this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
甘い香りを三つ編みに
1
2
3
4
5
つぎへ >>
【いつだって三人で】
からんから~ん。
「大当たり~~~!!」
参道商店街の喧噪に、涼やかな鐘の音が響きます。
「おめでとうございます! 一等賞は、『ステッラ・デッラ・コリーナの高級スイートルーム宿泊券』~! 四名さままでご利用できますので、ご家族でぜひ!」
(うわぁ……ほんとに当たっちゃった!)
小山内 海
の青い瞳は真ん丸に見開かれ、すぐにふにゃりと緩みました。
やったね!
福引の景品につられてからからと回してみれば、なんとなんと一等賞を見事ゲット! 海は以前にも抽選で
高級ホテルの無料宿泊券
を引き当てたことがあり、実に強運でありました。
『ありがとうございます、うれしい!』
宿泊チケットを受け取り、さてどうしたものか? 思案しつつ、賑やかな街並みを歩きます。
一等ゲットの衝撃でしばし忘れておりましたけれど、思えば今日はバレンタイン。あちこちでチョコやらハートをモチーフにした各種グッズが売られていて、そこらじゅうピンクだらけ。昼過ぎまで降り続いた雪が古めかしくも風情ある旧市街を白く染め上げて、その対比がまたなんとも素敵なのです。
(バレンタインかあ)
ステッラ・デッラ・コリーナの高級スイートルーム宿泊券。四人まで宿泊できるとのことで、家族で利用するのも当然アリながら……ほわほわほわわん。
(例えば。刀と千歳と私、三人で……とか)
大好きな彼と彼女と、バレンタインお泊りデート。月の輝きが浮かぶ木天蓼湾のさざ波を眺めながら豪華ディナーをいただいて、夜はいっしょのベッドで心行くまでおしゃべりを。その後は……。
(って、部屋までいっしょなわけないか)
ぷるぷると子犬めいて頭を振り想像を追い払うと、手の中のチケットを見つめます。
ともかくも、バレンタインの今日、いっしょにいたいのはあのふたり。思い浮かんだのはあのクールな顔、はにかんだ照れ顔なのでした。
そうとなったら、善は急げ!
(ふたりにNYAINしてみようっと。早い方がいいもんね、それに……)
タイミングも良かったかもしれません。
バレンタインの今日。海にはひとつ、大事な決意がありました。
(今日こそ、ちゃんと伝えるんだ。これからも三人で、ずうっとずうっといっしょにいるために……!)
海は小さな拳を、きゅうっと握り込みました。
小気味よく、心地良いリズムは互いの信頼の表れかもしれません。
「そこ!」
「まだまだっ」
寝子島神社の境内に、木刀を翻すふたりの姿。剣の鍛錬に打ち込んでいるのは、
橘 千歳
と
御剣 刀
です。
右、左、右。上段、下段と打ち合わせ、互いに袈裟斬りの型で打ちあいます。浅く積もった雪に足を取られないよう立ち回るには、強い足腰とバランス感覚が必要。それらを培いながら、日課の稽古をこなすのが目的の立ち合いでありました。
「どうした、身体がぶれているぞ。鍛錬不足じゃないか、千歳?」
「あら、言ってくれるじゃない。ふふっ、なら今度はこっちから行くわよ! やああっ!」
気心知れた間柄ならではの、じゃれ合うような軽口を挟みつつ。木刀は幾度となく閃き、ふたりは舞うようなステップを踏みました。
「って、ちょっと待って刀君!」
「なんだ、もうバテたのか?」
「違うったら。NYAINが来たの、海から」
千歳はカバンからスマホを取り出して、画面へ指を這わせます。
そうしてしばしぽちぽちとやっていたら、そのうち、
「えっ? ええ~? 海、本当に? そんな急に、だって心の準備ってものが……」
「? どうしたんだ?」
首を傾げた刀の声に、千歳はぎぎぎぎぎっと軋んだロボットみたいに振り向くと、
「……~~~っ!?」
ぼわっ! 一瞬にして頬を真っ赤に染めたその様は、瞬間湯沸かし器のごとし。照れ屋な千歳にしても、ちょっと尋常でない赤さです。
「な、なんだ? なにかあったのか?」
「えっとね……その。海が、福引で……『ステッラ・デッラ・コリーナの高級スイートルーム宿泊券』を当てたらしくて……」
「へえ、すごいな! 相変わらずの強運だなぁ。それで?」
「それで、その。4人まで宿泊できるし、バレンタインだし……せっかくだから、3人でお泊りしない? って……」
「お泊り?」
「うん……」
「3人で?」
「そう……」
「海と、千歳と、俺で?」
こくり。頬を染めたまま控え目にうなずく千歳。
刀は頭の理解が追い付かないようで、しばし腕組み。思案に暮れておりましたけれど、やがてぽつりとつぶやきました。
「そいつは、すごいイベントだな……」
バレンタインに、男子1名女子2名にて、高級ホテルのスイートルームでお泊り。なんたるラブラブ、なんたるあまあまイベントか!
「……って、いやいや。さすがに部屋は別々だろ? 常識的に考えてさ」
「えっ。あっ、えっ? そ、そうよね、部屋は別々よね! やだ私ったら、早とちりしちゃって……!」
わっはっはっは。笑い合ったふたりでしたけれど。
刀も千歳も、海だって、気づいてはいませんでした。チケットは本来子ども連れの家族用で、部屋はひとつきりなのです。
嬉しハズカシな3人のお泊りデート。いったいどうなることやら……?
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
甘い香りを三つ編みに
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月29日
参加申し込みの期限
2020年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!