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さて大山田団十郎と弘明寺能美子はどうなったでしょうか。
「よーし、なんとかバタ足はできるよーになったな」
団十郎のキビキビした指導により、『水につかって歩くのすら怖い』状態から開始した能美子も、両手を持って引っ張ってもらいながらなら、顔を水につけバタ足ができる程度には上達していました。
「うん……まあ、ぶはっ!」
といっても息継ぎはものすごく下手で、溺れそうになりながら必死で酸素を肺に入れています。
「さてっ、と。さっきも言ったが、人間ってな水に浮くモンだ。習うより慣れろ、そろそろスパルタ式でいっか」
と言うなり団十郎は、ぱっと能美子から手を放したのです。
「!!!!!!」
能美子は水中で、声にならない叫びを上げました。
「ほれ頑張れ。俺のいるとこまでほんの数メートルだ。死ぬ気になれば覚えるの早いだろォン?」
水に落ちた仔猫ちゃんさながらの凄まじいジタバタ泳ぎ(そう、なんとか泳ぎになっているのでした)で、半分溺れながら必死で能美子は進みました。このプールが立てば存分に足が付く程度の深さだということなんて、もちろん頭にはありません。
「!!!!!!!!!!!」
団十郎に手が届きそうです。能美子はものすごい勢いで手を伸ばし……。
びりっ。
なんと彼女の水着を、縦に引き裂いてしまったのです。火事場のバカ力といいますか、必死のとき人間は、思わぬ力を出してしまうことがあります。
「アーん? ……? えっ」
ぽろっと、たわたに実った団十郎の果実がさらけだされたことはもう、言うまでもないでしょう。
胸元を押さえてキャーなんてことは決してしませんが、さすがに団十郎も苦笑しました。まずは能美子をキャッチして立たせます。
「ほれ、ゴールだ」
「え……あ! わた、わたし……!」
「ったくよう、これ、換え持ってきてねーんだぜ?」
露出している団十郎より、能美子のほうが泡を食っていたりします。
「休憩にすっか」
片方の乳房がスースーしますが、別段隠すでもなく堂々と、団十郎は能美子を肩に担いで歩き出しました。
「大山田さん、みず……水着が!?」
「気にしなけりゃいちいち人は顔なんて覚えてないもんさ。大丈夫大丈夫」
さすがに周囲はざわざわしますが、団十郎はいたって平気です。団十郎は無自覚で言ったもののこれは事実言う通りで、あらゆる生物は大山田団十郎の顔を覚えることができないのです。
プールサイドまでたどりついて水着の肩紐を戻し手で押さえつつ、団十郎は能美子の前に座りました。
「わ、悪かったわ……弁償するから……」
まあまあ、となだめつつ、団十郎はこう付け加えたのです。
「お前も胸を露出したまま水泳の練習をして覚えたら隠していいってのはどうかな? ん?」
「そ、それは……」
「本気にすんなって、ま、やればできるってわかっただけで今日は価値があったんじゃねえか」
団十郎は一笑に付したのですが、実は能美子はこう続けるつもりだったのです。
どうしてもというのなら、やるわ……と。
危ないところでした(?)。
小山内海が片手を上げました。メッセージボードがわりのスケッチブックにはこう書いてあります。
『じゃぁ わたし、しんぱんやる』
「ふむ、勝負ですか……泳ぎに関しては特に得意でも苦手でもないですがやるからには全力で。勝ちに行きましょう」
稲場舞もやる気です。それというのも、
「勝負しようよ、勝負! 負けた人が夕飯かお菓子おごるの!」
と桜庭円が提案したからです。勝負というのはもちろん水泳の勝負。つまり競泳です。
「まあ良いですけど。この勝負だとひびきさんとかが一番になりそうですね」
北条冬華は言いながら伸びをしました。その結果、またあの豊かすぎるバストが、ぐーんと注目を集めます。
「部長、マジでやるのか……。いや、あたしは構わないけど、他の皆はそれでいいのか?」
一番になりそう、と言われた笠原ひびきは、あまり乗り気ではない様子でした。スポーツ万能の彼女ですから、自信がないわけではありません。競泳はボクシングで鍛えた肺をフル活用するいい機会だとも思っています。でも……遊びなのになにかを賭けて競争するのいうのは興がそがれる気がしたのです。
「そう言うな優勝候補。だが、俺とて好きにさせるつもりはない。控えめに言っても絶対に勝つ!」
御剣刀は不敵な笑みを見せるのでした。そんな刀を押しのけるようにして、
「水泳が得意というほどじゃないけど、勝つつもりでがんばるわ」
橘千歳も出てきて宣言します。
というわけでなんだかんだと皆、参加に同意したのでした。
――ふふ、僕に奥の手があることを誰も知らないようだね。
彼らを見ながら円はほくそ笑みます。
円には必勝のテクニックがありました。その名は……『貴方にも出来る、古式泳法』。
これは、寝子島書房なる謎の出版社から出ていた秘伝の本です。古本だったというのに結構な値段がしたんですが惜しくはありません。
古式泳法の奥義は『抜き手で水を貫き、そして掻く』ことと書かれていました。その技術についても詳細な説明がありました。これを円は、数日かかってマスターしたのです。クロールにこの技術を導入すれば絶対に速いはずです。少なくとも、ベッドの上で練習する分には完璧でした。
小山内海のスタート合図と同時に円は叫んでいました。
「ぐるぐる回していくよー!」
畳の上の水練、ということわざがあります。
理屈や方法を知っているだけでは実際には役に立たないことのたとえで、もともとは、畳の上で水泳の練習をしても意味がないということからきています。
……結果から書きますと円は優勝どころか、比類なきビリになりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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