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ハローニャック内の休憩コーナーに座って休む。
売店もあったのでジュースとお菓子を食べつつ、英二とののこは話に花を咲かせていた。
内容はまさしくよもやま話で、おもちゃの話をしていたかと思えばゴアラ映画の話になって、学校の話に移ってからまた映画やアニメ、おもちゃの話に戻ったりする。
「そういや、さっき見た剣とかすごい人気だったなあ……小さい男の子がむらがってたよね~」
紙パックのバナナジュースをストローで飲みつつののこは言った。
英二のチョイスはグレープジュースだ。
「ああ、あれは最近大人気のアニメのやつだね。原作は漫画、鬼と戦う剣士たちが主役の……」
「名前だけ知ってる~。そうかー、あれってもっと対象年齢が高いのかと思ってたけど、あんな小さい子にも人気なんだー」
英二はののこに一通り説明した。もともとテレビアニメでも大ヒットしていたが、現在公開中の映画版がこれまた超がつくほどに大人気だということ、映画興行の日本記録を塗り替えたらしいということも。
「そうなんだ~、英二くんは観に行ったの?」
「未見なんだよね。原作は一通り読んでるし行くつもりはあるんだけど、なんか映画館まだ混んでそうだし……」
「でも、もうそろそろ大丈夫じゃない?」
だったら、とかすかに手を震わせながら英二は言った。
「野々さんさえよければ……僕と観に行かない?」
いや、その、と心の中で自分に言い訳する。一緒に映画に行くだけで、これはデートのお誘いとかじゃないよ――と。なぜそんな弁明が必要なのか、自分でもよくわからないが。
ののこは迷う様子すらなかった。
「いいね! 行きたい!」
物語よく知らないけど大丈夫かなあ、なんて言ったりもしない。このためらいのなさがののこらしさなのだ。しかし、
「それはそうとして……」
ここでののこがもじもじしはじめた。照れくさげに休憩コーナーの中央を指さして、
「……あれ、乗らない?」
頬までうすく染めて言ったのだった。
屋内型のメリーゴーランド、大ぶりにしてゴージャス、白馬も馬車もあるクラシックな造りなれど、ちょっと見た感じ中学生以上は誰も乗っていない。でも。
野々さんが乗りたいって言ってるんだ。
ここで僕が気後れしちゃ、だめだよね。
だから英二はふたつ返事で、「うん!」と答えたのである。
英二が残していったカートにはニャンプラ三箱とゲームが二本、ジェットニャガーの大きなソフビが入っている。
◆-◆-◆-◆
驚いたときの「おおっ!」とは、ちょっとちがうニュアンスの「ををっ!」、萌が口にしたのはこれだった。
人工芝が植わった休憩所、そのテーブル席から立ちあがってユウを手招きする。
「ユウくん! 見て、メリーメリーメリーゴーランド!」
「なんだよ? さすがに乗るのは勘弁な」
にししっと笑うユウの首を両手ではさみ、ぐいと萌はメリーゴーランドに向けた。
「ほれ見れ! あそこ!」
「おー、あれたしか……野々と佐藤だよな」
メリーゴーランドに乗ってはしゃぐののこと、その隣で笑っている英二が見えた。ののこは黒い馬、英二は白馬に乗っている。
「メリーゴーランド乗ってる! いっしょに」
「見りゃわかんだろ。ほれ食え」
ユウは両手に持ったソフトクリームのひとつを萌に手渡す。おごると約束していたものだ。もうひとつは自分でほおばりつつ席に着いた。
萌はソフトクリームに舌をつけた。バニラとチョコの二色ミックス、冷たくて甘くておいしい。
メリーゴーランドには他にも、さっきメタルフィギュア売り場で見かけた小さな女の子がいた。きょうだいなのか友達なのか、やや歳上くらいの男の子と一緒に馬車に乗っている。保護者らしき女性が柵の外から手を振っていた。よかった、連れと再会できたみたいだ。
そうこうしている間にまた、英二とののこの姿が見えた。
「あのふたり付き合ってるのかな?」
「さー? でもいんじゃね? だとしたら似合いだと思うぜ、ふたりともいいやつだし」
「あんがい淡泊な感想だなあ……」
「いやそういうもんだって。でも、おもちゃ屋に一緒にきたくらいで付き合ってるとか決めつけるのも悪くね?」
ピアノの鍵盤を複数いっぺんに、えいやと一気に押した音。
つまり、
ガーン
。
おもちゃ屋に一緒にきたくらいじゃ……付き合ってるわけじゃない……!?
ボクとしてはデートのつもりだったんだけど。
おもちゃ屋じゃデートじゃないの!?
いや、デートしたくらいじゃ付き合ってるとは言えないってこと!?
MMR出動……出動お願いします……緊急出動……!
でもMMRの隊長たるボクが、目下出動不能なんだよ……。
『ユウくんはボクのことどう思ってるの!?』
立ち上がってそう問いただしたかった。できれば、アイスの残りをコーンまで残らず口に放り込んでから。
だけど……ユウくんの返事を聞くのが恐いよ。
涙がにじんできそうになって、慌ててメリーゴーランドに目を向ける。
やっぱり英二とののこは楽しそうだ。ずっと笑い合ってる。ののこが振り返って英二を見て、英二が彼女の視線に応じて。
でもボクたちはどうだろう。
ボクがボケてユウくんがツッコんで。名コンビだと思ってた。
だけどさっきは、千絵ちゃんのことでは怒られちゃった。
今だって……けっして悪い雰囲気じゃないけど、いきなりチューしてなんて言ったらダッシュで逃げられちゃいそうだ。
それに『おもちゃ屋に一緒にきたくらいで』って……それって……?
「……あの、ユウくん」
「おー」
「もしかして前、ユウくんが『ハローニャック』に来たときって……誰か他の女の子が一緒だったりした?」
聞き返されるかと思ったし、足下に「まさか」と否定されることも期待した。ところが実際、ユウの回答はこうだった。
「そうだけど?」
もう一回、ピアノの鍵盤を複数いっぺんに押した音。
力いっぱいに。それこそピアノが砕けるくらいに。
「……」
萌はソフトクリームの残りを片付けると、精算を済ませたばかりのショッピングカートからぬいぐるみを取り出した。
「ユウくん」
「ん?」
「ぼ、ボクと契約して魔法少女になってよ☆」
これは『魔法少女ミスティックエール』
ではないほう
の魔法少女アニメに出てくるキャラのぬいぐるみだった。
うんと明るい声で告げ、ミスティックエールのステッキを差し出し頭を下げる。
「お願いしますっ!」
おいっ、とツッコミ口調でユウは言った。
「それ契約したらヤバいヤツじゃねーのか!?」
「いいから!」
「よくねー!」
ユウはゲラゲラと笑っている。
萌は下を向いたままだ。
いま顔を上げたら、ちょっと大変なことになりそうだったから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
6人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月29日
参加申し込みの期限
2021年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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