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『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
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「八神さーん、面白いことになったよー! おーい!」
とあるドアの前で、引き伸びた猫の鳴き声と共に快活な声を張る、黒い猫がいた。
神魂の影響で猫に変身してしまった
椿 美咲紀
が、しかしその姿に葛藤する素振りは一切見せず、どころかそれを楽しんでいる様子で寝子島高生の友人の元を訪ねていた。
暫くして、ドアが開かれる。出てきたのは当たり前の人ではなく、銀色の毛をした狼だった。
「椿か、よく来たな……。って言っても、茶は入れてやれないが」
顎を使って器用にノブを回し、現れた狼……
八神 修
が出迎え、黒猫の正体をすぐに椿と悟って喉を鳴らす。椿が首を伸ばして見やると、修の足元には子猫や子犬が無数に群がっており、構って欲しいと言わんばかりに幼い鳴き声を上げている。普段から動物によく懐かれる修だが、それは姿が狼になっても変わらないらしい。
「はわわ、立派な狼さんでカッコいいねぇ~」
修の思わぬ変化に椿はうっとりした口ぶりで言うと、しなやかに四肢を曲げ、身軽な駆動で修の頭の上へと飛び乗った。猫の性か、大きな動物に飛び乗ったことによる目線の上昇には、図らずも表情をニヤつかせてしまった。
「椿もよく似合ってるよ」
頭上に飛び乗った椿を見上げ、存外に気楽な様子の椿に修が肩をすくめながら答える。いきなり動物に変身してしまったのだから動揺の一つや二つ生まれてもおかしくないものだが。
「ねぇ、折角変身したんだから、遊びに行こうよ~」
肉球で修の眉間を小突き、じゃれつくように体をこすりつけると、少し悩んだ後、修はこくりと頷いた。
「この影響が抜けるのに何時間掛かるか分からんので、自宅に待機してたんだが……なら、少し出かけるとするかな」
突如としてこんな姿になってしまったのだから、常識的な戸惑いは未だに否めないが、これが神魂の影響なら、時を待てば自ずと元に戻る筈。折角の友人からの誘いだし、わざわざ水臭いことを言って無下にすることもないだろう。
狼の姿では鞄も何も持てないので、扉に鍵をかけるだけ。出かける支度は一瞬で済んでしまった。
「じゃあ、留守番頼んだぞ」
振り返って修が言うと、家に残される子猫や子犬たちは、揃って鳴き声を上げた。
「とりあえず、その辺りを回るか」
椿を背に乗せた修は、狼の四肢を駆使して歩道を勢いよく駆け抜けていた。颯爽と風を切り、背に乗る椿もアトラクションにでも乗っているような気分で嬉々とした悲鳴を上げている。
修の疾走の末、いつしか辿り着いたこの場所は、人の多く行き交うキャットロードだった。見渡せば、自分たちより軽度の状態か、獣の耳を付けた人影を何人か確認できる。
「さ、着いたぞ」
「えぇー、降りるの~?」
「もう十分だろう?」
不服を口にした椿が修の背にすり寄り、首を振ってしがみつく。すると首を回した修が牙の並んだ顎を開き、それとは裏腹に繊細な力加減で椿の首根っこを噛み、道路へと下ろしてしまった。
文字通り猫をかぶってニャーンと甘く鳴いてみても、修の尖りのある狼の表情は変わらない。そうなれば無理に飛び乗っても機嫌を損ねさせるだけだろうし、仕方なしと椿は修の隣を歩き始めた。
「だが、本気で走るのは気持ちいいな、狼の姿も悪くない」
「えへへ、ホントだね~」
意外そうな顔で呟く修の隣を歩きながら、同感した椿が楽しげに微笑みかけた。
天気も良い、気分も良い。やはり椿の誘いに乗り、外に出かけたのは正解だった。
「だが、あまりのめり込むのは危ないかもな、いざ人間に戻った時」「あっ、カモメだ! わーい!」
「って、おい!」
八神の言葉の最中で、それをまるで相手にしていないように椿が空を見上げて飛び跳ねた。能天気な椿の目線の先、青い空を自在に舞うのは、風を抱きこむために翼を広げたカモメだった。それがひらひらと、海岸の方へと飛んでゆく。
煌めく瞳でそれを追いかけるのに、椿には何の躊躇いもなかった。しなやかな四肢でキャットロードを駆け抜ける。修は嘆息交じりにその後を追いかけた。
「あっ! 逃げられちゃった……」
一匹のカモメを追っているうちに、キャットロードを抜け、海岸際の歩道までやってきてしまった。陽を受けて輝く海に面したこの場所は、潮風が心地よく、空には海鳥がたくさん舞っている。
空を暫く旋回した後、カモメは椿の目の前に留まり、羽を休めていたのだが、椿が前足を武器にそれを捕まえようとした瞬間、椿の速度を上回ったカモメは羽音だけを残して、攻撃が届く前に再び空へと逃げ去ってしまった。
「……もう少し、そっと追い詰めたほうがいいんじゃないか? ある程度の距離を保って、こう……」
「えぇ~、じゃあ八神さんやってみてよー」
後ろで始終を見ていた修がそっと口を開いた。何故自分がそのような未体験である筈の知識を吐露出来るのかは分からなかったが、それでも椿の動きを見ていて満足が出来なかったので、修は前足でジェスチャーをして説明を繰りだす。それを聞き、自身の失敗を見られたのもあって、椿はややむくれてしまった。
修は息を吐くと、再びこちらにやってきた別のカモメをじっと見つめた。睨むことはせず、静かに歩み寄る。
カモメは気付いていない。気配を悟られる前に、修はそっと、だが素早く前足を繰り出した……。
「うわっ! すごいね!」
まさに一瞬の出来事だった。修が体勢をかがめ、地面を蹴った瞬間には全てが終わっており、甲高い声で悲鳴を上げるカモメは、修の足元で白い羽を散らしてもがいていた。
「…………」
修はそれを黙って見下ろしたまま、前足を更にカモメの翼へと押し付ける。必死に逃れようとするカモメを力づくで押さえつける。
椿の称賛が聞こえる中、ふと、修の胸の中に誘惑が付き奔った。野生への回帰と言おうか、甘い誘惑だ。それに従い、修はゆっくりと身をもたげる。その翼に、更に鋭い牙を突き立ててしまおうとする。
喰らおうとしてしまう、だが。
「野鳥への餌やり・捕獲・虐待は犯罪です……」
ここは人が自由に行き交う海岸沿い。すぐそこでちらとそんな看板が目に入り、脱力した狼の前足をすり抜けて逃げ去るカモメを尻目に、修は喉の渇きをぐっとこらえた。ことカモメに関し、食事に供して腹を満たす事が虐待の範疇に入るのかどうかは不明だが、少なくともこの場ではそれが許されないのだろう。
「……もっと、山間の方に行ってみるか?」
「うん、行くー!」
もっと緑が茂り、この牙を試すのを邪魔されないような場所。こちらからそれを言うのには、まるで己が人であることを忘れたようで少し恥じらいを覚えたが、修は思い切って提案してみた。椿からは予想通りの元気な言葉が返ってくる。
椿のテンションに乗せられたのか、それとも狼になってしまったが為に生まれた本能か。狩りという行為に覚えた得も言えぬ高揚感。修は自分でもえらく乗り気になっているなと、ひとまずは自嘲しておいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月20日
参加申し込みの期限
2013年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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