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決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
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●月、静かの海、センジョ戦(4)
続いて響いて来たのは、地を揺るがすような蹄の音。
次々にカエルを踏みつぶし蹴散らしながら駆けてきたのは、朱色の轡を嵌めた勇壮な白馬。
その背には凛とした眼差しで弓を手にした、月の女神ダイアナを思わせる女性が騎乗している。
アデュラリア
、というのが彼女の名で、その正体は
スピカ・フォーツ
と
鷹司 凜太郎
が合体した姿である。
靡く髪の色は僅かに金色の混じった銀。瞳の色は澄んだ青。胸もそれなりに大きく、女性体なところはスピカ寄りだが、顔立ちそのものは凜太郎に似ている。
白馬は凜太郎のろっこん<天河召喚>で呼び出した愛馬、天河であった。
「スピカくんと合体してしまったとは……なんだか不思議な感じだ。しかも……」
アデュラリアは手にした大弓を見つめる。
ブルーの弓幹に銀の装飾が美しく、どこかスピカを思わせるその弓から、彼女の声が聞こえるのだ。
「リンタロウ……私は、弓……?」
「よくわからないがそうなのだろう。弓からスピカくんの声が聞こえるということは、この弓はスピカくんでもあって僕の体の一部ということか?」
聞かれても、スピカにもよく分からない。ただ以前読んだことある漫画でヒロインが武器になるという話があったが、そんな感じだろうか。
「弓の名前……『星弓ヴァルゴアストラル』とか……」
スピカの提案に凜太郎は頷く。星の乙女、スピカにぴったりの名だ。
天河を駆るアデュラリアは、騎乗状態で蛙を踏み潰しながらキリリと弓を引いた。
天河には蹄鉄を履かせているから蛙の毒は怖くない。いざとなればスピカのろっこんでの治癒も可能だ。
凜太郎にはこの戦、勝利で終わる姿しか見えなかった。
スピカはそんな凜太郎を頼もしく思う。
(……リンタロウも、かわいくなってる……胸大きいのとか、ちょっと……妬いちゃうけど……)
放たれた矢はヒュン、と風を切ってセンジョの髪飾りを打ち抜いた。
「猪口才な!」
センジョは顔を歪めた。髪飾りが割れ、乱れた長い黒髪が逆立く。
報復のため、センジョは手にした大弓を引き絞った。
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ――日本のことわざではそう言うんだったわね」
狙いは戦場を駆け抜ける白馬、天河だ。
矢が手から離れるッ、――そう思われたその瞬間、センジョの体勢が突如崩れ、矢は天高く見当違いの方へ飛んで行った。
「ハ、アハハッ! くすぐったい! な、何者!? アタシの着物の中で暴れるのは……」
「兎のウー君、猫のニャッタ君、鶏のドリー氏、犬のパド君、熊のカスミさん……の分身バージョンだよぅ。なーんて。聞こえてるかなあー?」
分身陽太がニヤニヤしている。
「畳みかけるならいまだよ」
陽太が仲間に呼びかけると、蒼玉稀跡と蒼玉稀跡がスリングショットでセンジョの弓を破壊した!
「くッ!」
顔の横で弓が破裂したセンジョの身が傾ぐ。
仕切聖女メイプルリリーが高く跳んだ。
「ゆり、二人で連続攻撃決めよ?」
「しょーがないなあ。あたしがついてってあげるよ!」
右手で一発、左手でもう一発、センジョの胴に拳を打ち込む。
「映える、映えるよねっ??」
「あんたってそればっかりね」
はしゃぐ楓香に、呆れ調子のゆりが答える。
「お嬢ちゃん危ないぜ、そこをどきな!」
警告は凛簾の声。
「早く野々とフツウを助けてやんなきゃならねーんだ。センジョ、こっちも本気で行くぜ!」
そう吠えたのは簾。
「ののこちゃんも、フツウも絶対に守って見せるんだから!」
そう心に誓ったのは凛。
凛簾は足の下でレンチを巨大化させると勢いをつけて踏み、月の弱い重力を利用して大ジャンプした。
狙うはセンジョ! 青い地球を背にするほど高く跳んだその頂点で、袖に隠してた六角レンチを巨大化させて如意棒のようにぐんと伸ばす。
「急な刺突だ、避けさせねー!」
「当たらなければよい話!」
センジョは横っ飛びに跳びながら、手近なカエルたちを次々凛簾に投げつけた。六角レンチは勢いのままカエルたちを貫いたが、センジョを貫くことは叶わなかった。だが、それで諦める凛簾ではない!
「これならどうよ!」
長く伸ばした六角レンチを素早く持ち替え、斜め下からセンジョの胴を打ち上げる!
「ぬうっ!」
薄い羽衣を靡かせて、センジョの身体が宙へ上った。
仙女の姿をしていてもセンジョには空を飛ぶ力はない。
打ち上げられた自らの身体を制御できない――!
「絶対に、逃がさない……」
弓を引き絞ったのは天河に跨るアデュラリアだ。
天河は駆けている。だが、アデュラリアにとっては馬上の揺れなど何ほどでもない。
天河の走りは安定しているし、慣れている。流鏑馬で鍛えた動体視力もある。
そして何より、手に馴染む弓は自分の体であり愛するスピカでもあるのだ。
「リンタロウと、私……ふたりで、ひとつになったなら……いつもより、強いよ……?」
「ああ。人馬一体、双心一体の僕達が射る矢は正射必中。絶神の邪な企みごと射貫いてみせよう」
アデュラリア――凜太郎が口にした言葉は、弓の名人那須与一が、屋島で平家の軍船の扇の的を射落とした際に唱えた神の名。
「南無八幡大菩薩……願はくは、この矢、当てさせ給えッ!」
矢が、指先から離れた。
ひゅうッと真っすぐ空中にあるセンジョへ向かって飛んでいく。
センジョの目が見開かれる。その一瞬、彼女に何が出来たろう。――何も、出来なかった!
「う、ああああ!!!」
眉間のど真ん中を貫かれ、センジョは空中で霧散した!
それと同時、月面のヒキガエルたちも、同じように霧散して消えたのだった。
ひとつの戦いが終わり、あたりには星を彷彿とさせる水色の淡い光が降り注いでいた。
ステラのろっこん<アストラル・ヒーリング>による治癒の光だ。
戦いを終えた者たちが、岩を背にしゃがみ込み、あるいは大の字に横たわり、ひと時の休息を取っている。
アデュラリア――ステラは祈る。
「絶神へ、向かう人へ……私の力が、癒しとなるように……」
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
72人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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