this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
?。
「……ん?」
目を覚ました時、うっすらと開かれた目に映ったのは、自分の部屋の天井では無かった。
「……んん?」
どころか、風が頬を撫でてくる。そして耳を澄ますまでもなく、人の行き交う足音や車のエンジン音が辺りから聞こえてきた。
「……あれ? ここどこ?」
当たり前の目覚めの筈が、どうやらそうではないらしく、
千鳥 雅人
は寝ぼけ眼で起き上がり周囲に目を這わせた。
背後には公園があり、前には道路があり、横には垣根や階段があった。それらには心当たりがある。辺りはまさに寝子島の風景そのものであったが、一番に感じた違和感として、いつもとはまるで目線が違っていた。
まず、自分の体が、窮屈な段ボールに収まっているのは一体どういうことだろう。見間違いかとも思い雅人が段ボールの内側から壁に手を伸ばすと、更なる異変に気が付いた。慌てて何度も括目し、おもわずその腕を凝視してしまう。
ふさふさとした毛に覆われた、肉球付きの腕。よくよくみれば、それは犬の前足だった。
「え? あれ?」
段ボールや風景を気にかける前に、雅人はその肉球で自身の顔や頭に触れた。まさかという思いはあったが、それに反してえらくふわついた感触が返ってくる。自分で言うのもなんだが、なかなかにさわり心地の良い毛並だった。
そして、特に頭をよくよく確認すれば、いつもの一本だけ立ち上がった髪の癖はそのままに、心地の良い感触の毛並で包まれた平たい耳が垂れていることに気が付いた。鼻は長く突き出ており、テグス糸の様なひげまで生えている。
不可解さを実感し、目をぱちくりさせる。
「あれ? 俺、もしかして犬になっちゃってる?」
何が原因かはともかく、どうやらそういうことらしい。鏡などないため具体的な自身の姿を見ることは叶わないが、少なからず人間でないことは確かだ。犬の様な耳や毛の生えた人間などこの世には存在しない。
そして、自分は人間である。犬に生まれた覚えはない。
「と、いうことは……」
神妙な面持ちで雅人は思案した。顎を前足で撫で、目蓋を閉じる。どうしてこういうことになっているのか、なぜ自分はこうなってしまったのか……。
考え、そしてやがて、一つの結論に結び付いた。
「そっか、まだ夢の中なんだね~」
つまりは、そういうことなのだろう。寧ろそう思えば恐れるものは何もなく、雅人は再び、段ボールの中に丸くなって、夢の続きに飛び込むべく目を閉じてしまった。
「やっと着いた、寝子ヶ浜海浜公園……。あぁ恥ずかしかった……」
ひとまずは目的であった公園にたどり着き、
白柳 さえ
は胸を抑え、ほっと息をついた。
朝、顔を洗おうと洗面台の前に立ち、鏡を見てそれの存在を自覚したのが始まりであった。自身の頭にそり立つ兎の耳、そして腰に生えた綿花の様な尻尾。自分はまだ寝ぼけているのかと思ったが、いくら頬を引っ張ったところで、それが消えてなくなることはなかった。
そんな姿の自分を前に、感じるのはただ羞恥のみ。まるでおとぎ話のようだとも思ったが、自分のこの先を考えては感動などすぐに失せてしまう。現実に引っ張り出してくるに動物の耳は目立ちすぎだ。
「こんなの、誰にも見せられないのに……どうしてだろ……」
両の手で火照った頬を抑え、さえは自身が兎の耳をつけてやってきた姿を回想した。ますます頬に朱を灯し、大きく首を振って悶絶する。
こんなことになれば、普通人の目は避けるべきなのだろう。だが何故だろうか、どうしても公園に赴きたい感情に駆られてしまったのだ。いつもなら普通に思えた自分の部屋もえらく窮屈な空間に映り、広い場所を求めて欲のままにここまで足を運んでしまった。
結局、さえは人の目を耐え忍んでここまでやってきた。道中にも同じように獣の耳を生やしている人を見かけたので、少なからず、自分だけに生えているという悲劇はなかった事には安堵した。
(そうなんだよね……だって、公園が動物園みたいになってるし)
そっと入口から覗きこんでみると、公園の中はすでに獣の耳を生やした人、もしくは本物の動物たちですでに溢れかえっていた。そしてその中には、普段から見慣れた寝子島高生の姿もある。
異様ではあるが、どこか微笑ましい光景にさえは改めて胸をなでおろし、いざ公園に入ろうとした、その時だった。
「……あれ?」
公園へと昇る階段の最中、ふと、さえはそこに忽然と存在した段ボールへと目を落とした。
わざわざそれに引っ掛かりを覚えたのは、その段ボールに「拾ってください」と大きな文字で書かれてあったからだ。その意味は文字を読むだけで明瞭であり、ただのゴミでないことは明らかである。
「あ……、可愛い……」
好奇心のままに歩み寄り、膝を曲げて覗き込むと、段ボールの中には一匹の子犬が丸くなって寝息を立てていた。犬種はダックスフンドだろう、大きく垂れた耳がとても印象的であり、目をつむって寝ている姿はとても愛らしかった。
さえが朗らかな笑みを向けると、子犬はそれに気づいたようにそっと目を開けた。前足を振るわせ、つぶらな瞳でさえを見上げる。そんな仕草にも愛着がわいてしまった。さえはそっと子犬を抱き上げると、膝の上に乗せてその体を撫でてやった。
子犬の体重で、さえの膝に体温が伝わってくる。心地が良いのか子犬は欠伸をして、さえはその柔らかな毛を撫でてやった。
「もしかして、捨て犬? どうしよう……、こんなところに放っておけないし……」
ともすれば、腹を空かしているかもしれないし、捨てられたショックで悲しんでいるかもしれない。そんな子犬を目の前にして再び段ボールに戻すなど、さえにはとても出来なかった。だが、寮への動物の持ち込みは禁止とされている。どうしようかと悩みながら子犬の身体に頬を摺り寄せていると、ふと、さえはひらめいた。
「そうだ、こっそり私のおうちの中に入れてあげるよ」
寮がダメなら、その手があった。両親にバレれば万事休すだが、とりあえず今日は部屋の中で隠し通して、明日にでも母親と相談してみよう。さえは決め込み、子犬をぎゅっと抱きしめつつ立ち上がった。
抱く力を強めれば、それだけ暖かい体温が伝わってきた。そうだ、今日はこの子と一緒に寝よう。あまりの愛らしさのあまり、さえは頬擦りをしつつ決め込み、実家へ向かうべくくるりと踵を返した。
その子犬が変身してしまった雅人だとはつゆ知らず、さえは楽しげに微笑んで帰路についた。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月20日
参加申し込みの期限
2013年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!