は手は手を動かしながら会話を続ける。
「こうしていると思い出すね。僕たちが入学式に出席した頃のこと。何だか懐かしい感じがするなぁ」
2年前の春の匂いを嗅ぐように、英二は目を閉じてくん、と鼻を鳴らす。
「確か
野々さんが《新入生の誓い》をした
よね? 今思うと野々さんらしくて良い誓いだったと思うよ」
「ありがと! 今もあの想いは変わってないよ!」
英二たちが入学した2年前の春、それこそ入学式の最中に、ののこは空から落ちてきた。
そのときにばらまいた神魂のせいで、英二たちの高校生活は、フツウからほんの少しズレたともいえる。
けれど、ののこが《新入生の誓い》で誓ったことは、フツウの高校生活を楽しみたいということだった。
そしてこの二年、フツウなこともフツウじゃないことも、沢山いっしょにやってきた。
もしかして自分は、彼女の願いを叶えてきたとも言えるんじゃないか……なんて思ったり思わなかったり。
「今年はいろいろと新しいことが始まりそうな気がするよ。一緒に楽しく高校生活を満喫できると良いよね!」
英二の言葉にののこは破顔する。
「そうだねっ! 2年前の《新入生の誓い》で言ったことで、まだやってないこともしよう!」
「まだやってないこと? 何だろう?」
「えーとね、友だちと登校はしてるでしょ。休み時間に購買室でパンも買いまくってるでしょ。放課後、黒板に落書きもしてるし、歌も歌った! テスト前の一夜漬けはいつもだし、するつもりで寝ちゃうのもいつもだね」
「あはは、もう結構やったね」
「あ! お腹壊して保健室に行くのはまだやってない!」
「それはやらなくてもいいかも……」
「休みの日にみんなで遊びに行くのはもっとしたい! 行ってないところ、まだあるし!」
「そうだね、それは僕も行きたい」
「夏のアイスと冬の肉まんは今年も食べたい! 春はおだんご、秋は焼き芋!」
「うん、食べたいね」
したいことだらけだ。とにかく青春したいのだ。
「今更だけど、野々さん、改めてよろしく!」
英二は新年度のあいさつ代わりに握手を求めて手を差し出す。
「うんっ!」
ののこはその手を元気よく握り返した。
◇
講堂前では
旅鴉 月詠
が
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
を巻き込んでアーチを建造中だ。卒業式の飾りを一部流用してアレンジすることで準備期間を削減しつつも、しっかりした作品に仕上げるところが月詠流。
「3年なんでやりたい放題の先輩である!」
月詠の謎の気迫に、夏朝も夏夜も苦笑いだ。
写真の道を志望している夏夜が、完成したアーチや準備中の生徒たちの姿を撮影している。
一方夏朝は、妙に多い猫たちが気になっていた。
「なんだか……猫さん……猫さんが沢山!」
白猫、黒猫、ブチの猫……いろんな猫が、まるで前からここの住人ですよというような自然な顔で校内のあちこちを闊歩している。おかげで猫好きな夏朝は作業をしばしば中断せずにはいられない。足元に纏わりついてくる猫が、可愛すぎるのだ!
夏夜も手を止めて猫を見る。
「猫、多いね……去年や一昨年もいたのかな」
「去年や一昨年はそんなにいなかったような……?」
「今年だけ? ……気になるね」
夏夜は首を傾げる。実は寝子高生に猫や猫又でもいる、という考えはさすがに突飛すぎだろうか。
「まぁ、悪さをしないなら可愛い客だ」
「そうだね、猫さんが喜びそうなものも飾ってあげよう」
夏朝はうきうきと猫じゃらし的なやつを飾りに加える。
やがて花と猫じゃらし的なやつで立派なアーチが出来上がると、猫たちはキャットタワーと勘違いしたのか喜んでアーチに取りつき、自ら飾りの一部となっていった。
月詠はそんな猫たちに向かって、仁王立ちで告げる。
「猫たちよ! 新入生を盛大に出迎えるのだ!」
猫たちは、にゃあ、といっせいに鳴いた。もしかして月詠が時々猫着ぐるみの中の人になることを知っていて、彼女の放つ猫軍曹的なオーラを感じ取っているのかもしれない。
『――もしもし、ワン、ツー、マイクテスト、マイクテスト……』
講堂の中から楓香の声が聞こえてくる。
『えー、みなさんお疲れさまです。そろそろ新入生受付の時間です。各自、持ち場で待機願います』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月06日
参加申し込みの期限
2021年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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