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【マラソン大会】着ぐるみで仲良く走ろう♪ ~妨害旅情編~
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「さぁ佳那! 今度はマラソンで勝負よ!」
ビシッと人差し指を突きつけながらライオンの着ぐるみを着た
伊藤 佳奈
へ宣戦布告をする虎の着ぐるみを着た
伊藤 美緒
。
この光景も二人を見知った人ならば見慣れたものだろう。何せ事あるごとに美緒は佳奈に勝負を挑んでいるのだから。
しかし、普段とはどうも様子が違う。どこか飄々としたところのある佳奈がトホホといった様子なのだ。
「勝負はともかく一刻も早くゴールして帰りたいよ……」
と言う言葉からも解るように明らかに佳奈は乗り気ではないようだ。
それもそのはず。着ぐるみを着てのマラソンと聞いて本来であれば佳奈は出るつもりはなかったのだ。とてもではないが恥ずかしかったらしい。だが、そんな嫌がる佳奈を無理やり美緒が参加させたのだ。
「まだそんな事を言ってるの!? そんな様子じゃ大島のアベベと呼ばれた私には勝てないわよ!」
「大島のアベベって何? というか、アベベさんって誰?」
「知らないわ!」
「えぇ……」
あまり大きくはない胸を堂々と張る美緒に対して困惑した様子を返す佳奈。そんな返事をすれば誰でも困惑する事だろう。
佳奈と美緒。互いに異なる心境を抱きつつもマラソンはスタートする。
(スタート後は体力に余裕があるからつい飛ばしてしまいそうになるけど、ここはまず少し抑えたペースを維持!)
どうやら今回は勝つ為に事前に作戦を考えたらしくまずはその作戦通りの走りを美緒は展開する。
スタートの時点では佳奈もまたスタートダッシュはしなかったようで、美緒の少し後ろを走っていた。
今回の美緒の作戦は自分の体力や走力、そして、佳奈の体力や走力を考慮したものでありそれなりに堅実さがあった。しかし、実のところ美緒には一つだけ考え違いが存在したのだ。いや、正確に言えば考え違いというよりも想像も予想もしていなかった事だ。
そして、その事が結果として今回の勝敗を分ける事になってしまった。
それはコースが参道商店街に入ったところで既に現れていた。
参道商店街の傍には佳奈の家がある。つまり必然的に佳奈と美緒の二人を知る人もそこにいたりするわけだ。例えば、その商店街で店を出している人達とか。
実際に何人もの人達が美緒と佳奈の二人に手を振って声をかけてくれている。
それに対して美緒は手を振って応えるのだが、その横を突如として加速した佳奈が駆け抜けていった。
「えっ!?」
まだコースは終盤に差し掛かっていない。なのにここで加速した佳奈を見て美緒は驚きの声を上げた。
(まさかここで加速するなんて! ここでアドバンテージを得ておいて逃げ切るつもり!? そうはさせないわよ!)
と、考え佳奈を追いかけるように美緒もまた加速する。しかし、違う。そうではない、そうではないのだ。佳奈はそういう考えで加速したのではなく――ただ、恥ずかしかっただけだ。
佳那ちゃんがんばれ~、と声をかけられて普段なら応えるが今の佳奈は着ぐるみを着ている。そんなところを顔見知りに見られるのが恥ずかしくて、もふもふの着ぐるみの手で顔を隠しながら一気に走り抜けただけである。
そうとも知らない美緒は勘違いをして佳奈を追いかけるが、ここでまた一つ美緒の予想外な出来事が起こった。
(……この着ぐるみ重っ!)
そう。正直な話、着て走るには中々に大変な重量がある。あの亀の甲羅を背負って修行したとある漫画のように、これを脱いだ時には超実力アップするかも? なんて考えで一瞬現実逃避するものの辛さは変わる事はない。
(でも、ペースを上げるのが大変なら余計にここで離されるわけにはいかないわ!)
そう考えて何とか佳奈へとついていく美緒。
そうして走っていると商店街を抜けて街道へと出たところで、佳奈のペースが落ちた。これは佳奈の体力が尽きた、というわけでなく単純に街道に出た事で声援が途切れたので冷静になってペースを落としただけだ。
(うーん……。マラソン自体は得意な方だけどやっぱり着ぐるみの重さの分走り難いなぁ)
と、佳奈が考えていると直ぐ後ろまで美緒がやってきた事に気付く。
(なんかハァハァいってるけど大丈夫かな?)
佳奈も着ぐるみの重さに走り難さを感じているようだが、美緒は佳奈以上にこの着ぐるみに苦戦しており、その為体力の消耗も激しい。
そんなこんなで補給ポイントを経由して、次第にコースは終盤へと差し掛かる。
(あー、海が綺麗だなぁ)
と、佳奈が考えている一方で美緒は、
(被り物がなければもっと海風が気持ちいいのに)
と、思っていた。
どうやら今回はとことん考えがすれ違うようだ。
(これは……ラストスパートのタイミングが肝心ね。まだスパートをかけないって事は恐らくこちらに合わせる気でいる筈。だから、ギリギリまでまってこっちの体力が持つところでスパートをかける!)
終盤に差し掛かっても未だにペースを維持している佳奈を見て、美緒は恐らくリードを生かした安全策で来るのだろうと判断していた。確かに佳奈はこの瞬間まで美緒の様子を気にしていたのは間違いない。しかし、校門の所でゴールを待つ人だかりを佳奈が見た瞬間、全ては崩れる。
「えっ!?」
もう少しでスパートしようとしたところで、いきなり佳奈が猛ダッシュを開始したのだ。
「ここで!?」
文句を言うように叫ぶが佳奈は当然止まらない。仕方なく美緒もその背を追うが、後もう少しというところで佳奈が先にゴールをしてしまった。
「やっぱりタイ○ージョーはライ○ン丸に勝てないの?」
ガクリと項垂れてそんな事を呟く美緒。
ただ話は単純だ。今回のマラソンが着ぐるみマラソンであった事が美緒の敗因だ。何故なら、最後の佳奈のスパートも恥ずかしいと言う理由でダッシュしただけなのだから。
「何かいつの間にかゴールして美緒ちゃんに勝っていたけど……とりあえず、お疲れ様!」
項垂れる美緒に佳奈はそう声をかける。この佳奈の言葉こそが今回のマラソンを現わしているようである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月12日
参加申し込みの期限
2020年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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