this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
20
つぎへ >>
◆夢のように、甘くて。
それは
綾辻 綾花
にとって間違いなく、人生で最高に幸せなひと時だった。もちろん、高級ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』でお姫様のような時間が過ごせる、と聞いてやって来た綾花の本来の目的という意味でも、このひと時が特別に幸せなことは、間違いないのだけれど。
同じテーブルの向かいの席に、大好きな
早川 珪
先生が居て、顔を上げればいつでもその姿を見ることが出来る。そのうえ、綾花と一緒にスイーツを食べていて、これは美味しい、あっちも良さそう、なんて会話が出来て――この至福を一体どう例えれば良いと言うのか。
それこそ司書教諭でもある珪先生に聞けば判りそうな気もするけれど、まさか本人にそんな事を聞ける訳もない。ゆえに綾花は早々に諦めて、思う存分この時間とスイーツを楽しむ事に専念していた。
(周りの人からどう思われてるかな?)
食べる姿も素敵だと、珪先生にうっとりと目を奪われつつも、周りの視線も気になってそわそわと辺りに視線を巡らせる。珪先生はひいき目抜きに見たって王子様の様に格好いい人だと思うから、ビュッフェ会場では当然、他の女性客からのうっとりとした視線も集まっている、ような気がするのだ。
そんな珪先生と同じテーブルで、特別――に見えてるはず――に扱われている自分と言う存在が、周囲からどう思われているのかは、大いに気になる所だった。どう、と言うか、具体的には
(恋人に見えるかな?)
それが、どうにも気になってしまう綾花である。もちろん、ビュッフェ会場に1度ではお皿に取り切れないほどふんだんに用意された、美味しそうなスイーツも大いに気になっているけれど。
珪先生にはしたなく思われないよう気をつけつつも、取ってきたスイーツを綺麗に食べ終え空になった綾花のお皿を、ひょい、と見た珪先生が「次、行くか」と声をかけた。「はい!」と頷いて先生と2人、空のお皿を手に再びビュッフェコーナーへと向かう。
「珪先生、このケーキ美味しかったですよ」
「なら次行ってみるかな。あっちに並んでる生チョコもなかなかだった」
「わ、本当ですか? なら食べてみたいです……あ、フルーツをチョコファウンテンにつけて食べるのも絶品です」
そんな話をしながら、前に食べたのとは別のスイーツをお皿に載せると、また席に戻って食べ始める。そんな珪先生の視線がふと、自分とは違う方へと向けられたのに気付いて、綾花はこくりと首を傾げた。
どうかしたのかと尋ねたら、「いや、本当にここのビュッフェは人気だな、と思ってね」と小さく肩を竦めて笑う。その珪先生の視線の先に居たのは、綾花は気付かなかったけれど、
高梨 彩葉
と
志波 拓郎
だった。
ようやく辿り着いた『バレンタイン・プリンセス・ビュッフェ』の会場に、圧倒されつつも感嘆の声を上げる。
「すご……い……!」
「ねー、美味しそうな料理がいっぱいだー!」
そこに集まっている人達の煌びやかさもさることながら、やはり何と言っても目を奪われるのは、ビュッフェコーナーに並べられた色とりどりの食べ物だ。こういう所に来る機会などあまりないから、ついあれこれと目移りしてしまっては、目がキラキラしてしまう。
それらにがっつり視線を奪われていた拓郎は、だがすぐに我に返ると、傍らの彩葉を振り返った。
「彩葉さん、誘ってくれて……ありがとう……!」
「どういたしましてー。さ、いっぱい食べよ!」
だからお礼を言った拓郎に、彩葉はぱたぱた手を振って笑った。そうして用意された席に手荷物を置くと、一緒に料理を取りに行く。
ビュッフェコーナーに並べられた数え切れないほどたくさんの料理は、盛り付けられた姿を見るだけでも美しくて、美味しそうだった。スイーツだけかと思ったら、チョコをテーマにした主催や副菜も用意されていて、まさに『ビュッフェ』と呼ぶに相応しい。
(何を食べようかな……あ、チョコケーキがある)
美味しそうだな、あっちも良さそう、と気の向くままに好きなものをとって行く、彩葉とは対照的に拓郎は考え考え、吟味しつつお皿に取り分けていく。――より正確に言えば、チョコデザートを見るたびに『ところで彩葉さんからのチョコはいつもらえるんだろう……』と意識して、手が止まってしまうのだった。
幾らなんでもこのビュッフェがバレンタインチョコの代わり――という事はないと思う。思う、けれども彩葉の荷物はと言えばカバン位だし――いやあの中にもしかしたら――いやでも――
そう、つい考え込んでしまう自分に気がついて、拓郎はぶんぶんと首を振った。それから、もう1つ気になっていた事があったのを思い出し、きょろ、と辺りを見回す。
他の皆、特に男性はどんな姿をしているのだろう、と実はちょっと気になっていたのだ。自分が着ているタキシードは、デザインこそスタッフさんに見立ててもらったけれど、後は『なんとなく好きな色だから』という理由で選んでいる。
ゆえにちょっと観察してみようと辺りを見回してみたら、まずは華やかな女性が目に付いた。次いで見つけた男性客はと言えば、拓郎と似たり寄ったりのタキシードだったり、ドレススーツだったり――結婚式などでもそうだが、どうしても男性のフォーマル衣装はハンカチーフやカラーシャツ、タイなどに華やかな刺し色を入れつつ、全体にシックに纏めた物が多いようだ。
なるほど、と頷きながら料理を取り終えた拓郎が席に戻ると、ほどなくして彩葉もたっぷりの料理の皿を手に戻ってきた。やっぱりあのドレスは彩葉さんによく似合ってるな、とあらためて見惚れていたら、彩葉がニヤリとたくらむような――もとい、楽しそうな笑みを浮かべる。
何だろう、と首を傾げた拓郎の前で、1口大に切ったチョコケーキをフォークに刺した彩葉は、それをスッと拓郎の前へと差し出した。これは、と目線で問いかける拓郎に、にっこり笑ってみせる。
「はい、あーん」
「あ、あーん……」
そうして告げられた予想通りのセリフに、拓郎は顔を真っ赤にしながらも、大人しく口を開けた。ちょっと、いやかなり恥ずかしいけれど、周りを見れば実は同じような事をやっている人もちらほら居る。
ゆえに、自分だけじゃない、という勇気を得た気持ちで思い切ってあーん、と開けた拓郎の口に、彩葉がえへへ、とケーキを運ぶ。そうしてから、ふと見覚えのあるドレスを見た気がして彩葉は、ひょい、とそちらへ視線を向けた。
あのドレスはもしかして――と思っていたら案の定、そこに居たのは
巫部 紫苑
だ。先刻街中で会った時にも見た、大胆なデザインのバレンタインらしいドレスを揺らす紫苑に手を振ると、気付いた彼女が「あら」と微笑む。
「またお会いしましたね♪」
「ねー。巫部さんもビュッフェ来たんだねー」
「ええ。興味を惹かれたものですから」
ふふ、と微笑んだ紫苑は2人に「それでは」と会釈して、用意された席へと手荷物を置きに行った。それからすぐにうきうきと、ビュッフェコーナーへ足を向ける。
いろんなお店のチョコを食べ歩きしているうちに、『バレンタイン・プリンセス・ビュッフェ』の事を知り、『美味しいチョコがいっぱいありそうです♪』とやって来た紫苑である。何しろ『ステッラ・デッラ・コリーナ』と言えば高級ホテルだ、そこで行われているバレンタイン・ビュッフェが街中のそれと同じはずがない。
ゆえに大いに期待を膨らませてビュッフェコーナーを見た紫苑は――そこに並んだメニューを見て、期待以上だと目を輝かせた。ありとあらゆる種類のチョコを使ったスイーツは、星ヶ丘の街で食べ歩いてきたそれとはもちろん比べ物にならないほど豊富で、見た事のない物すらあって――
流石ホテルのビュッフェだと、紫苑は喜びに震える心でそう考えた。どのチョコも本当に美味しそうで、この中からどれを食べようか――なんて思い悩む時間も惜しいほど。
ならば、
(……これは全種類食べないと失礼ですよね♪)
うん、と自分の中で頷いて、紫苑はひとまず目についた気になる物を気の向くままに、お皿に乗るだけ乗せて行った。それを見ていた周囲の人が、ザワッ! と大きくざわめいたが全く気にも留めない。
さあ、戦闘(バトル)開始だ。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!