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更衣室の時点で、すでに
北原 みゆき
には苦難が待ち受けていました。
「太ったのかな? 少しキツいかも……」
太ったはずはないのですがどうしてでしょう、どうにもうまく水着が入りません。サイズは合っているはずなのに。
サイズだって、間違っているとは思えません。だって、
「あなたほどスク水の似合う子はいないわ。自身を持って彼氏をgetしてきなさい」
と言って、母親が用意してくれたスクール水着なんですから。
それなのに上手く着ることができないのです。母親はああ言ってくれましたが、それでも自分の体型に不合格の烙印を押されたような気がして、みゆきは知らず、涙目になってしまうのでした。
――うう……私って……。
「どうしたんですかー?」
それを見かねたか、すぐ近くで着替えていた少女が声をかけてくれました。
髪をきれいなマッシュルームカットにして、ぴしっとそろえた可愛らしい子です。
「私ですか? ふっふー、よくぞ聞いてくれました。1年4組の
千代島 白雨
なのです! 今日のプール開き、とっても楽しみにして来ましたー」
「あ……こ、こんにちは、同じ1年で2組……名前は北原みゆき……」
ちょっと針でつつけば破裂しそうなほど緊張しつつ、みゆきは弱々しく答えました。
白雨は、そんなみゆきの様子はさして気にする風でもなく、
「そうですかー、よろしくなのですよ! それはそうとして、水着を着るのに難渋しているご様子、よければ手伝いますよー!」
「あ、は……はい、お願いします……」
普段ならこういう提案には尻込みしてしまいそうなみゆきなのですけれど、白雨のフレンドリーな笑顔につりこまれて、小さくうなずいて見せました。
「はいはい、お任せあれなのですー! ははあ、北原ちゃんはちょっと着痩せするタイプのようですねー。羨ましいですねー! 胸のところがきついのはそのせいでしょう。こういうときはここをですね……あ、触って大丈夫ですか-?」
「大丈夫……です」
「あ、丁寧語使わないでいいですよです。同学年ですし……私の口調はクセなんでお気になさらずですねー!」
「は、はい……うん」
「それでは遠慮なく……いやはや、これはまったくけしからんです、というやつですね。どれどれ……」
「きゃ、く、くすぐったい……っ」
「おっと失礼、ではこんな感じで……」
「ますますくすぐったいよう……っ」
といった様子でなにやらキャッキャウフフな雰囲気(?)で、着替えが終わりました。
無事みゆきは水着を着ることができましたが、良いことはそれにとどまりません。このちょっとした事件がきっかけで、白雨と知り合って打ち解けることができたのです。
「準備体操しっかりして、いざゆかんプールへなのです」
と笑う白雨もスクール水着、みゆきを振り返って言います。
「もしかして北原ちゃんはお一人ですかー? よければ私と遊びませんです? わちゃわちゃきゃっきゃしましょう!」
「わちゃわちゃ……?」
「ああ深い意味はないのですー。遊ぼう、ということですよー! なお私は、50メートルくらいならなんとか泳ぎ切れるのです」
「うん、わちゃわちゃきゃっきゃ……しよう、白雨ちゃん」
「まだちょっと冷たいですけれど、動いてればきっと……!」
すぐに白雨はプールに入って、いくらか離れた場所からおいでおいでするのでした。
まさかの全学年合同で、プールはなんとも多数の生徒に満ちています。正直この光景に圧倒されていたみゆきでしたから、道連れができるのはとても心強い。
――誰にも見られてなければいいな……でも、なんだか見られてる気がする。
ぱんぱんに詰まって苦しいくらいの胸を隠すようにしつつ、みゆきは白雨に続いてプールに入りました。
――『ちび』で『おでぶ』な私の水着姿なんて見たって誰も喜ばないとは思うけど……。
そんな考えにとらわれていたせいでしょうか、みゆきはプールに入って我を失いました。
水温が冷たい。それだけではありません、体が沈むのです。しかも底には足がつきません!
「は……白雨ちゃん!」
溺れる……! 直感的にそう思いました。驚いて白雨が戻ってきますがすぐには届かない。
このとき、
「手を伸ばして下さいまし」
救いの手は、プールサイドからさしのべられました。
「うんっ……」
無我夢中でその手をつかみ、みゆきは水から引き上げられたのです。
「北原ちゃん大丈夫なのですかー!? ありがとうございますなのですよ……って、あなたは?」
すぐに水からあがり駆け寄って、白雨は驚いて足を止めました。
みゆきを救った少女の姿を見たのです。
麗人、そう呼びたくなるような美少女でした。黒い髪はまっすぐで長く、陽を浴びて銀の光沢を帯びており、姿勢の良さもあって非常に豊かに映えていました。肌は透き通るくらい白い。
「北原様、ご無事ですか」
涼やかな口調でみゆきに呼びかける彼女は、1年2組の
天満 七星
です。
「うん……ありがとう、七星ちゃん」
七星はみゆきのクラスメイトです。みゆきの無事を確認すると、彼女は振り返って白雨に深々とお辞儀しました。
「天満七星と申します」
「はいです、千代島白雨なのです!」
釣られてぺこっとお辞儀して、おもむろに白雨は言いました。
「それはそうとして、ずいぶんと大胆な水着なのですねー!」
そうでしょう。そうでしょう。
白雨が驚いたのは七星の美少女ぶりだけではありません。いやむしろ、彼女の着用している水着に度肝を抜かれた格好でした。
いわゆるハイレグ水着です。色は黒。ワンピースですが脚ぐりのラインが深く鋭く、ウエストラインとヒップラインの間のあたりまで切り込まれているという強烈なデザイン。二昔ほど前に流行したもので、よほどのプロポーションがなければとても着用はおぼつかないという人を選ぶ水着なのでした。七星がその『選ばれた』女子であることは言うまでもありません。
「あまり見ないでくださいませ……」
七星の白い肌が桃色に染まりました。
「ふっふふー、どうしても見ちゃうのですよー! 指定水着は持ってないのですかー?」
「あ、はい。水着、実はふたつ、持ってきていたのです……学校指定のものとそうでないものと……」
恥ずかしいですわ、と七星は恥じらいますが、似合っていることは事実でしょう。
普段のしつけで、あまり人前で肌を晒すものではないと言われてきた七星だけに、このチョイスはかなりの決断だったことは間違いないと思われます。
ただ……この水着とスクール水着を一着ずつ荷物として持たせたのは、ほかならぬ七星の両親なのですけれどね。
つまり両親は、「選ぶのは七星自身」と彼女の自主性を尊重したわけです。もちろん彼女は悩みましたが、最終的にこちらを選びました。
本来、字義通りの箱入り娘で慎み深い七星がこんな大胆な水着を選んだのはなぜでしょうか。自分の殻を破りたいという気持ちのあらわれか、それとも、無意識のうちに両親に反抗したのか……。それはひょっとすると、七星本人もわからないことかもしれません。
「うん。七星ちゃんの水着、似合ってる。でも私も、ちょっとびっくり……」
言いながら、みゆきはコンプレックスを抱いている自分に気がついています。
――あんな水着、私の体型じゃ着られない……。
その一方で、白雨はこの新たな出逢いにわくわくしているのでした。
――うわっ、また素敵な人と知り合えたのですー。北原ちゃんの友達みたいだし、私も友達になれたら嬉しいですー!
実は、と七星はまた話し始めました。
「北原様と千代島様、お二人が楽しそうにしているのを、つい微笑ましく眺めておりましたの。盗み見するつもりではなかったのですが……」
「見てるだけじゃもったいないです!」
思わず白雨は乗り出して、七星の手を握っていました。
「みんなで一緒に遊びましょうです。初めは1~4の自由コースでのーんびりみんなと遊べたらいいですねー!」
「よろしいのですか?」
「もちろん」
みゆきも顔を輝かせました。今は、コンプレックスにうじうじしているより、友達と一緒に楽しく過ごせるほうがいい、そう思ったのです。
「それじゃ、今度はゆっくりとみんなでプールに入るです!」
白雨は宣言しました。
「みんな楽しく過ごせればもうそれだけで私も楽しいのですよー!!」
「そうですわね……よろしくお願いいたします」
白雨がプールに入りました。七星も入って、水飛沫が上がりました。
水の粒が陽の光を反射し、きらきら光るのを目にして、みゆきは目を細めます。
「いい天気だなぁ」
もしかして……もしかして今、みゆきは青春しているのかもしれません。
そうです。直後、どこかから飛んできたビーチボールがみゆきの顔面をヒットすることになるのですが、それを含めて、青春ですとも!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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