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――尾鎌が剣との戦闘を繰り広げている頃。
「さて……と、どうしたものかな」
星ヶ丘の路地。携帯から聞こえる音声を聞きながら、橘は目の前にある光景について思案していた。
聞こえてくる仲間の声から察するに、どうやら件の剣と戦っているらしい、と言うのは理解できたが、その戦っているモノの片割れ――もう一振りの剣が、刃先を地面に向けてダラリと浮いている。
恐らくこちらには気がついていないだろう。と言うよりも、その場から全く動く様子がない。
「ま……うん。あそこのマスターがこっちに来ないうちに、誘い込んだほうがいいか、な」
再度、携帯の地図で自分の位置を確認すると、頭の中でルートを組む。
その後、さりげなく、自らの両腕を意識する。
ろっこん『硬化』の発動により、軽く握りこんだ掌の指先が、コツリ、と硬い音を立てる感触を確かめると、再び剣を視界に収めた。
橘が剣の前へ出ると、微動だにしなかった切っ先がピクリと動く。
身構えることもなく徐々に歩み寄る橘を試すように、剣はゆらりとその身を立ち上がらせた。
リン、と軽やかな音色が鳴った。と、次の瞬間には、刃が橘の肩口を目掛けて振り下ろされる。
「……っと」
橘は、まるで飛んできたボールを受け止めるような気軽さで、斬り下ろされた刃を腕で受けた。受け流す余裕がなく、結果的に受け止める形で、衝撃を身体に感じる。
黒板を爪で掻いたそれと似たような異音が鳴った後、ギチリ、と嫌な音を立てながら、肌に食い込もうとする刃を『硬化』がかろうじて受け止めていた。
自らの腕に微かでも刃が入り込む感触と、身体に響く音。そして、チリチリと肌を炙られるような痛みが走る。
不快な感覚に片目を閉じながらも、相手を視界から外すことだけはないように意識をして、恐らく本体が居るであろう場所に向け、蹴りをあびせた。
踵から伝わる感触で、確かに相手に当たった、というのは理解できたが――思いの外、それが軽い。
「あらあら……何とも不思議な方ですね……身体が鉄で出来ているのかしら?」
不意に、コロコロとした何とも愛らしい声音が聞こえる。
それは、目の前でゆらゆらと揺れる剣から聞こえたものだった。
「それにしても、女である私を足蹴にする……というのは、あんまりじゃありません?」
「いや、うん。見えないし」
何処か楽しむように、ゆったりと剣の持ち主が語る言葉に向けて、橘は淡々と返答を口にした。
余裕のある笑い声が、微かに漏れ、溶ける。
「確かに仰るとおりですわね……ところで、その後ろの方は、お友達かしら?」
言われ、視界の隅に剣を収めながら背後を確認すると、そこには静かに佇んでいる楪の姿があった。
「お友達……というか、先輩……というか」
楪は、生真面目にも質問に対しての返答を考える橘にも、宙に浮いたまま揺れる剣にも、変わらず静かな、動きの無い表情で視線を送る。
「……状況から見るに、隠し立ては不要、か」
刀袋を壁に立てかける黒い双眸が僅かに揺れ、それを隠すように瞼が伏せられた。
時間にして一秒にも満たない動作。
その後、さり気なく差し出された手の中に現れたのは――日本刀。
楪が、ろっこん『姫鶴一文字』で具現化した刀の鞘を握り、腰に据える。
「あらあら、物騒ですわね」
微笑みを含んだ声とは裏腹に、剣はおもむろに、その切っ先を楪へ向けて動きを止めた。
楪の顔に、僅かな躊躇いの色が浮かんだが、数瞬。それは掻き消える。
アスファルトが踏みしめられる音が鳴り、じわり、と間合いが詰まっていく。
「私が相手になろう……いざ尋常に、勝負!」
「僥倖ですわ……ね!」
会話と呼ぶにはあまりにも短い応酬。瞬時に交差した斬閃が鋭い音を鳴らす。
刃が噛み合った状態で一瞬、宙に浮く剣を睨み、抜身の刀を翻すとすぐにその場から間合いを開け、鞘に収めた。
一合。打ち合った感触を確かめるように柄に絡めた柄糸を撫でる。
剣がその場から更に高度を上げて、縦に斬撃を繰り出すのを、腰を落として楪が避けた。振り下ろされた剣が、顎先を狙って鋭角的な軌跡を描く。
骨を抉るような硬い音。
――夜空に向かう刃が、橘の腕に食い込んでいた。
橘の表情は平静を装ってはいるが、それでも隠しきれない歪みが垣間見える。
隙を逃すまいと楪の一閃が剣の柄に向かって放たれ、それに合わせるように剣が地に落ちた。
素早く鞘に刃を収めた楪の首に、柔らかな感触が巻き付く。直後、頭ごと引き抜かれる勢いで背後に引き込まれるのを感じ、後方へ飛んだ。
背中が何かに接触し、首の緊張感が緩んだのを確かめると、歯噛みしながら壁に寄り掛かる。
「大丈夫……っすか」
咳き込む楪に、橘が駆け寄る。
「あぁ、それよりも、アレを」
視線で地に落ちた剣を指し示す。橘が顔を向けると、既にそれは再び『誰かが手にした』ように、浮き上がる。
「ふふ、残念……もう少しで、組み伏せられましたのに」
「……………ふぅ」
口中に溜め込んだ息を短く吐き、鍔に指を掛けると、今にも抜かんとしていた姿勢を解く。キン、と軽やかな音が鳴ると同時に、日本刀が霧散した。
続けて、いつの間にか倒れていた刀袋を手にして、中から模造刀を取り出す。
「あらら……もしかして、それは?」
剣から茶化すような口調で問いかけられた言葉に、楪は悲しみと怒りを混ぜあわせた、奇妙な表情を浮かべる。
「……人が手にしてさえいなければ」虚空を舞う剣。ではなく――それを『持つ人間』を見据えて、楪が言う。「一振一閃、之正しく戦う技なれど」
ふいに楪の脳裏へ、厳格に剣の扱いと命の関連性を説く祖父の顔が浮かぶ。
「児戯に付き合う程、安くはないぞ」
「………………で?」
先程までとは打って変わって冷たさを含んだ声が聞こえた。
地面を蹴る気配。直後、眼前に剣の切っ先が迫る。
理解をした時点で目を貫かれる情景を感じ取るほど殺気に満ちたそれをギリギリで避ける。耳元で刃が壁面を削る音が聞こえた。
目の下に温かい温度を感じ、それが顎を伝って地面に赤い斑点を作り出す音が聞こえる。
「遊びは遊びでも、『本気で遊んで』いますの……よっ!」
横薙ぎに振るわれる剣を屈んでやりすごして、上体を起こす勢いに身体の捻りを加えると、抜き放った刀を剣の柄へ目掛けて振り抜く。僅かに引かれた剣の側面に当たり、大きく弧を描いて吹き飛んだ。
「……尚更悪い」
嗜めるように、呟く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月19日
参加申し込みの期限
2013年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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