this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ダンシング・ソード
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
――羽音。
刃の打ち合う音が遠くに鳴るのも知らず、大きな翼の動きを見上げる少女が居た。
少女は目を閉じ、何かに祈るように手を組む。
「……ヨタカさん」
少女――御巫の呼びかけに応えたのか、一匹の夜鷹が舞い降り、その身体を丸くした。
黒目がちな瞳が、御巫を捉えている。
「お力を、貸してください」
ヨタカは、何も言わずに顔を僅かに傾け、嘴を下げた。
ありがとうございます、と囁き、微笑み、だがすぐに真面目な表情を作る。
「……というわけで、ですね。恐らく、見えない誰かが剣を持っている……かもしれないんです」
一通りの事情を説明した御巫に、ヨタカは変わらず黒々とした瞳を向けた。
内容を把握した雰囲気を察知して、御巫はそのまま続けて口を開く。
「その剣を取って欲しい、んですけれど……くれぐれも、無理はしないで下さい。機会があれば、でいいんです」
ヨタカは何も言わずに片翼を広げ、大きく一度振った。
任せろ、と言われているようで、心強い気持ちが胸に浮かび、御巫はヨタカへ深々と頭を下げた。
――同刻。
「この、待ち……なさいッ」
「っあー、しつこいなぁ!」
路地を走る一人の影と、一本の剣の姿。
宙を裂くように飛ぶ剣と、それを追う尾鎌の姿があった。
「もう充分、遊んだでしょ! いい加減に……してよね!」
地面を蹴る音、煌めきを残して突如反転し、剣が尾鎌の首を狙う。
仰け反ってそれを避け、見えない相手の足首を掴もうと手を伸ばす。が、僅かにタイミングを逃し、舞った埃を掴む。
「ちょこまかと…………ッ!?」
剣の軌道の先。T字路になっている片側から眩い光が当てられた。
「刀くん……!」
「おう」
光源の主、そのさらに後方から聞こえた叫び声に呼応するように、光が剣を照らしだす。
片手を上げて光を遮る尾鎌が見た先には、ヘッドライトを頭に付けた御剣が居た。
剣から低い呻き声が聞こえ、同時にそれは空いた道へ向かって行く。
ヘッドライトを額に上げ、膝をついた尾鎌に御剣が手を差し伸べる。
「アリガト……っと、逃げられない?」「問題ない……よい、っせ」
立ち上がるのに手を貸しながら、御剣は剣の後を追った仲間を見ていた。
「こちら御剣、剣の一本をポイントへ誘導完了」
手元へ短く呟くと、すぐさま剣の後を追った。
「……さて、もう逃げられないな……?」
角を曲がってすぐ、剣は逃げずに――否、『逃げられずに』そこに浮いていた。
そして、ここから事態が『加速』する。
「もう、何だかなぁ……これで、追い詰めたつもり、かな!」
袋小路の突き当りで辺りを見回すようにしていた剣が言葉を吐き出し、動き出す。
「セット」御剣が小山内の背中がポンと押し、そのまま壁に向かって走り出した。
小山内が片手にマグライトとペンをまとめて持ち、小脇にスケッチブックを挟みながら器用にボールを宙に投げる。ペンの先をボールに当て、真っ直ぐ空間に線を引く。
ろっこん『アクセラレイトライン』によって飛ぶべきラインを導かれたボールが剣の僅か下、地面に向かって打ち出される。
一見すれば、ただの玩具のボール。不可思議な力によってスピードが上がっているとはいえ、致命傷にはならない。
そういった油断からか、剣の持ち主――少年は、これを無視し、壁面に足をかける御剣へ警戒をしていた。
と、地面にぶつかったボールが弾け、インクが飛散して何も無いはずの空間に脚の輪郭を描き出した。
「わ……っと!?」
地面だけでなく足元まで染められ、不意を突かれた事に驚き、たたらを踏む足がはっきりと見える。
タン、と着地する小さな音。剣を中心にして御剣が挟みこむ位置に降り立った。
「それじゃ、行くよっ!」
狼狽える剣に向かって、桜庭が猛然と距離を詰める。
腰のホルダーからトンファーを引き抜き、逆の手にはスプレー缶を持った状態で相手の懐へ飛び込む。
狙いが定まりきらずに居た剣が、距離の近くなった桜庭へ斬りかかった。
斜めに斬り走った斬撃に合わせ、屈み、さらに距離を詰め返す刃をトンファーで受け流す。
「……っと、危ないなぁ、もう!」
どこか楽しむ様子で、顔の周囲をトンファーでカバーし、合間から見える剣の柄に向かってスプレーを噴射する。
染め上げられ、足と同じく剣を持つ左腕が目に見える形でハッキリと浮かび上がった。
剣を持つ少年が飛び退き、吹き向きざま、背後に居る御剣の方へ向く。
――しかし、既にそこに御剣の姿はない。
「視えてるぞ」
突然、真横から発せられた声に剣の動きが動揺を見せた。
御剣だけに聞こえる、撃鉄の音。脳内のイメージ。
それによって発動した、ろっこん『加速』が、剣の持ち主と御剣の距離を激的に縮めていた。
横薙ぎに振るわれた剣に向かって木刀を突き出し、切り上げ軌道を逸らす。
削られた木屑が飛び、一拍の間が生まれる。
次の瞬間、ハッキリと視認できる手首に向けて御剣が強烈な一打を浴びせた。
「ぐ……ぅあっ!」
鈍い音。そして呻き声。剣が地面に落ちる。
スプレーによって浮かび上がった手が、本来であれば曲がらぬ方向に向いていた。
「……大人しく、捕まった方がいい。その手じゃ、もう」
口を開く御剣の言葉を遮るように、地面に落ちた剣が素早く持ちあがる。
折れていない手でそれを持ち上げた少年が、狙いも定めずに振り回した。
「この……野郎!」
余裕のなくなった少年の声が一際大きく路地裏に響く。
剣が素早く小山内に向かって飛びかかった。
真上からの斬撃。
身体を二つに分かつ勢いを乗せた攻撃――だが、その攻撃が、小山内の頭上の僅か上で真横にねじ曲がった。
宙に残る僅かな軌跡。
小山内が手にしたライトの残した淡い線は、まさしく彼女が描いた加速線。
自らの握る剣が意思とは関係なく明後日の方向へ飛ぶように移動する状況に、小さな舌打ちが鳴った。
だが、そこで終わらない。地面と水平に引かれた不可視の『ライン』は、途中で直角に打ち下ろされ、結果――剣は耳障りな音を立てて激しく地面を打ち付けた。
桜庭が手に持っていたスプレー缶を投げ捨て、腰のホルダーから二本目のトンファーを取り出した。
既に扱いが雑になっている剣を潜り抜け、回転させたトンファーで攻撃を仕掛ける。
腕、足の見せる動きから、辛うじて反応をして避けているのを察知し、二本のトンファーを鳩尾目掛けて突き出した。
芯を外した感触が腕に残る。
タイミングを合わせたように振り下ろされる剣が桜庭の視界に入った。
「誘われ……っ!?」
急ぎ、離れようとする。自分の体の動きと剣の早さが頭の中で噛み合い――浅くない怪我を覚悟した。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ダンシング・ソード
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
歌留多
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月19日
参加申し込みの期限
2013年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!