this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
プールびらきはサニーデイ
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
49
つぎへ >>
からっと女子更衣室のドアが開き、
榛名 冥
が出てきました。
「待った?」
冥は声をかけました。男子更衣室を出たところ、柱にもたれて腕組している
霧生 深雪
に。
「待った。遅い」
「えー! こういうシチュエーションなら、どんなに待たされても『いや別に』とか『俺も着替えたとこ』とか言うべきなんだよー!」
「なんで俺がそんな嘘つかないといけねーんだよ」
アホか、と言い捨てて歩き出す深雪、彼はちょっと、不機嫌でした。
――水着って嫌でも肌晒さなきゃなんねぇじゃねーか……だからすげー嫌なんだよな。
今のところ彼は、サーフパンツの上にパーカーを羽織っていますが、泳ぐとなればパーカーは脱がなければならないでしょう。
冥には言いませんが、水泳という状況にはあまりいい記憶がない深雪なのです。彼の腕は細く白いので、昔から周囲のからかいの対象でした。もちろん、度を超した侮辱をする相手であれば、その細い腕がどれだけの破壊力を持っているか痛みとともに教えてやりましたけれど、毎回そうするわけにはいきません。それに、白いのも細いのも純然たる事実です。腕力でねじ伏せたところで、事実が変わるわけではないのです。
そんな彼を追い、前に回りこんで冥は微笑みかけました。
「悪かったわ、だからもうそんな膨れっ面しないでよー」
「膨れっ面なんてしてねーよ」
それが明らかにふてくされた言い方なのですが、冥は聞き流して、
「まだ水はちょっと冷たいかもだけど、楽しみだよね。水着は自由って言うからビキニにしてみたのー。……えへへ、似合うかな?」
くいっと片腕を頭の後ろにやり、腰をつきだしてセクシーポーズを取ってみました。
深雪は、今はじめて彼女の水着に気づいたような声で、
「……意外と大胆だな」
ぽつりと言ってまた歩き出します。
「もー! 似合ってるかどうか訊いたの!」
「ま、似合ってるかな」
「あらそう? やっぱり? てへへ」
なんだか冥が照れたような声を出していますが、深雪は振り返ったりしません。
だって振り返ったらバレてしまうじゃないですか。自分も照れているってことが。
「おーい二人ともー」
待ってよう、とのどかな口調で、追ってくるのは
納 十一
でした。
「十一くん、ずいぶん着替えに時間かかったんだね、先に行ってるんだと思った」
「俺は、存在ごと忘れてた」
なんだか深雪がひどいことを言っている気がしますが、気にする十一ではありません。快活に笑って言いました。
「ごめんごめん、かなり時間かかったよ。よく知らないから」
「知らない、って?」
「いやぁ、実は初めてなんだよね。プール」
意外な発言ですが、これは嘘ではありません。正真正銘、今日が初プール体験の十一です。
「おれ水苦手だからな……川とか海で克服して魚捕まえられるぐらいにはなったけど、プールって変な匂いするし泳ぎにくかったらどうしようって、ちょっと心配してる」
「でもプールは波や流れがないから、川とか海より泳ぎやすいかもしれないよ」
冥と十一はこの日がほぼ初対面なのですが、ウマが合うようでポンポンと会話が弾みます。
「だったらいいんだけど……あ、そうだ!」
と言って十一はポンと手を打ったのです。
「そうだ、運動だけはできるみゆみゆに教えてもらおう!」
「断る」
ずっと黙っていた深雪が、やっと口を開けたと思ったらこれですもの。
ところがこの程度の反応、すっかり慣れっこの十一なのです。へへーん、と半分目を閉じて言うのです。
「えー、みゆみゆもしかしてカナヅチ? もやしだから泳げない? 教えてもらおうと思ったのに残念だなぁ……」
「バカヤロ! 泳げるに決まってるだろ! ……じゃあプールサイドから指示出して教えてやるよ」
もやし呼ばわりにはカチンとくる深雪です。
「ダメだよー、ちゃんと水に入って教えてよー。でないと世間のみんなに『みゆみゆカナヅチ伝説』を流しちゃうぞー」
「マジでやったら殺すからな! クソッ!」
怒りにまかせて深雪はパーカーを脱ぎ捨てました。女にして見てみたいようなきれいな肌が太陽の下にあらわれます。なにか言われるのが嫌で、注目を浴びるのも嫌で、
「ほら体操だ体操!」
怒鳴るようにして深雪は、準備体操を始めたのでした。
こうしてプールで、深雪の水泳教室がはじまったのでした。といっても十一もちゃんと泳げます。むしろ得意といっていい。だからすぐにプールにも慣れてすいすい泳ぎはじめました。
水泳が苦手なのはどちらかというと冥でした。最初はビート板を使って、つぎはなにも無しで泳ぐ練習を深雪の指導ではじめたのです。
数十分後。
「なかなか上達してきたじゃないか」
「え? そう? 冥だってやればできる、ってことかな!」
へへーと嬉しそうに、彼女は水鳥のように優雅に、見事な泳ぎを見せました。
一方、十一はまるでカッパです。すいーっと流れてきて言いました。
「プールって泳ぎやすくていいね! でも、この塩素っていうの? 妙に目に染みる匂いにはどうしても慣れないよ……塩素……」
ここまで言って、ふと十一は口を閉じました。なにか思いついたようです。
「塩素……塩……もやし」
などと一人連想ゲームを演じたのち、
「もやしナムル!」
突然叫んで深雪を指さすと、ゲラゲラ笑い出したではありませんか。
「てめ……人に泳ぎの指導を頼んでおいてその態度……大概にしろよ!」
深雪の拳が飛びました。
「ひゃ!」
撲たれた十一はひっくり返って水飛沫をあげました。水中じゃなかったら、この程度ではすまなかったでしょう。
「ひどいなー、もやしって言っただけじゃんかー」
「ていうかもやし言うな! こっちだって気にしてんだよ!」
十一はわかっていないのでしょう。深雪がどれほど、自分の外見を気にしているか。
深雪はまるで日に焼けません。鍛えても鍛えても、腕力は増しますが腕は太くなりません。鏡を見るたびに切なくなります。
「その呼び方やめろって?」
と言ったところで、十一はなにやら勝ち誇ったような表情になりました。
「じゃあさ、泳ぎで勝負しておれに勝ったらいいよ」
「……いい度胸だ。すぐに黙らせてやる」
余裕の表情の十一と、狼のような眼をした深雪、あまりにも対照的な二人の様子です。
バトルの予兆に、冥は無闇に興奮するのでした。
「にゅ、十一くんと競争するの? わかった!」
彼女はいち早く水から上がると、タオルを羽織って手を振りました。
「今なら端っこのコースが空いてるよ。冥が審判やってあげる!」
こうして、深雪と十一の対決が急遽決定したのです。
「位置についてー、よーい……ドン!」
冥が声を上げて、両者の競泳ははじまりました。ここからは冥の実況で、勝負のゆくえをご確認ください。
「50メートル競走です! 二人とも揃ったいいスタートなの。
水しぶきがきらきら眩しいっ!
やっぱりみゆの泳ぎ方は綺麗だなあ……無駄がなくってまるで人魚みたい。
十一くんは農業で鍛えた腕の見せどころ? 思っていた以上にパワフルでビックリだよ。
先行は十一くん、その差わずか、30センチといったところでしょうか! ここでターン!
おっと、みゆが抜きました。ぐんと前に出ました!
みゆがんばれ、みゆがんばれ、みゆみゆみゆ! もう二人とも聞いてないはずだからはっきり言うよ! 冥はみゆを応援していますっ! みゆ! あ、抜かれた! でもまだわからない……わかりません!」
タッチの差でした。
勝ったのは……深雪です。
これは冥の贔屓ではありません。ラストでみゆが追い抜き、十一の猛追はわずかに及ばなかったのです。
「おつかれさまっ! みゆの勝ちだよ! おめでとう! 十一くんは残念!」
深雪のコースに飛び込んで、冥は勝者を称えるのです。
「お……俺が勝ったん……だな」
荒い息で途切れ途切れになりながら、それでも深雪は言いました。
「よし、俺が勝ったんだから『もやし』呼びやめろよ! 本当はみゆみゆって呼び方もすげー嫌なんだけど……妥協してやる!」
ゴーグルが曇ってしまって十一の姿はわからないのですが、それでも隣のコースに叫ぶのです。
「ちぇー、もやしのくせに生意気だぞー……約束だったもんね、もやし呼びやめて島国もやしにしてあげる」
「同じだろ! バカ! 島国云々も禁止!」
「うわーっ! そんなに怒らなくてもいいじゃんかー!」
十一は頭をかかえました。まあ、あそこまで嫌がっているのであれば諦めるしかないでしょう。……本当は、勝とうが負けようが勝負が終わったらやめるつもりだったのでいいのですけど。
高揚感に包まれ、軽く咳き込みながら深雪はゴーグルに手をかけました。外さないとなにも見えません。それに、十一が言っていたせいでしょうか。塩素の匂いがやたら気になります。正直、咽せそうなくらいでした。空気を払うように手を左右に振って、
「……あ」
時間がとまりました。
故意ではありません。不幸な事故です。見えなくて疲れていて、咳き込んだがゆえの事故です。
深雪の手が、するっと冥のビキニをめくってしまったのは。
ブラの下のものが瞬時、露わになったのは。
「きゃー!!」
冥による激しい平手打ちが深雪の頬を襲いました。
水中じゃなかったら、鼻血程度ではすまなかったでしょう。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
49
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
プールびらきはサニーデイ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!