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【新年度】サクラサク、ひとつ大人になる四月
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●初日ホームルーム・その2
「あっと言う間に三年生になりましたねー。新しいクラスは、三年一組ですか。ふっふ」
含み笑いをしながら、
薄野 五月
は新しい教室へと足を踏み入れる。
幼馴染や仲が良い子とはクラスが離れてしまったのは残念だが、体育祭など学校行事では同じチームになれるかもしれないからそれを楽しみにしよう。
嬉しいのは、担任の先生は一年生の時と同じみっちゃん先生(
久保田 美和
)だということだ。
「みんな、とうとう最上級生ね。自覚をもって毎日を楽しく過ごしましょうね。……なーんて、先生の方が初めての学年主任でドキドキしちゃってるんだけどね。改めて1年よろしくね!」
そんな先生の自己紹介に続いて、生徒たちも一言ずつ自己紹介を述べていく。
(こうしていると、一年生の頃を思い出しますねー。あの時はちょっと緊張しましたけれど、三年目ですからね! 慣れたもんです、ええ!)
そんな余裕をかましていた五月だったが、自分の番になると「す、薄野です」と噛んでしまった。
(……見栄を張りました)
反省して、みんなに向かって正直に話してみる。
「実はちょっとだけ緊張しています。皆さんどうぞよろしくお願いいたします」
そう言って座った五月に先生が「ぐ!」と親指を立てる。
五月は照れ隠しに眼鏡の蔦を持ち上げた。
このクラスでも上手くやっていけそうな気がした。
◇
少し騒々しい教室内の喧騒を、耳に突っ込んだイヤホンから流れてくる適当な音楽で塞ぐ。
椎井 莉鳥
は3年2組の教室で、とくに誰とも挨拶を交わさず、先生が来るのを待っていた。
「ええと……3年2組は、ここですね?」
入って来た担任の先生を見て莉鳥は思わずイヤホンを外した。この前道に迷っていたのを寝子高まで案内し、帰りはバスの乗り方を教えた
雛鶴 さゆり
その人だったからだ。
(彼女……まさかここの先生だったとは)
大学を卒業したての新米先生は小柄で柔らかそうで、ふわふわと花のよう。
少女らしさも相俟って、今年の新入生だと言われたら納得してしまいそうだ。
ついじっと見ていると雛鶴先生も莉鳥に気付き、「椎井さん!」と声をかけてきた。
「先日はありがとうございました」
「え、ああ……はい」
改めてお礼を言われ、気恥ずかしさも相俟って口ごもるように答える。
ホームルームが始まると、まず雛鶴先生が自分の名前を黒板に書いた。
「皆さん初めまして。今年1年皆さんの担任になった雛鶴さゆりです。担当は情報です。アイドルのことは全然わからないんですが、アイドル活動研究部の顧問も引き受けることになりました。私、少し天然なところがあるらしくて……皆さんに助けてもらうことも多いかもしれません」
雛鶴先生は(もう助けて貰っちゃっいました)というように莉鳥に目配せする。
「でも、精いっぱい頑張りますのでよろしくお願いしますね」
続けて生徒たちも自己紹介してゆき、莉鳥の番になった。お題がいくつかあったのだが、莉鳥が選んだのは『明日地球が滅びます。最後の1日どうすごす?』というもの。
「最後の一日は特に特別なことはしないと思います。その日も淡々と、本来の予定通りのスケジュールをこなすことで費やすかもしれないです。以上。
椎井 莉鳥
でした」
莉鳥はそれこそ淡々とそれだけ言ってすぐに座った。
地球最後の日だったとしてもいつもと変わらない。
ドラマティックとは無縁だけど、それが彼女の偽らざる心境だ。
他の人たちが、美味しいものをお腹いっぱい食べる、とか、やりたかったことをやる等と答える中で、莉鳥の答えはクラスメイトに彼女のクールさを印象付けるのに十分だった。
◇
3年4組の教室に担任の
桐島 義弘
先生が入って来た。
真新しいスーツは、最上級生を受け持つことになった先生なりの意気込みの現れだろうか。
その瞬間、開け放っていた窓から、桜の花びらと共に強風が吹きこむ。
慌てて席に着こうとした
宮祀 智瑜
のスカートがひらりと翻った。
「あっ」
慌てて裾を抑えたが、ちょうど背後に桐島先生が立っていたので真っ赤になってしまう。
「義弘先生、見えました?」
「な、なにも見ていない。いいから席につけ。ホームルームを始めるぞ」
咳払いして桐島先生は教室を見渡した。
「最初だから自己紹介からな。俺は桐島義弘。担当は数学だ。君たちが社会に出て恥ずかしくない大人になれるよう、精一杯指導させてもらう」
よろしく、と桐島先生がシンプルな挨拶をするとすかさず智瑜が手を挙げた。
「できれば先生の趣味と好きな女性のタイプを教えて欲しいです」
「む。趣味はクイズやパズル、好きな女性のタイプは……」
こういう生徒からの質問はお約束だ。先生の側もうまく躱す文句の一つや二つ常備しているもの。
「人類であること。以上だ」
ええー! とブーイングのような声が教室のあちこちから起こる。
「もっと詳しくお願いします!」
智瑜が食い下がると、桐島先生は人の悪い笑みを浮かべてひと息に言った。
「魚類はさすがに。爬虫類は一緒に暮らすにはいいが、恋人にはなれないな。宇宙人は微妙なところだが、こちらが捕食されない場合はオーケーだ」
宇宙人まで出てくると、誤魔化されているとわかっていてもそれ以上踏み込めない。
「俺の話はこんなところで。それじゃあ席順に自己紹介いくぞー」
順番が回ってきた智瑜がすっと立ち上がった。
「私は宮祀智瑜です。うちは参道商店街にある『宮祀青果店』を営んでて休みの日はバイトしてる事が多いです。これだけは絶対にイヤなことは食べ物を粗末にすることです。残さず美味しく食べましょう」
みんなの自己紹介などを聞いて3年生になったんだなと
鴻上 彰尋
は改めて自覚する。
母子家庭で幼い兄弟がいるため家事は自然と自分の役目で、1年2年のときは放課後の活動をほどんどしてこなかった。けれど高校生でいられるのは残り1年だけなのだという事実が突くように胸に迫って来て、何かしたい気持ちが湧き上がってくる。
(3年生では何か委員とか、できる事があるだろうか)
お昼や学校活動中なら、と放送部には所属している。兄弟たちがすこし大きくなってきて、最近は事前に相談すれば放課後学校に残ったりもできるようになった。
あおいの横顔を見つめる。
今しかない時間を大切にしたい。
青春したい、といったら気恥ずかしいけれど……、きっとそういうことを大切にしたいのだ。
(ひとまず、放送部として頑張ってみよう)
それは、ささやかだけれど煌めく宝石のような決意だった。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月06日
参加申し込みの期限
2021年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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