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シネマカフェ『クランク・イン』 第五幕
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【たまにはこんな暇つぶし】
(……時間を間違えたわね)
シーサイドタウンへちょっとした所用のために訪れたものの、どうやら早く来すぎてしまったようで、ずいぶんと時間を持て余すことになってしまいました。冷静沈着、なにごとも隙なくこなす
仙藤 紫
にしては珍しいことです。
木天蓼大学文学部に入学して、もうすぐ1年。後期試験も無事乗り越え、四月からは2年生です。
今時期は長い春休みの最中ながらやることは山とあり、休みといっても暇なわけではありません。紫もまた春休みの日々を忙しく過ごしていたわけですけれど……。
(そういえば、こんなに手が空くのは久しぶりかも)
思いがけず浮いてしまったのは2~3時間程度といったところでしょうか。
うまい時間の使い方も思い浮かばず、少々迷ってしまっておりますと、
(あら……シネマカフェ?)
なんと都合の良いこと! 目の前に現れたのは、『クランク・イン』の看板です。
2時間もあれば、映画の一本は見ることができるでしょう。上映時間を確認すると、これまたちょうど良いことに、すぐに『猫神家の一族』が上映開始となるようです。
(そうね。たまにはこういう暇つぶしも良いかもね)
映画喫茶の扉は、忙しない日常から一時抜け出すことのできる、素敵な楽園への入り口。そんなふうにも思えて、クールな紫の胸はひとつとくんと弾みました。
『猫神家の一族』。推理作家、縦溝 雅史の長編推理小説を原作とするミステリー映画です。ドラマなども含めて何度も映像化されていて、今回上映されているのは、もう50年近く前になる二度目の映画化作品です。印象的な逆さ死体のシーンや不気味な白面のマスクなどはこの作品の初出であり、当時としては斬新かつ大胆なメディアミックス手法を取り入れた宣伝のインパクトもあって、『猫神家』といえばこれをイメージする人も多いことでしょう。
「久しぶりね、これを見るのは」
とぽつり漏らした紫は、実はずいぶんと昔のことながら、原作および映画も鑑賞済みだったりします。とはいってもまだ高校2年生の頃であったので、それほど鮮明に覚えているわけではありません。それに大学生となって1年が経ち、いくらか見分も広がった今の紫の感性で見たなら、また違った感想も浮かんでくるかもしれません。
「カフェラテ、お待ちどうさま」
「ありがとう」
カウンターの向こうから、アルバイト店員の七海が渡してくれたカフェラテをひと口。
「あ……美味しいわ」
「それはなにより」
程よい苦味とミルクのマイルドな甘さを楽しみながら、探偵・銀田一猫助の登場を見守ります。
大財閥の当主の死去とその奇妙な遺書に端を発して勃発する、泥沼の争奪戦。やがて引き起こされる、むごたらしくおぞましい殺人事件……解決に奔走する探偵へ、次々に突きつけられる謎また謎。
(……あら? こんなシーン、あったかしら。あ、でもここは覚えてる)
大筋は今でも覚えているし、件の逆さ死体のビジュアルなど、印象的なところは記憶のまま。それでいて、やはり今見るとかなり印象が違っていたり、覚えの無いシーンも多々ありました。
(うん。面白いじゃない)
もとより傑作と名高い日本映画きっての名作です。現代の女子大生が見たって当たり前のごとく楽しめましたし、前回の鑑賞との比較やギャップも手伝って、なんだかんだと新鮮な気持ちで堪能することができました。
特にこれが見たい! という気分で見た映画ではありませんでしたけれど。終わってみればこれが案外、有意義な時間つぶしであったようです。
「映画は楽しめたかな」
「あ……ええ。おかげさまで」
グラスを回収しつつ、七海が無表情なままに問いました。店員さんにしてはいまいち愛想が無いものの、カフェラテのお味はなかなかのものでした。
先ほどはすぐに上映開始だったので気に留めていませんでしたけれど、あらためて店内を見回してみれば、目に入るのはジャンルも年代もさまざまな映画ポスターに映画グッズたち。雑誌やパンフレットなども豊富に取り揃えられていて、コーヒーをいただきながら片手間にそれらを眺めているだけで、いくらでも暇をつぶせてしまいそうです。あえて上映時間外に訪れてみるのも楽しいかもしれません。
映画愛にあふれた空間に、紫はほうと感嘆の息を吐きました。
「良いお店ね」
「気に入ってもらえたなら良かった。ぜひ、またのお越しを」
思いのほか充足感に包まれながらお店を出て、時計を見れば、所用の約束の時間まであと20分というところ。今から向かえばちょうど良く着くことでしょう。
(映画を見たから、今度は原作を読み返してみるのも悪くないわね)
あの本はどこへやったかな? まだ家の本棚にあったと思うけど。
なんてことを考えながら、冬の午後のおだやかな日差しに、紫はやわらかく目を細めました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月14日
参加申し込みの期限
2020年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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