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二階から吹き抜けを見おろ位置には柵と手すりがあって、眼下の休憩所やメリーゴーランドを一望することができる。
真白は手すりに両肘を乗せていた。
「うわー、ここから眺めるとメリーゴーランド楽しそうだなあ。ちょっと恥ずかしいかもだけど千絵ちゃん乗ってみる? 紅ちゃんが来てから三人で乗るほうがいいかな」
あれ……?
真白は振り返った。返事がない。
見れば千絵はしゃがみこみ、熱心になにか見ている様子だった。やっぱり険しい顔、フィギュアのときと同様に裏返してメーカー名を見たりしていたが、ついに意を決したか片足を乗せた。
キックボードなのだった。それも電動の。
「へぇ、電動のキックボード見てるの? もしかしてほしいの?」
はっと息を飲む音が聞こえるくらい千絵は驚いた様子だった。しかもその姿勢のまま硬直していた。
「い、いえそういうわけでは……!」
声が裏返っている。TCGのときはどんなにピンチでも、逆に圧倒的優位でもポーカーフェイスの彼女なのだが、自分の気持ちに嘘をつくのは苦手らしい。
「ほしいなら買っちゃえばいいのに。まあお金のこともあるし無理はしちゃだめだけど……」
「お金ならあるんです。今年のお年玉、使わずに持ってきましたから」
「じゃあ」
と言いかけた真白にかぶせて、
「こういうの……子どもっぽくないですか」
千絵はうつむき加減に言った。
いやまだ小学生じゃん! などと真白は言ったりしない。千絵は来月から中学生だし、自分が千絵くらいの年のときだって、わりとこういうことは気になったように思うからだ。
「子どもっぽいって……高校生から見て、ってこと?」
「はい……」
誰か気になる高校生でもいるのかな? なんてからかいだってもちろんしない。
かわりに真白は「大丈夫だよ」とほほえんだ。
「それに、つまらない見栄を気にしてほしいものをあきらめるほうが、よっぽど子どもっぽいかも。ほしいと思ったとき買わなくて、あとから後悔するほうが嫌(や)じゃない? 買わずに後悔するより買って後悔ってね」
「わかりました!」
千絵の顔が明るくなった。私買います、と言って購入チケット(レジでお金を払い出口の倉庫で商品を受け取るらしい)を手にしたのである。
「ありがとうございます。白さん」
「買ったら一回乗せてね」
笑いあいながらエスカレーターに向かう。
真白がほしいゲームは『ニャミーボ』というものだという。
「ほら、あのニャンテンドウのゲーム機と連動することもできるフィギュアの。知ってるかな?」
「一応は……」
千絵はあまり知らないという。
「よくやってる大乱闘ゲーのDLCで私の好きなキャラが実装されてね。それでそのキャラのニャミーボが今日発売なの……だからゲーム売り場に行きたかったってわけ」
ゲーム売り場に近づいて来たとき、「あっ」と小さな声を上げて真白は千絵にうなずいた。
背中が見える。
アップにした黒髪、赤と銀のスカジャンに真紅のリボン。
芋煮 紅美
の背中だ。
紅美は最近、中学校に戻るためフリースクールに通っている。これは市がやっているものだからEABのようなインチキ団体とは別だ。順調にいけば新学期より寝子島中学の二年生として復学する予定である。
真白は久しく紅美に会っていなかった。集団生活になじみ学業の遅れ(なにしろほぼ一年間のブランクがあるのだ)を取り戻すため、紅美はフリースクール中心の生活をしていたのだから。当然『クラン=G』にも久しく顔を出していない。今日だってさっきまで本土のスクールにいたのだ。
それでもちゃんと日々メールは送ってきてくれていた。
なので紅ちゃんがEABにいた頃とはわけがちがうよ……でも。
ちょっと前まで真白は彼女と暮らしていた。文字通り家族だったのに。
だから寂しかった。
やっと会えるのだ。
「私……ゲームの試遊でもしてきますね」
うなずいて小さくほほえむと、千絵は離れていった。
「ありがとう」
紅美はスマートフォンをいじっている様子だ。おおかた『着いたよ』とメッセンジャーでも打っているのだろう。
真白は息を殺して近づいていく。
紅ちゃん。
紅ちゃん……。
「紅ちゃーん!」
間近で声を上げ、真白は彼女の腕に組み付いた。
「え、なになになにっ!?」
紅美はのけぞりバケツの水をかけられた猫のような反応をする。
やっぱり紅ちゃんだ。いつもの紅ちゃんだ。
「ちょー! いきなりはナシ! ナシな! 急に声上げるからびびったし!」
「びびらせたかったんだよー!」
「てかでけーし!」
「声が?」
「声じゃなくて! あたしに今くっつけてるもの!」
「へ?」
さすがに大声ははばかられたのか、紅は急速に小声になって気恥ずかしげに告げた。
「めっちゃ巨乳だし……真白って……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
6人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月29日
参加申し込みの期限
2021年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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