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プールびらきはサニーデイ
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大田原いいなは北風貴子にたっぷりと絞られました。同じく、監視員ながら八十八旗信彦も怒られましたけれど、
――仁王立ちして怒る貴子ちゃんって、なかなかキュートなんだよね。
と、転んでもただでは起きない様子で、内心そこそこ充実していたりします。
実はいいなの暴走についても、信彦は喜んでいたりします。
このところ彼女は、不安定だったりするのです。
――いいなっち、普段通りに見えるけど、ときどき妙にやさぐれていたり、急に元気良く暴れまわったと思ったら、すぐに落ち込んだりと、どうにも様子がおかしいんだよな……。
だから元気なだけ良いといえば良いのです。
いいなの異変について原因はよくわかりません。けれど、目が離せないのはたしかでした。
貴子から解放されて水着に着替え、プールサイドを歩きつつ彼はいいなに話しかけます。
「監視役は小休止だ。しばらく話さないか?」
「話す? なにを?」
「なんでも。今日はいいなっちの話を聴きたいな」
「ふん、なんじゃ貴様、今日は一人かや?」
「もちろん。俺はいつでも、いいなっちのためなら体を空けられるのさ」
ところがいいなはさして喜ぶ様子でもなく、腕組みしてフンと言ったのです。
「調子のいいことばかり言いおって。貴様には彼女がいると聞いたし、他にもねんごろなやからもいると聞いた」
けれどいいなの眼には笑みがありました。そして、
「いちゃついておったら貴様を真っ先に銀玉鉄砲の餌食にしようと思っておったわ」
と言い放つや呵々大笑したのです。
「あ……信彦殿、回れ右、背中を見せい!」
「どうしたんだい?」
「いいから、しばらく貸せ! 背を!」
信彦は茶化したりせず、素直に彼女に背を見せました。
するといいなは、彼の肩胛骨のあいだあたりに、頭をちょんとつけてつぶやいたのです。
「……貴様なら面倒なことにはならなそうじゃ」
信彦はなにも言いません。ただうなずきました。
「今から話すのは独り言じゃて、聞き流して欲しいのじゃ」
いいなの口調は、さいぜんまでとはまるでちがって、ぽつりぽつり、言葉をかみしめるようなものに変わっていました。
「自分の居場所である猫鳴館を……『奴』の帰る場所である猫鳴館を護りながら待つというのは、案外大変でな。問題は山積、つけいる連中も多いと来ている。
……少し疲れたのじゃ、力をくれ」
「喜んで。ま、『色男、金と力はなかりけり』って言うけどね」
彼女に負担を感じさせないよう軽口を交えつつも、信彦の口調は誠実でした。
――抱えてるんだな、色々と。
正直、信彦はいいなの言っている言葉がすべて理解できたわけではありません。けれど落ち込んでいる女性、それも親しい女性のためであれば、いつだって一命を賭せる彼なのです。
「いいなっち、俺は背中くらいいつだって貸せるよ。胸だっていつも、きみのために空けてる。というか今すぐ飛び込んで来ていいから。あと唇も空いてるから是非……」
実に自然に、彼はくるり半回転して両腕をひろげました。
「チャラ彦殿……って目をウルウルさせると思ったか!」
くわっと目を見開くと、いいなは拳を握りしめたのです。
「ふんがっ! 貴様はどこまでも無節操じゃな!」
うが~っ!! 叫びとともに彼女は右肘打ちを信彦の腹部に入れ、続けて右アッパー、左フックと華麗な連続技を決めてプールに叩き落としたのです。
どっぽーん! これは信彦が一人で着水した音です。
「ええい、この好色漢めが! 護身術さあくるに入っていて助かったのじゃ!」
「ひどいなあ、俺のまごころなのに~」
水面から顔だけだしながら、それでも信彦は満面の笑みを浮かべているのでした。
「でも、それでこそ、俺のいーなっちだよー!」
見て下さい。
坂上 直
の泳ぎを。人魚のような美しいフォームを。
彼女はいま、スクール水着を来たスピードスイマー。
直は普通科ですが、もともとはスポーツ万能なのを買われ、体育科のほうで打診があったと言われています。それだけの逸材ですから、スポーツにかける熱意も技量もただものではないのです。
水泳も、直にとっては得意スポーツでした。たっぷり準備体操に時間をかけ、さらに遊泳コースで体を慣らしたのち彼女は7コースへ移動して100メートルのメドレーを終えました。
そこからが本気です。
通称『がっつりコース』の名に恥じぬ、直の力泳となりました。
距離にして2キロの遠泳。それも、自由形を中心とした勢いのある泳ぎです。
彼女のストイックな性格を物語るような、ペースが狂うことのない正確なストローク、キック回数にも乱れはありません。
きっちりと泳ぎ切り、彼女は陸上に上がりました。
――こんなものね。
水泳自体には一年近いブランクがありましたが、いざ水に入ってみるとすぐに体が、泳ぎのコツを思い出していました。いまでも、県大会なら入賞クラスの泳力はあるでしょう。
それにしても体が重い。やはり浮力のある世界とは違います。
――やっぱり、水の中のほうが落ち着く。
するりと彼女はまた、遊泳コースに降りました。
もう一度がっつりコースで、今度はスピードを気にせず泳ぎたいと思います。でも、その前に。
――水は私の……。
直は水面を見つめました。
そのとき、
「ごめんなさい」
ぱしゃっと音がして、直の間近にビーチボールが落ちました。
朝海瑠歌がボールを拾いにやってきます。
「申し訳ありませんでした。驚かせてしまいました?」
「いえ……大丈夫です」
瑠歌に軽く頭を下げて、直は彼女が友人たちのところに戻るのを見送りました。
――危ない危ない。
周囲をうかがい、誰も見ていないことを確認すると、直はもういちど、水面に視線を落とします。
イメージしてみましょう。
イメージ対象は……そう、ボールなんてどうでしょう。さっき目にしたようなビーチボールです。
――水は私の……『ろっこん』!
意識を集中させました。冷たい感覚が両腕を走りました。それはまるで、腕が水と一体化したような。
そのとき、水中にある直の腕は、水の中に固形物を生み出したのです。
ただの水がまるでゼリーのように、触感と質量を備えたものに変化していきます。ちょうど、ビーチボール程度のサイズで。
粘土をこねるような動作を繰り返すと、固形化した水は球形へと変化しました。
水の中にある『水』ですから、せいぜい輪郭程度しか形状はわかりません。水から出せばはっきりと見えるのでしょうが、この能力については、まだ他の人には知られたくないのでやめておきます。
ですが指を滑らしたとき、直ははっきりと認識したのです。
ボールの表面に模様があることを。宝石をちりばめたような凹凸を。
直はにっこりとしました。
そして力を、解除しました。
そこにあったボールは、もうプールの水と混じり合い、消えてしまっています。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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