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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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決戦絶神！ 分かれ合わさる運命、絶望、未来
●月、コペルニクスクレーター、ハニーバニー戦（３）
「あらあらあら。アタシのうさぎちゃんたちに何してくれちゃってんのかしら。ねぇ、黒兎ちゃん？」
ハニーバニーは踊りかかって来たバニー・アヤのマチェーテを、巨大ハンマーの柄で弾き退ける。
それでわかる。巨大なハンマーは金属製で、かなりの重量があるということ。それを軽々と振り回すハニーバニーが見た目通りの可愛い子ちゃんではないということ。
「あは！ 楽しませてもらえそうね！」
「それはこちらのセリフよ。胸の重量分そっちが不利なんじゃないッ？」
マチェーテを繰り出し、ハンマーと打ち合って嬉々として火花を散らすアヤもまた、見た目通りの可愛い子ちゃんではない。アヤとハニーバニー、ふたりのバニーガールの互いに一歩も引かぬ戦いを、絢はハラハラと見守るしかない。
そのとき絢は見た。
黒とピンクのアゲハ蝶がひらりひらりと戦うバニーガールに近づいてゆく。
ハニーバニーがアヤに向かってハンマーを振り回し、アヤがそれを避けて飛びずさった瞬間。
黒い蝶が杵を掲げた梢に変じて、空中からハニーバニーに振り下ろしたのだ！
「なにッ！」
ハニーバニーは身を仰け反らせ梢の攻撃を躱すと、梢を叩き潰そうと思い切り身を捻ってハンマーを振う。
ところが梢は＜胡蝶の詩＞でまた蝶に戻ると、ハンマーの風圧に乗って高速で離脱する。
かと思えば今度はピンクの蝶がピンク梢に戻って、別方向から同じように攻撃を仕掛ける。
「キャハッ！ 鬼さんこちら！」
「私と遊ぼうっていうの？ 先にやられたいのは貴女かしらッ？」
ハニーバニーがハンマーでピンク梢の杵を砕く。ピンク梢は気にせず蝶に戻り、また梢が、とその繰り返しだ。二羽の蝶によるXYZ軸全方向からの絶え間ない攻撃が、ハニーバニーを翻弄する。
「こッの……蝶どもが！ ウサギたちッ！ やっておしまい！！」
ハニーバニーは麗しく化粧した顔に醜く皺を寄せると、配下のウサギたちを呼び寄せ蝶退治を命じた。
ウサギたちは蝶を追って跳ね上がり、杵で蝶をつぶそうとドタンバタンするもので梢たちは簡単にハニーバニーに近づけなくなる。
このとき美緒佳奈は小さくなったウサギ相手に剣を振っていた。
美緒はハニーバニー相手に苦戦する味方の姿に今自分がすべきことを理解する。
「佳奈！ ここは美緒に任せて！」
「解ったよ」
佳奈は力を抜き、身体の主導権を美緒へと交代する。
美緒は柏手を一つ打ち、神々しく輝く鷲の姿を思い浮かべ、自分がその鷲になるところを想像した。
――＜金翅鳥（ガルダ）＞！
ツインテールの少女はみるみるうちに形を変え、一羽の鷲となって飛ぶ。
（空を飛ぶってこんな感じなんだ）
佳奈はちょっと感激する。
（攪乱するよ！）
美緒は急降下してハニーバニーの周りを縦横無尽に飛び回る。
「蝶の次は鷲？ 次から次へと鬱陶しいわねッ！」
鋭い嘴を持った鷲は、ハニーバニーにとって蝶よりなお厭な相手であったようだ。打ち落とそうと巨大ハンマーを振り回すが、ここまでアヤや梢との戦いで振り回し続けてきた疲れが、攻撃の手を鈍らせているのは明らかだった。
（このくらいなら鷲になった美緒のスピードなら余裕で躱せるよ！）
この機を逃さなかったのは、白夜叉と黒夜叉――ふたりの志桜里であった。
彼女たちは鷲に夢中なハニーバニーに跳びかかると、白夜叉がタックルで抑えこみ、黒夜叉がその手を豊満な胸に当てる。彼女たちに必要な３秒、それをふたりで稼いだのだ！
「神だろうと悪魔だろうと、生きてる限りは縮めてあげるわ」
発動する＜ウチデノコブシ＞！
ハニーバニーの身体がみるみる縮む。
「蹴散らされようが潰されようが恨みっこなしですよ」
白夜叉と黒夜叉はそう言うと、ハニーバニーの身体から飛び退いた。
鷲の羽音が風を切る。
上空から錐揉みして下りてくる鷲は、空中で少女の姿に戻ると握った木刀を振り下ろした。
「一刀流奥義、金翅鳥王剣！」
元の大きさのままであったなら或いは、ハニーバニーは負傷程度で済んだのかもしれない。
けれど彼女は手のひらよりも小さくなっていた。
空中から体重を乗せた木刀の一撃を避けることも受け止めることも、小さなハニーバニーには出来なかった。
「ア、ア、アアァァァ！！」
ぐしゃりと潰されたハニーバニーは、微かな断末魔を残して飛沫となって消えた。
それと同時にウサギたちも弾け散って消えてしまったのである。
「おおっと……これは頂いておきますよ」
人の姿に戻った梢はちゃっかり、ハニーバニーの巨大ハンマーを手にしていた。胸装甲は残念ながら落ちていなかったが、絶神に一撃喰らわせられる武器をひとつ手に入れられたことは満足であった。
「あらあらあら。アタシのうさぎちゃんたちに何してくれちゃってんのかしら。ねぇ、黒兎ちゃん？」
ハニーバニーは踊りかかって来たバニー・アヤのマチェーテを、巨大ハンマーの柄で弾き退ける。
それでわかる。巨大なハンマーは金属製で、かなりの重量があるということ。それを軽々と振り回すハニーバニーが見た目通りの可愛い子ちゃんではないということ。
「あは！ 楽しませてもらえそうね！」
「それはこちらのセリフよ。胸の重量分そっちが不利なんじゃないッ？」
マチェーテを繰り出し、ハンマーと打ち合って嬉々として火花を散らすアヤもまた、見た目通りの可愛い子ちゃんではない。アヤとハニーバニー、ふたりのバニーガールの互いに一歩も引かぬ戦いを、絢はハラハラと見守るしかない。
そのとき絢は見た。
黒とピンクのアゲハ蝶がひらりひらりと戦うバニーガールに近づいてゆく。
ハニーバニーがアヤに向かってハンマーを振り回し、アヤがそれを避けて飛びずさった瞬間。
黒い蝶が杵を掲げた梢に変じて、空中からハニーバニーに振り下ろしたのだ！
「なにッ！」
ハニーバニーは身を仰け反らせ梢の攻撃を躱すと、梢を叩き潰そうと思い切り身を捻ってハンマーを振う。
ところが梢は＜胡蝶の詩＞でまた蝶に戻ると、ハンマーの風圧に乗って高速で離脱する。
かと思えば今度はピンクの蝶がピンク梢に戻って、別方向から同じように攻撃を仕掛ける。
「キャハッ！ 鬼さんこちら！」
「私と遊ぼうっていうの？ 先にやられたいのは貴女かしらッ？」
ハニーバニーがハンマーでピンク梢の杵を砕く。ピンク梢は気にせず蝶に戻り、また梢が、とその繰り返しだ。二羽の蝶によるXYZ軸全方向からの絶え間ない攻撃が、ハニーバニーを翻弄する。
「こッの……蝶どもが！ ウサギたちッ！ やっておしまい！！」
ハニーバニーは麗しく化粧した顔に醜く皺を寄せると、配下のウサギたちを呼び寄せ蝶退治を命じた。
ウサギたちは蝶を追って跳ね上がり、杵で蝶をつぶそうとドタンバタンするもので梢たちは簡単にハニーバニーに近づけなくなる。
このとき美緒佳奈は小さくなったウサギ相手に剣を振っていた。
美緒はハニーバニー相手に苦戦する味方の姿に今自分がすべきことを理解する。
「佳奈！ ここは美緒に任せて！」
「解ったよ」
佳奈は力を抜き、身体の主導権を美緒へと交代する。
美緒は柏手を一つ打ち、神々しく輝く鷲の姿を思い浮かべ、自分がその鷲になるところを想像した。
――＜金翅鳥（ガルダ）＞！
ツインテールの少女はみるみるうちに形を変え、一羽の鷲となって飛ぶ。
（空を飛ぶってこんな感じなんだ）
佳奈はちょっと感激する。
（攪乱するよ！）
美緒は急降下してハニーバニーの周りを縦横無尽に飛び回る。
「蝶の次は鷲？ 次から次へと鬱陶しいわねッ！」
鋭い嘴を持った鷲は、ハニーバニーにとって蝶よりなお厭な相手であったようだ。打ち落とそうと巨大ハンマーを振り回すが、ここまでアヤや梢との戦いで振り回し続けてきた疲れが、攻撃の手を鈍らせているのは明らかだった。
（このくらいなら鷲になった美緒のスピードなら余裕で躱せるよ！）
この機を逃さなかったのは、白夜叉と黒夜叉――ふたりの志桜里であった。
彼女たちは鷲に夢中なハニーバニーに跳びかかると、白夜叉がタックルで抑えこみ、黒夜叉がその手を豊満な胸に当てる。彼女たちに必要な３秒、それをふたりで稼いだのだ！
「神だろうと悪魔だろうと、生きてる限りは縮めてあげるわ」
発動する＜ウチデノコブシ＞！
ハニーバニーの身体がみるみる縮む。
「蹴散らされようが潰されようが恨みっこなしですよ」
白夜叉と黒夜叉はそう言うと、ハニーバニーの身体から飛び退いた。
鷲の羽音が風を切る。
上空から錐揉みして下りてくる鷲は、空中で少女の姿に戻ると握った木刀を振り下ろした。
「一刀流奥義、金翅鳥王剣！」
元の大きさのままであったなら或いは、ハニーバニーは負傷程度で済んだのかもしれない。
けれど彼女は手のひらよりも小さくなっていた。
空中から体重を乗せた木刀の一撃を避けることも受け止めることも、小さなハニーバニーには出来なかった。
「ア、ア、アアァァァ！！」
ぐしゃりと潰されたハニーバニーは、微かな断末魔を残して飛沫となって消えた。
それと同時にウサギたちも弾け散って消えてしまったのである。
「おおっと……これは頂いておきますよ」
人の姿に戻った梢はちゃっかり、ハニーバニーの巨大ハンマーを手にしていた。胸装甲は残念ながら落ちていなかったが、絶神に一撃喰らわせられる武器をひとつ手に入れられたことは満足であった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年11月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年11月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年11月08日 11時00分
