this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
プールびらきはサニーデイ
<< もどる
1
…
36
37
38
39
40
…
49
つぎへ >>
プールサイドに現れたとき、
逆巻 天野
は白いパーカーを水着の上に着ていました。
彼はやがて北風貴子を見つけ声をかけます。
「先輩は泳がないんですか?」
貴子の髪は黒というより、漆黒に近い濃い色です。振り返ったとき彼女の髪は風になびいて、空の一部だけが夜になったような、そんな印象を天野に残しました。
貴子は、なんでもないことのように返します。
「そうね。監視が仕事だから」
天野は得心したようにうなずいて、
「今回風紀委員はライフセーバーってところですか」
「かもしれないわ」
冷淡というわけでもないのですが、無駄のない言葉でした。生真面目すぎるほどに。
「しばらく僕も手伝いましょうか? プールが空くまではやることもないので」
「気持ちはありがたいけど……」
いえ、と天野は首を振りました。プールにはすごい人数がいることを目で示してから言います。
「泳ぐのは好きですが、潜っていると踏まれそうな人数なもので。僕は皆が疲れて休みだした頃に泳ごうかと思うんですよ」
「ありがとう。じゃあお願いするわ。この一帯は任せたから」
貴子は軽くうなずいて彼に双眼鏡を渡しました。
「私はあの監視が手薄なあたりに行くから、なにかあったら呼んで。あと、監視をやめたくなったらいつでも言ってくれていいのよ」
こう言い残すと、「じゃあね」と離れていきました。余韻めいたものはなにも残しません。
「まあ……北風先輩らしい、かな」
天野はつぶやきました。別に彼女の話し相手になりたかったわけではありません。いえ、まったくそんなつもりはなかったと言えば嘘になりますか。いざこうなってみると、なんだか拍子抜けしたような気持ちです。
だからといって手は抜きません。天野は本腰を入れて監視を開始するのでした。
なんといっても貴子に仕事を任されたのです。彼女の期待を裏切りたくはない。
風紀委員としての仕事には熱心、学業成績も優秀ですが、普段は物静かで目立たない――そんな、死語かも知れませんが大和撫子風なところが、貴子の魅力だと
佐久間 堂鉄
は思います。
「歩く姿は百合の花……か」
今も、堂鉄は貴子の姿を目で追っていました。貴子は天野に持ち場を任せ、自分はまた別の一角に移動して業務を継続しています。(なおこの日は堂鉄も、風紀委員として監視の任についているのでした)
貴子は細い体型なので、決してグラマーではないでしょう。堂鉄が思う『学園一色っぽく妖艶』な鷲尾礼美とは雲泥の差があります。ですがその分、手を触れるのをためらうような気高い美しさがあって、ついつい見とれてしまうのも事実でした。
「いいものだなあ……」
と独りごちて彼は、すり寄るようにして貴子に近づき呼びかけました。
「先輩、お勤めご苦労様です」
「あら、あなたもね」
かすかにですが貴子の視線が弛んだのを堂鉄は見逃しませんでした。
――自分も風紀委員として認められている!
そう感じ取れて、堂鉄はそんな自分が誇らしく、また、黙っていてもついニヤニヤしてしまうのです。こうなったらもうどうしたって、貴子の水着姿を拝みたくもなります。スレンダーで美しいお姿を。長くすらっと伸びた脚を。
――貧乳でも僕は構いません!
そう言って、貴子を喜ばせたい。
――手に収まるくらいが丁度良いのです!
と勇気づけたい……きっと怒られるので本当に口にはしませんけれど。
などという浮つく心を隠して、
「僕が監視役をするので貴子先輩も楽しんで下さい!」
彼は述べました。先輩が飛び込めと言ったら炎の中にでも飛び込みます! ……と言わんばかりの元気さで。
「ありがとう。でも今日は泳ぐつもりはないわ」
なんともったいない! 堂鉄は悔しい気持ちです。
――泳ぐのに邪魔な脂肪の少ない貴子先輩なら、誰よりも速く泳げるはずです!
そう言いたいのですが、これも怒られる気がして自制しました。
そのかわりに一計、彼はかねて用意しておいた台詞を口にしたのです。
「実は、コンタクトレンズをプールに落としてしまいましたのです。貴子先輩も探すのを手伝ってくれませんか?」
「それは大変ね。どのあたりかわかる?」
「ええと、このあたり……あ、遊泳コースの中央付近に光るものが……あれかな!?」
大げさにそう言ってみると、やはり予想的中、
「仕方ないわね。待ってて」
貴子は更衣室に消え、スクール水着姿で戻ってきたではありませんか。しかも、ちゃんとメガネはかけたままです。メガネ&スク水! これはちょっとフェチ心が刺激されます。
予想通り手足はすらりとしており、色も抜ける程に白い美肌なのですけれど、肉付きそのものはなんとも残念な貴子です。胸はやっぱり薄く、太股ももうちょっとボリュームがほしい感じ、けれど、それはそれでそそられる――と堂鉄は身を震わさせました。
――抱けば折れてしまいそうな水着姿だ……。
やっぱり彼女は撫子です。摘むことを許されぬ野の花。だからこそ逆説的に、手を出してしまいたい。本当に抱きすくめてしまいたい。なんなら、その上で貴子に「無礼者!」とか言われて一発二発くらってもいい。むしろ貴子にののしられ殴られるなら本望――などとつい興奮してしまい、布一枚だけ透視できる『ろっこん』を使いそうになった堂鉄ですけれど、なんとかそれは我慢しました。
敬愛する彼女に、それだけはやってはいけないと思ったからでしょうか。
全身あまつなく見えてしまうより、今のほうが寸止めの美学があっていいと思ったからかもしれません。
案外、後者の理由が事実に近いかもしれませんね。
中身が見えて楽しいと思うのは最初だけで、それでは真の変態とは呼べない――その主張のほうが堂鉄の趣味に合いそうです。
堂鉄が貴子とともにプールに入っていくのを天野は見ていました。
その堂鉄が、なんだかずっとヨダレでもこぼしそうな表情でいるところも、双眼鏡のおかげでありありと分かります。彼は貴子に熱視線を送り続けていますが、貴子は背を向けているので気づいていないようです。
「やれやれ……佐久間か」
同じクラスの彼が、なんだか一筋縄ではいかないタイプなのを天野は感じ取っていました。
といっても堂鉄が貴子になにかするわけではありません。ただ、水着の彼女を後ろから、ねぶるように鑑賞しているだけのようです。
露骨に変態行為に及んだのであれば、一気に取り締まることもできるでしょう。得意の絞め技を極めてやってもいい。でも、この状況では手出しできません。
――ならば見守ろう。なにかやったら……。
ただ天野は、焦れったい気持ちで彼らを見守るほかないのでした。
フラストレーションがたまります。この気持ちを解消したい。もう少し人が空いたら、潜水して魚のように、音の遠い世界を泳いでみたい――そう天野は思いました。
<< もどる
1
…
36
37
38
39
40
…
49
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
プールびらきはサニーデイ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!