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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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決戦絶神！ 分かれ合わさる運命、絶望、未来
●月、コペルニクスクレーター、ハニーバニー戦（１）
地球に住んでいる者で、白く浮かぶ月を眺めたことのない者はいないだろう。
地球がたった一つ、その重力で捉えて離さない衛星、月。
宇宙において最も近く、人の身で訪れるにはあまりにも遠い天体であるはずの月に、人の身である者たちが神の力を借りて降り立っていた。
絶神と呼ばれる強大な神と対峙するため。
ののこという落神を――否、同じ寝子島に暮らす仲間を、取り戻すために。
「うわ！？ 本当に佳奈と合体してる！？」
「一つの体に二人いるって変な感じだねぇ」
伊藤 美緒の叫びに、伊藤 佳奈はのんびりと答える。彼女たちは神の采配で合体し、体付きと髪型は美緒、顔つきは佳奈という一人の女の子になってしまったのだ。
（お姉ちゃんと合体）
佳奈をライバル視しつつも憧れている美緒はその事実について改めて考えてみる。
「合体……」
なんだろう。言葉にすると思わず顔が赤くなる。
顔の紅潮に気付いているのかいないのか、佳奈は胸をくいッと持ち上げ、
「美緒ちゃん、あたしより胸が大きい……」
なんて宣っている。
「そんな事よりあのバニーを倒すんでしょ！」美緒がツッコむ。
「そうだった」
胸を触っている場合ではない。気を取り直して木刀を握る。
ここは、月に数多あるクレーターのうちのひとつ、コペルニクスクレーター。
月にはウサギがいるという伝説を、本気で信じていたわけではなかったが、目の前に広がる光景は絶神の左手が巨大ハンマーを手にしたバニーガール・ハニーバニーの姿を取って、手に手に杵を持った配下のウサギたちとともに襲い掛かってくるというシュールなものであった。
そして、ウサギたちより手前、味方の中にもなんだかシュールな人が――。
「みみみん！ みみみん！」
イヌ耳とイヌしっぽの付いたドレス姿の女の子が、ウサギに対して威嚇するように「みみみん！」と繰り返し喚いている。
彼女の名はそのまま『みみみん』。狗民 きとりと狗星 みみみ（仮名）が合体した姿だ。ちなみに狗星 みみみ（仮名）は地球人のおなかくらいまでの身長でピンク色の体毛の、二足歩行わんこちゃんだ。きとりはいぬみん星人だと言い張っているが、その正体が本当はなんなのかは誰も知らない。
「宇宙に広がる命のきらめき！ ピュア・みみみん！」
一応ポーズは決めてみたものの、襲い来るウサギにビビるみみみん。
「みみみん！ うさぎいっぱいくるよ！ わわわ！」
「僕たちの影に、隠れて」
みみみんを救ったのはヘアピンの１つが金の太陽な恵御納 夏朝と、ヘアピンの１つが金の三日月な夏夜であった。夏朝と夏夜はろっこん＜重く軽く＞の進化能力で猫シールを射出し、ウサギたち持っている杵に張り付けると、通常能力で重くして動きを鈍らせている。
夏朝、夏夜と連携を取るように動いているのがふたりの吉住 志桜里――外見は通常通り内面は清楚で凛々しい武人としての綺麗な志桜里・『黒夜叉』と、ライトシルバーの髪に勿忘草色の瞳をした・『白夜叉』であった。
「陰と陽の組み合わせとは奇なり、ですね」
と黒夜叉が言えば。
「裏も表も敵が一つなら争いはありません」
白夜叉は、黒夜叉に言わせれば『きたない志桜里』だ。
貪欲に強さと闘いを求め粗野である。
「とりあえずは目の前のアレ、ブッッッ潰しましょう？」
白髪鬼めいた整った顔に浮かぶのは血を求める笑みだ。
まず前に出たのは裏の白夜叉のほうだった。
夏朝と夏夜によって杵などを重くされ、動きの鈍ったウサギの群れに突っ込み、拳で３秒間触ることで大きさを縮小させるろっこん＜ウチデノコブシ＞を大盤振る舞いする。
「裏が暴れるだけ暴れているうちに手早く済ませましょう」
その間に黒夜叉のほうは、同じ＜ウチデノコブシ＞の進化能力で、味方を強化して回る。
名付けて、シュリンカー＆キラー戦法。
片方が縮めて片方が討つ。
「発動に３秒かかるのがこのろっこんのデメリット」
「戦いの場で３秒は無限にも長い。だからこそ、その間を押さえておく者が大事」
そのことは正反対の二人でもわかりすぎるほど心得ている。
だからこその息の合った連携で、白夜叉と黒夜叉はウサギまみれの戦場を駆け抜ける。
白夜叉と黒夜叉によるバフとデバフ。この作戦が、戦い全体を左右したことは言うまでもない。
地球に住んでいる者で、白く浮かぶ月を眺めたことのない者はいないだろう。
地球がたった一つ、その重力で捉えて離さない衛星、月。
宇宙において最も近く、人の身で訪れるにはあまりにも遠い天体であるはずの月に、人の身である者たちが神の力を借りて降り立っていた。
絶神と呼ばれる強大な神と対峙するため。
ののこという落神を――否、同じ寝子島に暮らす仲間を、取り戻すために。
「うわ！？ 本当に佳奈と合体してる！？」
「一つの体に二人いるって変な感じだねぇ」
伊藤 美緒の叫びに、伊藤 佳奈はのんびりと答える。彼女たちは神の采配で合体し、体付きと髪型は美緒、顔つきは佳奈という一人の女の子になってしまったのだ。
（お姉ちゃんと合体）
佳奈をライバル視しつつも憧れている美緒はその事実について改めて考えてみる。
「合体……」
なんだろう。言葉にすると思わず顔が赤くなる。
顔の紅潮に気付いているのかいないのか、佳奈は胸をくいッと持ち上げ、
「美緒ちゃん、あたしより胸が大きい……」
なんて宣っている。
「そんな事よりあのバニーを倒すんでしょ！」美緒がツッコむ。
「そうだった」
胸を触っている場合ではない。気を取り直して木刀を握る。
ここは、月に数多あるクレーターのうちのひとつ、コペルニクスクレーター。
月にはウサギがいるという伝説を、本気で信じていたわけではなかったが、目の前に広がる光景は絶神の左手が巨大ハンマーを手にしたバニーガール・ハニーバニーの姿を取って、手に手に杵を持った配下のウサギたちとともに襲い掛かってくるというシュールなものであった。
そして、ウサギたちより手前、味方の中にもなんだかシュールな人が――。
「みみみん！ みみみん！」
イヌ耳とイヌしっぽの付いたドレス姿の女の子が、ウサギに対して威嚇するように「みみみん！」と繰り返し喚いている。
彼女の名はそのまま『みみみん』。狗民 きとりと狗星 みみみ（仮名）が合体した姿だ。ちなみに狗星 みみみ（仮名）は地球人のおなかくらいまでの身長でピンク色の体毛の、二足歩行わんこちゃんだ。きとりはいぬみん星人だと言い張っているが、その正体が本当はなんなのかは誰も知らない。
「宇宙に広がる命のきらめき！ ピュア・みみみん！」
一応ポーズは決めてみたものの、襲い来るウサギにビビるみみみん。
「みみみん！ うさぎいっぱいくるよ！ わわわ！」
「僕たちの影に、隠れて」
みみみんを救ったのはヘアピンの１つが金の太陽な恵御納 夏朝と、ヘアピンの１つが金の三日月な夏夜であった。夏朝と夏夜はろっこん＜重く軽く＞の進化能力で猫シールを射出し、ウサギたち持っている杵に張り付けると、通常能力で重くして動きを鈍らせている。
夏朝、夏夜と連携を取るように動いているのがふたりの吉住 志桜里――外見は通常通り内面は清楚で凛々しい武人としての綺麗な志桜里・『黒夜叉』と、ライトシルバーの髪に勿忘草色の瞳をした・『白夜叉』であった。
「陰と陽の組み合わせとは奇なり、ですね」
と黒夜叉が言えば。
「裏も表も敵が一つなら争いはありません」
白夜叉は、黒夜叉に言わせれば『きたない志桜里』だ。
貪欲に強さと闘いを求め粗野である。
「とりあえずは目の前のアレ、ブッッッ潰しましょう？」
白髪鬼めいた整った顔に浮かぶのは血を求める笑みだ。
まず前に出たのは裏の白夜叉のほうだった。
夏朝と夏夜によって杵などを重くされ、動きの鈍ったウサギの群れに突っ込み、拳で３秒間触ることで大きさを縮小させるろっこん＜ウチデノコブシ＞を大盤振る舞いする。
「裏が暴れるだけ暴れているうちに手早く済ませましょう」
その間に黒夜叉のほうは、同じ＜ウチデノコブシ＞の進化能力で、味方を強化して回る。
名付けて、シュリンカー＆キラー戦法。
片方が縮めて片方が討つ。
「発動に３秒かかるのがこのろっこんのデメリット」
「戦いの場で３秒は無限にも長い。だからこそ、その間を押さえておく者が大事」
そのことは正反対の二人でもわかりすぎるほど心得ている。
だからこその息の合った連携で、白夜叉と黒夜叉はウサギまみれの戦場を駆け抜ける。
白夜叉と黒夜叉によるバフとデバフ。この作戦が、戦い全体を左右したことは言うまでもない。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年11月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年11月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年11月08日 11時00分
