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プールびらきはサニーデイ
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「そこプールサイド走らないー! 危ないよー」
と声を上げているのはプールサイドの見張り番、
雨崎 荒太郎
です。
本日荒太郎はプールサイドに陣取り、保健委員として万が一の怪我人発生に備えているのです。救急箱を持ち、制服姿、右腕には腕章を巻いています。
彼は水泳部所属ということもあるので、まさしくうってつけの役目といえましょう。
……ただ、懸念事項もあります。
「しかし深さ1m50もあるんだなぁ……」
ふと漏らした彼のつぶやきを、耳にした者はないようでした。
このとき、
「雨崎さん」
「あ、ひびきさん」
彼に声をかけたのは、スクール水着姿の
天馬 ひびき
でした。両手にビーチボールをかかえています。
彼女のトレードマーク、二本のアホ毛が濡れて輝いていました。
「雨崎さん、制服のままなんだ?」
「そうだよ。まあ、監視員だからね」
――寮仲間にもらった水褌はいてるけどね。
このことは心に秘めておく荒太郎でした。意外と動きやすいです、これ。
ふと、もの言いたげなひびきの視線を感じ取って荒太郎は、
「べ、別にカナヅチだとか、水が恐いとかそんなんじゃないよっ? 水泳部だし、これからいっぱい入るし! ほら見てて!」
と言って、笑顔を作って足を水につけるのですが、肌は紙のように白くなり、しかもガタガタ震えていました。
けれどひびきは追求しません。素直に荒太郎の言葉にうなずいて、
「えへへ、じゃあ、監視を任せっきりにしちゃって悪いけど……遊んでくるね」
ていっ、とビーチボールをプールに投げ込みます。
「!?」
だしぬけにボールを投げつけられて、
桜井 ラッセル
は面食らいました。
といっても戸惑うのはほんの一瞬、
「なんだビーチボール……これ天馬のか? ほーいっよ」
ぱすっ、とこれを受け、プールに降りたひびきに打ち返しました。
本日のラッセルは赤のヘアバンドで髪をまとめ、学校指定水着でプールにつかっていました。
正直、あまり楽しげな顔ではありませんでした。たった今、ひびきにボールを打ち返すまでは。
実は、ラッセルはプールが苦手だったのです。正確には、水が。
――水、か。幼い頃、溺れて視界が一面砂と海水に包まれて母さん呼んだのを覚えてる………原因かわかんねーけど。
中学まで顔を水につけるのもダメだったということです。でも、高校生なんだからもっと泳げるようになりたい――そう誓っていた本日のラッセルだったのです。その強張った表情が、ひびきとのやりとりでほぐれていくようでした。口元に笑みが浮かんでいます。
「俺はどうするかねーっ?!」
「どんどん打ち返してくればいいよっ!」
ひびきも即座に弾き、ふたたびラッセルにボールを渡しました。
「どんどん……なあ」
ラッセルがまたボールを返すと、
「にょん? 私と遊ぶのイヤ?」
ひびきは演技か本当か、ちょっと目を潤ませていました。
そんな表情をされちゃ弱いのです。ラッセルは観念したように言います。
「わーった付き合うよ! どこ行こうか決めかねてたし遊ばなきゃ損だし」
ここまで言ってパス。これを受けてひびきは、
「にゃ、ラッセルさんのそんなところ好きだな~」
と、受けたボールを、くるっと半身回転させてパスしました。
「はいっ、かなえちゃん!」
その相手とは、
西野町 かなえ
です。
「おっと! いきなりやなひびきちゃん♪」
とはいえかなえはこういう状況に慣れているのか、さっとボールを受けて、軽くぽーんと打ち返しました。
「プールの中でビーチバレーか。楽しいなー♪」
かなえも由緒正しきスクール水着、お日さまみたいな明るい笑みを振りまきながら遊びに興じました。
かなえは、今日の日を待ちに待っていました。
プールびらきです。それも、普通の(!)プールです。例の豆腐プールじゃありません。
豆腐プールのおかげで忘れがたい経験もできましたけれど、やっぱり泳ぐのは普通のプールが一番でしょう。きゃっきゃとはしゃいで彼女は、この祝福の日を満喫するのです。
しばし三人は水中でのバレーに興じていましたけれど、
「あ、こーたろーくんや!」
途中で、かなえが荒太郎の姿に気づいたことで展開が変わりました。
「こーたろーくん!」
彼女は彼に手を振りますが、荒太郎は監視が大変なのか、かなえのことに気がつく様子がありません。真剣な表情でプールを眺める荒太郎の横顔は、かなえにとって誰よりも格好良いものに映りました。
――こーたろーくんお仕事がんばっとるなぁ……かっこええで。
そうこうしている間に、
「あぅ!」
げいん、とかなえの頭にボールがヒットしてしまいました。
「あ、ごめーん」
言いながら頭をかくかなえに、ひびきが気を利かせます。
「かなえちゃんは雨崎さんと話してきたら?」
でも、というかなえに、二人でもできるし大丈夫だから、と言ってひびきは彼女を後押しするのでした。
「ほな……ごめんな、お言葉に甘えてこーたろーくんと話してくる。すぐもどるなー♪」
そそくさと立ち去るかなえを見送ると、ひびきは、
「じゃあ、そろそろ本気モード、いってみようか」
高く高くボールを打ち上げます。ここまでひびきの顔には、にっこりと笑みがありました。
ところが、
「ひびきの右手が光って唸る、今必殺のとるねーどあたーく」
言うなりバシン! 嵐を呼ぶような強烈スパイク。
彼女は、うなりをあげる強ボールを打ち込んだのでした。ボールはぎゅんぎゅん回転して飛びます。あまりの勢いに楕円形になります。まるで稲妻。空気との摩擦熱で煙が出そうです。
「剛速球すぎだろ?! ととっ!」
ばごっ、と大きな音がしてビーチボールが命中しました。ラッセルの顔面に。
「このっやったなー!」
色んな意味で顔から火を噴きながらラッセルは両手を振り上げました。
「あははは」
とまあここまでは素敵な青春模様(?)なわけですが、突然ひびきは目を丸くしました。
「あえ? ひびきのヘアピンがぁ!」
「どうした?」
ひびきは手短に、大切なヘアピン……はやぶさ(ペガサスのぬいぐるみ)とおそろいのヘアピンが水に落ちたことを説明しました。
「OK、俺も探すわ」
言うなり、ラッセルはざぶんとプールに潜水しました。
まるで迷いませんでした。
魔法にかかったかのようです。このときラッセルは、水への恐怖を忘れていました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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