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学校が春休みともなると、
五十嵐 尚輝
と会える機会もぐっと少なくなる。
あと何日かと指折りしているうちに、いずれ四月の新学期になると頭ではわかってはいる。だけれどそれでも
御巫 時子
にとって、春の日の時間の流れはひどく遅く、まどろっこしいものに思えてならなかった。
尚輝の顔を見ず彼の木訥で優しい声を耳にできない日は、体感で普通の日の三倍の長さがあった。いやもっと長いかもしれない。本来の一日がピザの生地だとすれば、春休みの何もない一日はこれを、麺棒をつかって極薄にのばしたかのようだ。
でもあるとき思い至った。
だったら私からお誘いすればいいんです、と。
デートにお誘いしてみましょう。そうしましょう。
決まってみればもう矢も盾もたまらず時子は電話を手にしたのだが、ここでまた考えこんだ。
どこに誘えばいいでしょうか――。
そういえば『ハローニャック』なる大型のおもちゃ屋さんができたという話でしたが……先生は興味を持たれるでしょうか。
迷うなら行動しよう、そう決めたときにはもう、時子の親指はスマートフォンの発信アイコンをタッチしていた。
「もしもし、尚輝先生……」
ダメならダメでかまわない。先生の声が聴けるだけでも嬉しいのだから。
という葛藤とドキドキと、あまずっぱい木いちごみたいな気持ちを胸にいだいていたのは数日前のことだ。
ほのかなバスの暖房ですら、ややもすれば汗ばみそうな陽気だった。停留所に着きドアが開くと、すうっと涼しい風が時子の髪を流した。わずかに潮の匂いがするのは、海が近いためだろう。
ステップを降りている途中で彼の姿に気がつく。
「御巫さん、こんにちは」
「こんにちは尚輝先生!」
本当ならステップの途中で飛び降りて彼に飛びつきたいくらいの気持ちだったが、押し隠してはにかみながら尚輝の前に立つ。
「この路線バス間隔が長いから……先生、ずいぶん待たれたのではありませんか?」
「いえ、着いたばかりです。寝子島の駅から無料のシャトルバスが出ていたので」
そういうサービスがあったとは。さすが大型店と時子は思った。星が丘とは反対方向になるが、帰りは同じシャトルバスに乗り、ふたりがけの席で揺られるのもいいかもしれない。
ええと、と尚輝は時子を見て、
「春らしい服装ですね」
よくお似合いですといったような表現を、なにやらごにょごにょ言って視線をそらせた。
「ありがとうございます」
本日の時子は洋装だ。ペールトーンのトップスに若草色のキャミソールをあわせ、派手すぎないがラグジュアリー調のチョーカーで首元を飾っている。肩を出したスタイルはやや季節先取りだが、今日は暑いくらいなので最適といえた。スカートの下は黒のタイツ、スニーカーではなくヒールのあるショートブーツを選んだのは、少しでも大人っぽく見せるためだった。
社会人は無理でも、せめて大学生くらいには見えるでしょうか――。
いかに童顔でも尚輝は三十路のなかば、親子連れに見えるのだけは避けたかった。
しかし心配する必要はなかったようだ。
今日の尚輝は、見違えるほど洒落たコーデだったのだから。
「先生こそ、よくお似合いですよ」
お世辞の気持ちはまるでなく、素直に時子は目を輝かせた。
スキニーフィットのジーンズにオフホワイトのジャケット、インナーこそやや着古した雰囲気のカットソーなれど、首元に紺色のメンズストールを巻いているではないか。おかげで脚の長さも際立っている。いつもの野暮ったさ(それも彼らしくて時子は好きなのだが)はどこへやら、このままピンナップにして飾りたいくらいだ。
「かっこいいです」
「え……そ、そうですか?」
今度は尚輝が照れる番、沸騰したみたいに赤い顔をして、落ち着かなげに首元に手をやる。
「これ、上の姉にプレゼントされたのをそのまま着てるだけですので……」
あ、この長袖Tシャツはちがいますが、と彼は言い足した。
「お姉さん?」
「言ってませんでしたっけ、僕にはふたり姉がいるんです。あと、妹がひとり」
姉か妹がいるというのは聞いていたが、しかしなんと四人きょうだい、それも、尚輝をのぞけば女性ばかりだったとは。
「先日帰省したらですね……むりやり買い物に付き合わされまして……なんかこのマフラー、ちくちくするんですけどね……」
マフラーじゃなくてストールですよ、と言ってあげたかったがそれはともかく、と時子は思った。
尚輝先生を見ていたらなんだかつい世話を焼きたくなるのは、先生が育った環境にも一員があるのかもしれませんね。
それにしても先生の上のお姉さんとはどんな人なのでしょう。
服のセンスがいいことだけは間違いなさそうです。
「で、今日は……」
すいません、と尚輝は言った。
「姪っ子の入学祝いを買うのにつきあってもらっちゃって……」
先日の電話でハローニャックのことを時子が口にしたとたん、ちょうどよかったと尚輝は乗り気を示した。
彼の二番目の姉の娘、つまり尚輝からすれば姪にあたる子が来月小学校に上がるという。その入学祝いを買いに行こうと思っていたというのだ。
「僕は女の子の喜ぶものがわからないので……御巫さんからアドバイスをもらえれば本当に助かります。お手数かけることになってすみません」
いいえ、と時子は首を振った。
「先生のお役に立てるのなら、こんなに嬉しいことはありません」
しかもデートなんですから……!
ふたりきりのデート、誘うときそっと時子はその単語を口にしたのだけれど、尚輝はとくに否定しなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
6人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月29日
参加申し込みの期限
2021年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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