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トゲトゲした不安はザクザク切りきざむ恐怖へと姿を変えていた。
「ここ、のこれす?」
でたらめに歩きすぎたようだ。夢の王国で遊んでいたはずなのに、気がつけば真っ暗な森にひとり、ぽつねんと残されたような気持ちになる。
えぐっ、と涙が目ににじんだかと思いきや、もうコトコはたまらくなって大声で泣きだしていた。
「とたにーにー、あんなねーねー!!」
もちろんステッキの箱は抱きしめたままだ。
けれどその時間はすぐに終わった。
「……いたいた!」
まもなく杏那が見つけてくれたからだ。
「こっちにいたっすよー」
と桐太を手招きする。
「どこ行ってたの?」
探し回っていたらしい、ほっとした様子で桐太もかけつけた。
「にーに、ねーね!! うわぁあああんあんあん、あーんあんあん……」
涙はもちろん鼻水もたらして大泣きするコトコを見て、杏那はジーンズのポケットに手を入れたのだが、それより早く桐太がタオル地のハンカチを差し出してくれた。
遠慮なくうけとり、びーむ、とハナまでかんでようやくコトコは収まった。
「やれやれ、もう少しで店内放送頼むとこだったっすよ」
と言いながら、杏那は肘で桐太をつつく。
「ハンサムっすねぇ、桐太君。この状況でさっとハンカチ出せるなんて……妬けちゃうっすよ」
「え?」
「あーいや、聞き流してくれていーっす」
真っ赤になった目で突然、「あ!」とコトコが言った。
「どうしたの? 忘れものでも?」
ううん、と言うようにコトコは首を振る。
「とー、おにゃかすいたれす……」
◆-◆-◆-◆
萌はたくみなハンドサインでユウに行動をうながす。
GOのサインだ。行くべし! Fast and Furious!(速攻かつ果敢に挑め!)
ユウがうなずいたので通じたのかと思いきや、彼はすいーっとカートを押してきて萌のところに戻ってきて、
「なあそれどういう意味?」
と聞いてきたのだった。がくっと萌は滑りそうになる。
「ユウくん察してよ! 千絵ちゃんに接触してってこと!」
「あーなんだそーいう意味か。オッケーオッケー」
「MMR出動☆」
「へいへい」
MMRとは『Moe Mystery Research』の略で……まあ、『萌が気になったことを調べちゃうよ作戦』くらいの意味だと考えていただきたい。なんとなくユウもその調査員ということになっている。
萌が追っているのは千絵だった。『クラン=G』の店長代理、まだ小学生なのに店を切り盛りする肝っ玉母さん――と言ったらたぶん怒られるが、年に似合わぬクールさとそろばん勘定能力をあわせもつ女の子なのだ。
本日の千絵は通販で買った風の黒いナイロンパーカーに白黒のボーダーシャツ、黒いジーンズにやはり黒いベースボールキャップという組み合わせであり隠密感、ないしその他大勢への埋没感を演出しているようでどうにも気になる。
千絵は書籍のコーナーに立ち寄っているようだ。ゲームの攻略本やホビー書籍が中心のようだが雑誌なども見える。ハローニャックくらい大きな店舗だからちょっとした書店並にそろっているようだ。
よし、ユウくんが接触したね。話しかけてる話しかけてる……足止め成功っ。
イエス! 萌は人食い鮫のごとく千絵の背後から忍び寄り呼びかけた。
「あっれーえ? 千絵ちゃんじゃーん!? こんなとこで会うなんて奇遇~。……あれ? ここ本のコーナーだね? あれあれ? ラノベの売り場かなー☆ あれれ?」
「お、鬼瓦さん!? こんにちはっ!」
それと悟られたくなかったのだろうか、ユウを突き飛ばすようにして千絵は前に出た。萌の苗字『鬼河内』をとっさに『鬼瓦』と言いまちがえているあたり動揺のほどが知れよう。
そりゃあそうだろう。たしかにこの一角はライトノベルの売り場ではあるものの、千絵が足を止めていたのはそのさらにディープなあたり、男性同士の恋愛を描いた小説(といっても主たる読者は女性)のジャンル、通称BL小説が大半を占めている一帯だったのだから! なお、非十八禁の全年齢本であることも書いておきたい。
萌もそちらはたしなんでいるクチなので、非難する気なんて毛頭ない。むしろ『朋友発見!』と内心ほくそ笑んで、
「千絵ちゃん、よさげな健全本は見つかった!」
明るく問いかける。『健全』なんていう単語が出ているあたりからしてなにをか言わんやである。
期待するようなまなざしで見つめると、
「え……なんですか、なんのことですか? 私は敵情調査のついでに本を見にきただけですよ? ああ勉強になりました役立ちました! それでは私、人に待ってもらってるので失礼します。野菜原さん鬼河内さんごきげんよう。また店に来て下さい。さようなら!」
早口で告げるなりそそくさと、ロボットみたいな動きでしかし高速で千絵は姿を消してしまった。脂汗が額に浮いていたような気がする。
「大成功大成功、千絵ちゃんの反応面白かったなー☆」
腹を抱えんばかりにして萌は笑ったが、ユウは非難がましい目をしている。
「鬼河内お前……あんま千絵ちゃんをからかうなよ。なんか気の毒だったぞ……急に呼びかけられてよう」
「いやー、千絵ちゃんって反応がピュアすぎて面白くって~」
「敵情調査とか言ってたし、『クラン=G』のことを考えて行動してるんだからそんなことしてやんなよ。かわいそうだろ、いやマジ」
どうやらユウは千絵が慌てた真相まで想像がつかなかったようだ。ポロッと飛び出した『敵情調査』というのも嘘ではあるまい。いやむしろそっちが本音かもしれない。……プライベートな趣味については、ついつい魔が差して立ち寄っただけなのだろう。
ユウは本当に苦言を呈しているようだ。たしかに悪いコトしたかも、と萌は思い「ちょめっ☆」と自分にデコピンしておいた。
「悪いことしたかなー、次会ったときあやまっとくよ」
「マジそうしとけよー、小学生いじめちゃいかん」
「あやまるってば。でももうじき千絵ちゃんも中学生のはずだよ」
「そーか……俺たちも高校の最終学年だよな……」
こんなことしてていいのかな、とボソッとユウはつぶやいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
6人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月29日
参加申し込みの期限
2021年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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