「に、にーさん! にーさん!」
「やかましいな。フロアの掃除は終わったのか?」
「それよりにーさん、見てください! すごいのです! あの方、まるでニャリウッド女優みたい!」
とある日の午後。
映画喫茶の店先にて、アルバイト店員嬉野 エマとその兄である七海が、なにやらわいわいやっておりました。
ふたりの視線の先を、颯爽! 歩いていたのは、
しゃらら~ん
美しい容姿と優雅な立ち居振る舞いで道行く人々の目をクギヅケにする、
巫部 紫苑でした。
「ほほう。なるほど、なるほど……ほほーう」
「ね、すごいでしょう? 女優さんみたいでしょう?」
「違いない。そうだな、例えるなら」
「『ローマの後日』のニャップバーン」
「『リクエスト・ウィズ・ニャンパイア』だったり」
「『人魚姫』というのもアリ……か」
などと勝手なイメージを膨らませているうち、紫苑は気付かないまま通り過ぎてゆきました。
「ああっ、行っちゃいますわよにーさま!」
「ふむ。なら、呼び込みでもしてみたら? うちの店のことも気に入ってくれるかもしれない」
「そうですわねっ、待ってくださーいそこいく素敵なおねーさま!」
ずだだだだっと駆けてゆくエマに、紫苑はくるりと振り向きます。
「はい、なんでしょう?」
シネマカフェ『クランク・イン』には、数え切れないほどの映画たちとの出会いはもちろん、オイシイフードメニューもあったりしますよ。
ぜひぜひ一度、おいでませ♪
墨谷幽です、よろしくお願いいたします~。
巫部 紫苑さん、ガイドへご登場いただきありがとうございました!
(ご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、自由なアクションでどうぞ!)
このシナリオの概要
シーサイドタウンの一角にて営業中の、シネマカフェ『クランク・イン』。
その名のとおりに映画づくしのお店で、店内のスクリーンでは常になにかしらの映画が上映されています。
上映される映画は、洋画に邦画、比較的新しい映画に古めの映画も、名作からB級映画までいろいろです。
映画のポスターやパンフレット、雑誌、その他映画関連グッズなども豊富に取り揃えられています。
お店では、大画面で映画を見ながらコーヒーや軽食をいただいたり、
通常の喫茶店のように自由に過ごしていただくことができます。
店内では、普通におしゃべりしていただいて構いません。あくまで、『映画も見られる喫茶店』なので。
店員を務めているのは、キッチン担当の兄とフロア担当の妹の似てない兄妹。
どうやらアルバイト店員のようですけれど、ふたりで店を切り盛りしています。
ご注文はお気軽にどうぞ。コーヒーはなかなかのお味のようですよ。
また、話しかければおしゃべりの相手にもなってくれるでしょう。
店内には個室もあり、『普通の個室』と、猫カフェならぬ『猫部屋』があります。
専用のお部屋で、ゆったりまったり過ごしたり。
猫部屋に飼い猫やお気に入りの野良猫ちゃんを連れ込んで、いっしょに映画を見たり。
自由なスタイルで、映画をお楽しみください。
アクションでできること
カフェでできることなら、なんでもアクションかけていただいて構いません。
なにか注文したら、あとは自由にお過ごしください。
メニューは、一般的な喫茶店にあるものなら大抵あります。
もちろん、映画には欠かせないポップコーンも!
なお、スクリーンで上映されている映画を見るほか、
お好きな映画をチョイスして、1~2人用の個室で鑑賞することもできます。
ゆったりソファでくつろぎながらお楽しみください。
また、希望者はアルバイトとして働くことも可能です。
キッチンかフロアをお選びください。
<今回の上映作品>
●『ゴー・プレイニャー1』
巨大VR世界『ユートピア』を舞台に、隠されたイースター・エッグの大争奪戦を描くSF大作。
●『ネオン』
寡黙な殺し屋のネオンと、家族を殺された少女マルチナの、切なくも心温まる交流を描く。
●『猫神家の一族』
探偵・銀田一猫助が活躍する傑作ミステリー。三夜湖畔での逆さ死体のシーンはあまりにも有名。
※上映時間はお店の前に掲示されているので、合わせて来店すれば最初から鑑賞できます。
※個室を利用する方は、上記以外にも、お好きな映画を指定して構いません。
NPCについて
○嬉野 七海
キッチン担当の兄。無表情で不愛想、めんどくさがりですが、調理の腕は確かなようです。
○嬉野 エマ
フロア担当の妹。不器用、ドジ、要領悪しなポンコツながら、明るく元気で愛想良し。
その他のNPCも、登録済みのキャラクターでしたら誰でも登場可能です。
また、墨谷のシナリオに登場したNPCでしたら、登録・未登録問わず登場OKです。
ただし、不自然でないシチュエーションに限ります。
以上になります。
それでは、ご参加をお待ちしております~!