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春の一日
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御巫 時子
は縁側に立ち、青い空に向かって目を細めた。
「うたた寝日和です」
いそいそと和室に戻ると着替えを済ませる。和服は淡い黄色のワンピースになった。履物は草履から白いパンプスになり、同色の日傘を選んだ。
「出かけましょう」
にっこりとして豪壮な日本家屋から外に出た。飛び石の一つにいたスズメが驚いたように飛び立ち、近くの枝に止まった。
時子は無意識に近い状態で
鳥の囀り
のろっこんを発動した。
「驚かせてしまったみたいでごめんなさい」
『たまたまだ。別に驚いたわけじゃない』
スズメは胸を張る。
「そうでしたか。今日は良い天気ですね」
『まあ、そうだな。良いミミズ日和だ』
「ミミズ、ですか」
時子は柔らかい笑みで会釈をして、いってきます、と言って星ヶ丘寮を後にした。
星ヶ丘マリーナに近い道を白い日傘を差してのんびり歩く。青い空を切り裂くようにツバメ達が飛び交う。
先程と同じようにろっこんを使って話し掛ける。
「おはようございます」
『おはよう』
『朝食で忙しい』
『それ、俺のだろ』
賑やかな声が降ってきた。時子は見上げた姿で傘をクルクルと回す。避けるようにして一羽の鳥が肩に止まった。
「メジロさん、おはようございます」
『びっくりだよ。ウグイスと間違われるかと思ったのに』
「目の周りが白いですから」
『ボクも朝ごはんにするよ』
一瞬で飛び立った。時子は見つめながら言った。
「美味しい花の蜜が見つかりますように」
道なりに歩いていくと海が遠くなる。少し開いた口に手を当てて欠伸をした。
「本当に良いうたた寝日和ですね」
目は適当なところを探す。ふと思い付いたのか。笑みが零れる。
「公園に行きましょう」
クルクルと日傘を回しながら心地よい朝陽を浴びた。
機嫌よく数人とすれ違う。左手に曲がると目は右斜め前に固定された。後ろ姿であっても特徴が見て取れる。
ボサボサの髪に白衣姿。時子は背中を目で捉えて駆け出す。点滅する青信号をギリギリで渡って歩きながら息を整えた。
「尚輝先生、おはようございます。お散歩ですか?」
五十嵐 尚輝
は足を止めて振り返る。
「今日がスーパーの特売日らしくて。でも、開店時間がまだで、時間を潰していました。御巫さん、おはようございます」
「自炊を始めたのですね」
「コーヒーの買い置きが切れて。自炊は頑張ります、たぶんですが……」
尚輝は照れ臭そうにボサボサの頭を掻いた。目は前髪で隠れている為、表情まではわからなかった。
「それでは私が良い時間の過ごし方を提供しますね。付いてきてください」
「少し、興味があります」
時子は微笑んで歩き出す。僅かに遅れて尚輝が付いていく。
目的の公園に着いた。中は意外と広いが遊具は少ない。大きな木が特徴で周囲に芝生が広がる。
時子は芝生の手前で立ち止まり、日傘を畳んだ。尚輝は横に並ぶ。
「あの木の幹に背中を預けて座ると、とても気分が安らぎます。入ってもいい芝生なので先生も試してください」
「野鳥もいて確かに安らげそうです」
鳥が囀る中、二人は揃って芝生に入る。
「このようにして座ります」
時子は木に背中を向けて座った。日傘を芝生に寝かせると幹にもたれ、すっと両足を伸ばす。
「リラックスできそうです」
口にすると尚輝は同じように座った。やや顔を上げて安堵の息を吐いた。
時子は横目で微笑む。
「この公園、朝方は鳥さん達が多くて憩いの場所になっているんですよ。私のお気に入りの場所でもあります」
「そうでしたか……」
尚輝の動きが止まった。目を閉じて鳥の声を聞いているのかもしれない。
「……僕も気に入りました」
「よかったです。たまにはのんびりと、こんな風に過ごしてみるのもいいと思います」
「そうですね。本当に、気持ちがいいです」
柔らかい風が二人を包み込む。
「実験もいいですが、適度に休んでくださいね。ちゃんと寝ていますか?」
「……適度には、いや、どうでしょうか。比べる対象がないので……」
困ったような声に時子はくすりと笑った。
「今度、お弁当を持っていきますね。だからお昼には起きていてくださいね」
「……はい、善処します」
「それにしても、本当に良い天気で……うたた寝日和、ですね……」
時子の瞼が下がってきた。尚輝がそれとなく顔を傾ける。手が自然と受け止めるような形となった。
時子が真横に傾く。尚輝が身体で受け止めた。
間もなくして二人は互いの身体を支えに安らかな寝息を立て始めた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月15日
参加申し込みの期限
2021年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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