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寝子島高校
『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
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今朝、事件は起きた……。
寝子ヶ浜海浜公園
海岸に面しているこの広い公園には児童の為の遊具も設置されており、日当たりのよいベンチの際には花や木などが多く植えられていた。適度に吹く潮風が心地よく、本日は天候に恵まれたこともあり、公園には散歩やピクニックなど各々の目的で集った人々で賑わいあっている。
寝子島高校もまた、本日は休みである。授業やテストに尽力する日々を暫し忘れ、活気にあふれている寝子島高生の姿も数多く見受けられた。
「よし、いくぞっ」
「いつでもいいぜー!」
そんな公園の中央にて。楽しげな笑顔を見せる
桐野 正也
が声を張り、腕を大きく振りかぶる。その手には野球でよく使う軟式のボールが握られており、前方にいる、ある程度の距離を保った
柊沢 北斗
がグローブをはめた手をかざしてみせると、正也は思い切りよく腕を振るい、ボールを遠投した。
放たれたボールは綺麗な曲線を描き、吸い込まれるように北斗のグローブの中へと納まる。
「よっし、ナイスボール!」
「ふぅ、しかし今日は暑いよな……」
幾度目かのボールのやり取りの最中、ふと正也が、手を日除けにしつつ太陽を見上げ、髪の中にこもった熱を払うように首を振った。天気はいい。だが気温による暑さというよりは、寧ろ頭に直接熱が伸し掛かってくるような、そんな感覚がするのだ。そうでないのに帽子でもかぶっているような、頭から熱気が抜けきらない不思議な感覚。
まぁ、別段それが苦になるというわけではないのだが。特にそれ以上の意識はせずに気のせいにしておき、正也は首筋の汗をぬぐった後、また北斗へと向き直った。キャッチボールはまだまだ始まったばかりである。
「おい、いつでもいいぞ、早く投げ返せよ」
「ぐっ……」
声を張り、正也がボールを投げるよう催促する。
と、北斗が正也から顔を背けるように下を向いた。
「あ?」
何故だろう。口元を必死に押さえ、肩を小刻みに震わせているようだった。そんな風には見えなかったが……ひょっとして具合でも悪いのか? 正也は怪訝な面持ちで、取りあえずは北斗の元に駆け寄ろうとした。
正也が近づいてくる。「我慢」が利かなくなる前に北斗はそれを手を突き出して制そうとしたが、間に合わなかった。
「? おい、どうし」「ぐっ……ぷっ、ぎゃはははっ、やべっ限界だっ! はははっ!」
歩み寄り、心配そうにして正也が手を伸ばしかけたその時、北斗が顔を上げ、押さえきれなくなった感情をついに爆発させた。
呆気にとられているばかりの正也の顔に指をつきさし、目の縁に涙の滴を浮かべるほどの大笑いを続ける。よじれた腹を抑え、指で涙をすくい取る様は、なるほどバカにされているようで気分がよくない。
「テメッ、北斗! 何、人の顔見て笑ってんだよっ!」
「はははっ、桐野ー、いつからつけてんだよ? ソレ」
「あぁ?」
一体何がそれほどにおかしいのか。先程までの心配する表情とは一転、正也は頬を引きつらせた仏頂面で、北斗が指で示している通りに自身の頭へと手をやった。寝癖でも残っていたか? それにしたってこれほどの侮辱を受けるようないわれはない。
北斗の笑っている原因とやらを指で模索する。すれば、当たり前に髪が存在した。なんだ、何もないではないか。
言おうとした、その矢先。
「!!?」
髪を撫でた指先が、図らずもふとビクつくいてしまった。髪ではない、何やら異物の感触を感じ取ったのだ。
柔らかい、何かの感触。正也は驚いて、たまらず手を離した後、恐る恐るもう一度指を這わせてみた。そして異物にまた指が触れる。今度は勇気を出してそっとつまみ、続いて揉んでみる……異物はやはり柔らかく、そり立っており、柔らかな毛に覆われていた。
不可解さは否めないが、触り心地はさほど悪くはない。
そして不思議なことに、その異物が『触られている』という感覚が、自分の中に確かに存在するのにはさらに驚かされた。一向に笑いをこらえようとしない北斗に携帯を見てみろと勧められ、顔をしかめながらも正也はポケットから携帯を取り出し、反射するスクリーンに自身の姿を映した。
そして、自身の現状を思い知る羽目になる。
「あぁっ!!? 何だよコレ!?」
「ははははっ!!」
自身の異常に目を見開いた正也に、隣の北斗は輪をかけて腹をよじらせた。携帯のスクリーンが偽りを映す筈もなく、従って正也の頭には確かにそれが存在している。
触って、見て、確信する。そこには確かに、信じられないことに、獣の……犬の耳で存在した。形の良い三角をしたそれは凛々しく立ち上がり、犬種の上品さを伺わせる。それがそういう玩具のように人の頭にさえ生えていなければ、これほど気の遠くなるような思いもなかっただろう。
だが生憎、自分に普段からそういうものをを着用する趣味はない。では誰かの悪戯か? 自分の身に起きた不可解が呑みこめず、口を無意味に開閉させているだけの正也を見て、ようやく爆笑を落ち着かせた北斗が、今度は物珍しそうな目をして正也の頭に手を伸ばした。
「しっかしよくできてんなぁコレ、文化祭とかで使ってたヤツか? ちょっと貸してくれよ」
「なっ!」
感心したように言うと、北斗は正也の頭にある異物……犬の耳を掴み、やや無理やりに引っ張った。まるで本物のようにさわり心地がよい。ますますのめり込むように北斗は引っ張る。きっとカチューシャのような作りで、すぐに取れるのだとばかり思っていたから力の加減はなかった。
しかし。
「痛だだっ!
ガウッ!!」
「うわっ!!」
犬の耳を引っ張った時、あろうことか正也の頭まで引き擦られるようにしてついてきた。太い悲鳴を上げる正也に北斗がきょとんとしているうち、正也が目と八重歯をぎらつかせ、野太い声色で北斗に吠えかかった。
まるで犬のように。普通に怒られるならばともかく、突然の獣に似た吠え声に北斗は慌てて手を放した。近くに犬などいない、今の吠え声は紛れもなく正也の口から飛び出てきたものだ。
当の正也もまた、今の自分の行動が意外でならないのだろう。口を押え、納得がいかない様子で首を傾げている。
「び、びっくりした……。正也、モノマネ上手いな……」
「……い、いや、俺は……」
モノマネというには似すぎた犬の吠え声に、北斗が称賛よりは寧ろ若干引き気味になって胸を抑えている。だが、正也にも動揺があった。犬のモノマネなどしたつもりはない。ただ、痛みのあまり普通に怒ろうとしただけなのに。
それを説明しようとして、正也が北斗の顔を向き口を開きかけた時。ふと、北斗の陰で、ゆらゆらと揺れる何かを発見した。
ゆらゆらと、まるで何かを誘うかのようにそれは揺れている。ふさふさの、黄金色をした長い何か。自然とそれを目で辿って、それは北斗の腰のあたりにつながっていることに気が付く。
見間違いか? それを思って目を細め、何度も括目した。
だが直後、正也の顔が一気に青ざめる。
「……おい、北斗も……」
「へ?」
先程とは打って変わり、青い顔をした正也が指を突きつけてくる。なにやらただ事でない気配を感じ取り、北斗は示された先を目で辿った。
その時、視界の隅にちらと見えた黄金色。目を瞬かせてもう一度。そして疑問符。実際に指で触れてみる。
もふもふ。陽の光を受けて艶めくそれは、北斗の腰から生えた、皮肉にも立派な毛並をした犬の尻尾であった。
「えええーっ!」
理解した北斗が悲鳴を上げる。その驚愕に反応したかのように、北斗の犬の尾がピンと天に向けてそり立った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月20日
参加申し込みの期限
2013年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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