この時期の寝子高で毎年恒例となっているマラソン大会。それは勿論今年も開催される予定であり、校内にも開催のポスターが貼られている為、生徒達の間で話題に上がる事が増えていた。
今日もポスターを興味深そうに見ている幾人かの生徒がいる。
「ふむ、善哉ね。入っているのは餅か白玉か、栗の甘露煮というパターンもあったはず」
楡宮 遠海はマラソン大会自体よりも走り終わった後に参加者に無料で振舞われる善哉の方が気になっているようだ。
「むむむ……。着ぐるみを着て走るマラソン大会かー。このマラソンを走り終わった後にユウくんのところにいけば、汗で透けてる体操服や息切れの色気なんかで誘惑できるかも☆」
こちらの
鬼河内 萌はマラソン大会を利用して意中の相手を誘惑しようと考えているらしい。
「常々思っているんだが……なぜ、マラソン大会という行事は毎年恒例なのだろうか」
憂鬱そうにしているのは
伊賀 解理。彼女が眠そうな目をして無気力感溢れる空気なのはいつもの事だが、今はそれに輪をかけていた。
理由は単純にして明確である。解理は運動が苦手なのだった。
そんな解理の事を知っている
皇 昴はただただ苦笑する。
「いや、そうは言っても仕方ないだろ?」
と、困ったように言うだけだ。
彼らは知らない。
今年のマラソン大会がいつの間にか、さまざまなキャラクターの着ぐるみを着こんで走る、過酷な
『着ぐるみマラソン』となっていたことを。
そして走るべきコースが、
神魂の影響によってとんでもない変貌を遂げていることを。
マラソン大会まで時は後少しに迫っていた。
果たして彼らは、一体どんな走りを見せてくれるのだろうか?
こんにちは、昂祈です。よろしくお願いします!
まずは伊賀 解理さん、鬼河内 萌さん、楡宮 遠海さん、ガイドにご登場いただきありがとうございました。
ご参加いただける場合、ガイドに関わらず、自由にアクションをお書きください。
概要
毎年寝子高にて恒例となっているマラソン大会のシナリオとなります。
昨年からは寝子島で行われるマラソン大会と合併して、寝子島町民が誰でも参加できることになりました。
寝子高生だけでなく、小中学生や大学生、社会人、ほしびとの方も大歓迎です。
寝子高生以外は、選手としてでも、スタッフとしてでも参加できます。
今回は着ぐるみを着て走る『着ぐるみマラソン』がテーマです。
走るのは結構大変そうですが、走り終わったら善哉のご褒美もありますので、頑張りましょう!
ただし、神魂の影響で、走るべきコースがとんでもないことになっているようです。
ありえない場所を走らされたり、ハプニングが起こったり、いるはずのない邪魔者が乱入したり。
らっかみ!ならではのハチャメチャなマラソンをお楽しみください。
リアクションは、マラソン大会のスタートからゴールまでが中心ですが、
当日の朝くらいから、終了後の帰宅までのちょっとしたシーンなども多少はOKです。
着ぐるみについて
出場者は全員、何らかの着ぐるみを着なければなりません。
自分で選ぶこともできますし、誰かに似合いそうなものを見繕ってもらうこともできます。
着ぐるみを着ていない人は、マラソン大会実行委員によって強制的に着せられてしまうでしょう。
猫、サンマといった動物や食べ物をモチーフとしたもの、
あるいはニャンダムや鬼面タイガー、ネコキュアなどらっかみ!世界で人気のキャラクターや、
はたまた誰にも分からない謎の物体等、着ぐるみは自由に選んで構いません。
もし、特に着たい着ぐるみが思いつかない場合は、
コメントページでサイコロを振って決めるのも良いかもしれません。
<ランダム着ぐるみ>
サイコロの右の目を参照してください。
【1】動物(猫、犬、ニワトリなど)
【2】キャラクター(サンマさん、ニャンダム、鬼面タイガーなど)
【3】乗り物(パトカー、ショベルカー、飛行機など)
【4】道具(鉛筆、ボール、トイレの便器など)
【5】食べもの(ホットドッグ、ハンバーガー、野菜ジュースなど)
【6】建物(ビル、東京タワー、ピラミッドなど)
コースについて
コースは、通常どおりのマラソンコースを走る『ふつうコース』と、
神魂の影響でしっちゃかめっちゃかになった『とんでもコース』があります。
◆A:ふつうコース
スタートは寝子島高校のグラウンド。
旧市街方面へ走り、参道商店街を抜けて寝子島駅へ。
寝子島街道を進んでシーサイドタウン、星ヶ丘地区へと進み、星ヶ丘寮でターン。
その後、再び寝子島高校へと戻ります。
各ポイントには水分補給所が設けられていますので、足を止めず上手く受け取りましょう。
神魂の影響には関わらず、普通にマラソン大会を満喫したい方はこちらへどうぞ。
◆B:とんでもコース
神魂の影響で、マラソンコースが変化しています。
一見日常の中にあるありふれた風景でありながら、時には重力が狂っていたり、
物理法則が通じなかったりします。奇妙で不思議なコースを走り抜けましょう!
なおとんでもコースでは、他者の妨害もアリアリルールです。
あくまで正々堂々走るもよし、邪魔に徹するもよし!
ろっこんも自由に使用できます。
・工事現場
なぜか、作りかけのビル建設現場がコースになっています。
細い鉄骨の上を、バランスを取りながら走りましょう。
鉄骨の上から落ちると、泥んこの池にはまって汚れてしまう上、コースの最初に戻されてしまいます。
また、クレーン車が吊るした鉄球や鉄骨を振り子のように揺らしているので、
タイミングを図って通り抜けましょう。
・大観覧車
シーサイドアウトレット近くにある大観覧車の、ゴンドラの上をジャンプして渡ります。
神魂の影響か、このへん一帯は重力が狂っているようで、人間には不可能な大ジャンプが可能です。
ちなみになぜか、大観覧車は一つではなく、いくつも並んでいたりします。
ゴンドラからゴンドラへ、観覧車から観覧車へ、上手く飛び移って進みましょう。
足を踏み外すと、海へと真っ逆さま。真珠ザメが泳いでいるので、食べられないよう気を付けて。
・寝子島街道
幅広い道路ですが、なぜか山道のような急勾配に変化しています。
さらに道は凍り付いていて、つるつるです。
道ばたにある凍った標識、凍った車、凍った人などを伝って、なんとか登りましょう。
なおここには、体長3メートルもある巨大なクマの着ぐるみが出没します。
殴られるととんでもない距離をふっ飛ばされて、コースアウトしてしまいます。
また、着ぐるみの中に捕食されてしまうと、中の人による恐ろしいお仕置きが待っています。
(詳細は不明……)
・猫の小道
一見何気ない路地に、まるで寝子島中の猫が集まったかのように、猫が大量発生しています。
ふつうの猫ですので、特に危ないことはありませんが、ただただ餌を欲しそうに、
撫でて欲しそうに見つめてきます。
誘惑に負けてうっかり構ってしまうと、遊んでくれると思われて、
あっという間に猫にたかられてしまいます。脱出は困難を極めるでしょう……。
新鮮なお魚やマタタビ粉、ねこじゃらしなど、猫たちの気を引ける物があれば、
スムーズに通り抜けられるかもしれません。かえって時間を取られるかもしれませんが!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCと一緒に走るなり争うなりしてみるのも良いかもしれません。
寝子高の先生は、選手として参加していたり、スタッフや救護班として働いていることもあります。
また、このシナリオでは、Xイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。