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プールびらきはサニーデイ
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本日の
志波 武道
は、大変行動が早いのです。
「夏だ! プールだ! 俺解禁!!」
チャイムが鳴ると同時に、このキャッチフレーズを口にしてダッシュ、着替えも高速で完了……というか既に、黒いブーメランパンツを制服の下に着用していたので脱ぐだけ、という神速脱衣で、一番にプールに飛び込んでいたのです。
「プール掃除とドジョウ頑張った俺達にご褒美をくださいひゃっはーい!」
なにせ、お昼ご飯すら休み時間に分けて食べ終えてきたというスピード具合、なんと高野先生たちがやってくるより断然早く、第8コースに飛び込んで水柱をあげ、無人のプールでしっかり泳ぎ回っていたというわけでありました。
ですので生徒たちが集まってきたときには、もう一通り泳ぎ疲れてプールサイドで休んでいるという状態なのでした。といっても武道です。『泳ぎ疲れた』といっても元気、元気、
「やあやあみんなやってきたなー。知り合いもオオイナーいぇい!」
さっと立ち上がるとサービス精神を発揮して、
「皆俺みてーみよこの腹筋HAHAHA!」
なんて陽気なスマイル浮かべ、割れに割れたバキバキの腹筋を誇らしげに示すのです。
輝けるその肉体美! 全身運動の水泳だからこそ、ここまで鍛えることができたといっていいでしょう。
ところで、武道の弟
志波 拓郎
は、遅れてやってきたところです。
「いい天気……ってお昼うとうとしてたから出遅れたな……少し」
あくびをかみ殺しながらシャワーを浴びて出てきました。学校指定水着です。屈伸運動しつつ拓郎は、第7コースでも行こうかと考えていました。
ただし、拓郎の目は、プールを見つめているわけではありませんでした。
人を探しているようです。準備体操を続けながら、きょろきょろ首を巡らせます。
「あ、いた!」
見つけました。兄を……じゃなくて、
高梨 彩葉
を。
――彩葉さん………うん、可愛い。
彼女が視界に入るなり、一面に花が咲いたというか、ぱっと華やいだ気持ちになるのです。
いやまったく、文句のつけようがないくらい可愛い姿でした。
彩葉が選んだ水着は黒いビキニ、見事なプロポーションもあってよく似合っています。つややかな水滴が、玉の肌を滑り落ちていくところなんて、拓郎にとっては目の毒この上ありません。
彩葉も拓郎を探していました。気がついて手を振ります。
「おーいしばっちー」
ところが拓郎は慌てたように、彼女から目をそらしていました。顔が真っ赤です。盗み見していたような、申し訳なくて気恥ずかしい気持ち。
でもその事情は彼女にはわかりません。
――なんか顔が赤いけど、どうかしたのかな?
と思いつつも彩葉が彼に向かって歩き始めたところで、
「はーい、たー坊じゃなぁい!? はわゆー?」
なんとも陽気な声とともに、拓郎を武道がとらえたのでした。背後からとびついて、拓郎の首にたくましい腕を回します。
「げっ、兄貴……! さっきからなにやら騒がしかったのはヤッパリ兄貴か」
「騒がしい? 『話題を独占』と言ってくれい!」
「ポジティブに解釈するな! ええい、ただでさえ似てるんだからくっつくな!」
「HAHAHA! ツれないこと言うなよ弟よ。というか、なんだか体温高いな!? 顔も赤いときた。ふぅむ、ははァ、たー坊、さては水着ガールが多数いるこの空間でむっつりライフを堪能しておるな?」
「誰がむっつりだ……! ていうか、放せ!」
げいん、と拓郎が兄を突き放したところで彩葉が合流しました。
「8コース凄い泳ぎっぷりだったのってやっぱりブドー先輩先輩だったんだね! 先輩、しばっち、こんにちは!」
ぴょこんと頭を下げる彼女に対し、嫌なとこ見られたな、という顔をする拓郎、まったく平常運転でHAHAHAと笑う武道、反応はそれぞれですがあいさつを返しました。
「ところで彩葉ちゃん、ウチのター坊がどうも赤くなったり不機嫌だったり情緒不安定な模様なんだが」
「誰のせいだと思ってる! 誰の……っ!」
「まあ半分は俺のせいだろうが、残り半分はどうかな?」
「……うるさい」
ちょっと、痛いところを突かれた格好の拓郎です。
「というわけで我々兄弟、これから水泳勝負をすることになった。コース往復、50メートルだ」
「勝手に決める……な!」
「まあ、水泳部な俺に勝てるわけがないと思うのは当然だな」
「……そんなこと言って……」
ないだろ、という拓郎の言葉を遮って武道は言います。
「だからハンデ! 俺この前にたくさん泳いでるし☆」
とだけ言ってじゃぼん、武道はプールに降りたのです。負けず嫌いの拓郎としては、ここまで言われて勝負しないわけにはいきません。
「やるからには負けないからな……!」
真剣な表情で兄の隣に体を沈めました。
待ってましたとばかりに武道は声を上げます。
「レディ……ごー!」
一斉に二人は泳ぎはじめました。さすがに武道のフォームは美しい流線型の塊となってすいすい進みます。一方で拓郎は力任せといった泳法ですが、疲れている武道と比べれば体力的に余裕がある分、スピードでは劣りません。
「しばっち! ふぁいとー!」
彩葉は思わず声を上げていました。
その声援に、拓郎の頬はつい緩んでしまいます。
――俺を応援してくれてる! 兄貴じゃなく、俺を……!
ですが息継ぎで顔を上げた瞬間、その喜びは霧散しました。
――なんだ兄貴、俺とぴったり合わせて……!
自分そっくりの顔が、同時に水上に現れて水面下に消えます。
嫌な気持ちです。
でも、その『嫌な気持ち』を武道も抱いていることを拓郎は知りませんでした。
――ハッキリわかる、今俺自分の泳ぎができていない。
武道だってわざと弟にペースを合わせているのではないのです。かなり息苦しくもありました。
――でも、負けられない!
往復し、先に到達したのは武道のほうでした。数センチの差ではありましたが、歴然としています。
「よっしゃ俺勝ったー!」
すさまじく荒い息とともに武道は言葉を吐き出しました。
「……うるせえ!」
拓郎の声にはあきらかな怒気がまじっています。
「っていやん、たー坊コワイ!」
「兄貴……ふざけてんのか? 手抜いて勝負とか一番されたくないことだって今まで何度も言ってきただろ……!」
――やっぱ、そう思うわな。今回はこれ以上ないくらい本気だったんだが……。
その気持ちを顔に出さないようにしながら、武道は破顔一笑しました。
「手抜いただってー!? ばっかぁそんなわけないじゃない☆ ってほらここで詰め寄っても邪魔になるぜぃ!」
ですが水から上がっても拓郎の怒りは収まりません。
「バカにしやがって……!」
――しかも彩葉さんの前で……!
そう思うから、気持ちを鎮めようがないのです。
本気で勝負した相手に、ここまで言われて腹が立たないわけはありません。
振り返った武道の顔に、いつもの軽快な様子は微塵もありませんでした。原因は疲労だけじゃない、そうわかっているからこその怒りでした。
「………知るかよ、ごちゃごちゃいうなら原因言ってみろよ。こっち来る前の方が早かったって言うんじゃないだろうな。そんなの俺が一番分かってんだよ」
「兄貴……」
拓郎は、絶句しました。
さっと二人の間に入ったのは彩葉でした。
「ちょ、しばっち落ち着いて! 喧嘩は駄目だよ!」
言いながら、彼女は拓郎と武道の顔を交互に見ました。なんだか様子がおかしい、そう思わせるだけのものがありました。
先に冷静さを取り戻したのは武道です。
「テヘ! 悪ぃ悪ぃ、彩葉ちゃん許してね」
と快活に笑い飛ばして、
「ちょっと俺きっと疲れてるんだろなーHAHAHA! 俺はいつだって全力だぜぃ! 弟に花を持たせるほど人間ができちゃいねーよ! じゃ!」
と背を向けると、「なんか飲んでくらぁ」と片手を上げて大股に去って行きました。
「……ごめん」
拓郎はそう呼び止めたのですが、兄は振り返ることもせず「気にすんな」とだけ言ったのです。
「……まだまだ俺……勝てないな……兄貴に……」
苦笑いすると、拓郎は改めて彩葉に頭を下げました。
「ごめん、なんかひどい顔してたか自分……?」
「……うーん、まあ、しばっちって、いつも真剣だからね。先輩とは仲良くね」
ともかく、二人が落ち着いたことに安堵する彩葉なのでした。笑顔で呼びかけます。
「じゃあ遊ぼうよ!」
「遊ぶ……って、えっと……」
「プールで遊ぼ、ってこと! リラックスリラックス!」
水音を立てて彩葉はプールに降りました。その魅力的なこと! 拓郎はさっきまでのいさかいを忘れ、ふたたび見事に照れてしまうのです。
「じゃあ……そうするか、な……」
とは言いながらまだ彼は、武道のことに心を裂いていたようです。
なぜって、彩葉が声を上げるまで異変に気がつきませんでしたから。
「……ってあれ、何でビキニのヒモガってうわアァァァ!?」
悲痛な叫びに我を取り戻し振り返ると、なんと……彩葉のビキニの紐が、するりとほどけているではありませんか。いえ、ほどけていた、という生やさしいものではすみません。結び方が甘かったのでしょう、ブラジャーの部分がすっぽりはずれて、白い胸元をすっかりさらしていたのです。
もちろん一瞬で彩葉は胸元を隠しました。
しかしその一瞬は、拓郎の脳に光景を焼きつけるには十分すぎるほどの時間だったのです。
……想像よりずっと豊かな膨らみでした。日焼けしてなくて白くて、それでいて立体感がありました。
「みみみ、みないでってしばっちー!?」
「み、見てない……見てないから!」
嘘です。
その証拠に拓郎は、直後バタンキュウと倒れ、ドザエモンよろしく水面にプカプカと浮くことになってしまったのですから。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
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