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プールびらきはサニーデイ
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「お、赫乃ちゃんも来てたんだね!」
水着姿になった雅人、小淋と連れだって凛がプールサイドに戻ると、そこにはよく見知った顔がありました。
「は、はい……」
緋紅朱 赫乃
は照れくさげに頭を下げました。
彼女の水着は可愛らしい組み合わせ、バレリーナのチュチュ風のフリルがあしらわれたワンピースタイプの白い水着に、同じ白地に赤い薔薇のプリントが華やかなパレオを合わせたものです。
「いやはや、ひどい目にあったでござる……。おお、皆の衆」
そこに夏神零が合流しました。女顔の彼(そう、『彼』です)は、いきなり「女子更衣室はあっち」などと言われ、更衣室でも妙な視線を浴びまくり、一部には追いかけてくる生徒もいたそうで、ここに出てくるだけでもかなりの体力を消耗したとのことです。
「あまりに予想外の出来事の連発でござった……いやはや、着替えの時点からして水練と思ったほうがいいのでござろうか……それにしても」
という零の水着は、ぴったりと体に貼り付くウェットスーツのような仕様、これがまた性別不明っぷりに拍車をかけていました。たしかに胸はないとはいえ、水泳選手であれば女子としても理想的な体型といえましょう。
「なにゆえ、奇異の視線ばかり集まるのであろうか」
「それはまあ……色々とね」
どう回答したものかわからず、凜は言葉を濁すのでした。
「とりあえず泳ごうよー!」
雅人は自由遊泳のコースに降りて元気よく泳ぎはじめました。すいすいとは行きませんが、犬かきや平泳ぎ、楽しくばしゃばしゃとやります。
「うん……」
赫乃も続きます。冷たいプールの縁に腰を下ろし、ゆっくりと水に体を慣らしていくのですが……すぐに、
「っ! がぼっ…!?」
悲しいくらいあっさりと溺れかけました。文字通りあっぷあっぷします。
小柄(130センチ)な赫乃にとっては、この深さでも厳しいのです。いきなり危険状態になりますが、
「拙者につかまれ!」
さっとイルカのように飛び込んだ零が救出に入りました。ところが運悪く、
「そんなにしがみつくと拙者が苦しい……沈む……!」
無我夢中で赫乃がしがみついてきたせいかバランスを崩してしまいます。
なんだか二次災害の予感、しかしすぐに小淋が対応しました。
これを、とばかりに小淋は救命用の浮き輪をつかんで投げ渡したのです。
赫乃は浮き輪をつかんで息を吐き出しました。
零もすぐに平静を取り戻し、まず自分が水から上がって、手をさしのべて赫乃を引き上げたのです。
「無事か」
「は、はい。助かりました……」
「それは良し。しかし、拙者も不覚をとってしまったな……」
わりと万能でなんでもできる零ですけれど、今日は女子と間違われ続けて心が乱れていたのか本調子ではないようです。
――拙者もまだ修行が足りぬか……。精神を鍛える必要があるな。
ちょうどそこはコースの端だったのですが、このとき、ざばっと水音を上げて精悍な体つきの男性が水から上がりました。スポーティーなビキニタイプの水着です。黒と濃紺のバイカラーが鮮やかでした。ゴーグルを外したその素顔は、
シグレ・ナイトウォーカー
なのでした。
「よぉ」
「シグレセンパイ、いつの間に!?」
彼を見て凜が目を丸くします。
「悪い、驚かせるつもりはなかった。ずっと泳いでたんだよ。三十分ほど前から。いいウォーミングアップになった」
ここで彼は、赫乃に気づいて目元をほころばせました。
「赫乃。支援部の面子と一緒に泳いで……たのか?」
ここで彼が片眉を上げたのは、赫乃が浮き輪を抱いていたからでしょう。
実は……と、雅人たちから経緯を聞いたシグレは、苦笑気味に言うのでした。
「しょうがねぇな、ホラ、掴まれ」
1コースに降りて赫乃に手をさしのべます。
すぐに彼女は応じました。そうしてシグレに両手を預け、楽しげに練習を始めたのです。
「そういえば水着、この間俺が選んだやつか。……良く似合ってる」
「シグレ、さん、も格好いい……です……」
「そうか? 気恥ずかしいが、ありがとう」
なんとなくむずがゆいような、くすぐったいような気分のシグレです。
「うん?」
零は小淋が、なにか文字を書こうとしているのに気がつきました。今日はペンもメモもないので、彼女は手に水で字を書こうとしています。書いてもすぐ消える水文字ですが、零はメッセージを読み取りました。
「『こうして見ると先輩と緋紅朱さんは仲が良いですね……恋人のように』とのことでござる。拙者も同感でござるな」
「なっ、なんだ、急に……!?」
まあそれは事実なのですが、シグレは面食らって、
「仕方ないだろ、放っておけないんだから。ちゃ、茶化すな!」
と言って、もう顔を上げられないほど大照れになってしまうのでした。神出鬼没の怪盗ケットシーも、自分の気持ちを秘めるのは不得手のようです。
「うーん、なんていうかシグレ先輩、ってやることなすこと格好いいんだよなーっ」
えい、と雅人はプールの壁を蹴って水を進みました。ワンコの尻尾よろしく頭のアホ毛を、ぱたぱた振り振り泳ぐのです。
「俺もシグレ先輩みたいにカッコよく泳ぎたいっ」
「泳ぎには個人差があるが、拙者でよければ助言や伝授をしたいと思う」
「いいのー? 教えて教えて」
じゃあ私たちも、と凜も小淋と泳ぎます。二人並んで平泳ぎ、決して早いわけではありませんが、泳ぎつつ話すには最適です。
「いいでしょー、この水着! お店で見つけてかわいい! と思ってソッコーで買っちゃったよー♪ 小淋ちゃんの水着もすっごく似合ってるね」
小淋は声には出しませんが、嬉しそうにうなずきました。
赫乃はばちゃばちゃと水を蹴りながら目を閉じます。
顔を上げるのが気恥ずかしい。シグレと目があったら、どうしたらいいのかわからなくなるから。
両手につたわるのはシグレの体温。彼の温もりです。
――嬉しいな……こうして、いたいよ。
赫乃は思いました。
――ずっと、手を握っていられるから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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