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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆空に茜が混ざる頃。
それはどこまでも、どこを見てもまごう事なき遊園地だった。ざっくりと周囲を見るだけでも、くるくる回るチョコレート・フォンデュのメリーゴーランド、ウエハースのボートに乗って滑るチョコレートのウォータースライダー、チョコクッキーやチョコビスケットを合わせて作られたお城、etc、etc。
すぅ、と息を吸い込めば、胸一杯にチョコの甘い香りが広がった。ああ、自分は今チョコの中に居る――と実感して胸がいっぱいになり、お腹がくぅ、と鳴く。
見るモノすべてが面白く、珍しく、園内をきょろきょろしながらふらふらと歩き回っていた
楡宮 遠海
は、ホワイトチョコの降り積もったチョコサブレの街路樹の上に、何かを見た気がして目を瞬かせた。このパターンは、と思ってチョコレート色の空に目を凝らせば、そこに居たのは予想通り、先程遠海達をここへと連れてきた(のであろう)プリンセス妖精だ。
あの、とそんなプリンセス妖精に、遠海は思わず声をかけた。チョコ細工の落ち葉を拾い、プリンセス妖精へとかざして見せる。
「これって全部食べられるのかな……?」
そんな遠海に妖精が、『アナタが確かめてごらんなさいな』と笑った気がした。それから彼女には聞こえない声で『アタシは他にも楽しいモノを見に行くのよ』と告げ、チョコレートの空から姿を消してしまう。
そうして、プリンセス妖精が次に姿を現したのは、シーサイドタウン駅の上空だった。そこにもまた多くの人が待ち合わせなどで居たけれど、その中の1人である
城山 水樹
は自分の事に精一杯で、プリンセス妖精どころか周囲の人々の様子にすら気付かない。
ちら、ともう何度目か数えるのも忘れるほど見た時計へとまた視線を向ければ、約束の時間まであと数分。やっと、と息を吐いてから、少しそわそわしている自分に気づいて苦笑した。
シーサイドタウン駅前での待ち合わせもすっかり定番になって来たはずなのに、まだドキドキする自分がいる。否、もしかしたらドキドキしているのは、この待ち合わせという時間そのものに、かも知れない。
そんな水樹がそわそわと待つ、シーサイドタウン駅で降り立った
ヒュー・ヒューバート
は、ちら、とスマホで時間を確認した。約束の時間よりやや早めなのは、早く彼女に会いたくて心持早く仕事を切り上げてしまったからか。
そんな自分に苦笑しながら、ホームから改札口を抜けて待ち合わせ場所へと足を向ければ、果たして水樹はそこに居た。小走りに駆け寄ると、ぱっと笑顔になるのが可愛い。
「待った?」
「ううん」
そうして尋ねたヒューの言葉に、尋ねられた水樹はそう首を振った。その拍子にヒューと目が合って、ぱっと顔が赤くなったのを自覚する。
普段はモデルの仕事に大いに役立つこの高身長も、こんな時はちょっと恨めしく感じられた。顔を合わせればすぐにヒューと目が合わせられてしまうから、その度に顔が赤くなってしまって、それが何だか恥ずかしい。
ヒューと出逢ってからもう2年目になるのに、なんでこう、目と目が合うだけでも胸がドキドキしてきて赤面してしまうんだろう、と水樹は火照る頬に手を当てながら考えた。ファーストキスを経験した中学2年の時の初恋の相手や、高校2年のクリスマスの夜に初体験をした相手、もっと言えばヒューの前に付き合っていた元彼氏の時にだって、こんな気持ちにはならなかったのに。
それなのに、ヒューに対してだけはどうして――そう考える水樹の横で、ヒューも似たようなことを考えている。もう水樹とは何度もキスもしたし、身体も重ねていて本来ならもうそろそろ擦れてきてもおかしくないはずなのに、どうしてだかまるで交際を始めたばかりの初心な恋人達のように、いつも互いに赤面して、ドキドキして――
これを『少女漫画みたいな恋』と呼ぶ水樹の言は、実に正しいとヒューも感じていた。そう、こんな恋はきっと、少女漫画の中にしか出て来ないに違いない。
そんな事を考えながら二言、三言、言葉を交わしてから、いわゆる恋人繋ぎをして水樹とヒューは、どちらからともなく夕暮れに染まり始めた街を歩き始めた。特に目的地も決めずに歩いていると、辿り着いたのは水族館『マリンパラダイス』。
ちら、と何となく見れば、今日はバレンタイン限定の特別展示『ラブラブ・バレンタイン・パラダイス』をやっているのだという。へぇ、と興味を惹かれて握った水樹の手に軽く力を込めると、気付いた彼女もそれを見て「面白そうじゃない」と心惹かれたようだった。
なら、と入場券を2枚購入して、一緒に入口を潜り抜ける。そうして、半券と引き換えに渡された特別展示の案内図を見ながら、どこへ行こうか、まずはペンギンかな、などと話し合う恋人達の遥か先、お土産屋さんへとやって来た
月守 輝夜
と
青木 慎之介
は、所狭しと並べられた沢山のグッズやお土産菓子を、あれこれと眺めていた。
その中に、先程見たアシカが食べていた魚の形のチョコを見つけて、これ買って行こうかな、と輝夜は手に取る。アシカはもちろん、イルカやペンギン達も本当に可愛かったから、輝夜も欲しくなってしまったのだ。
売り場には他にも、それこそイルカやペンギンのぬいぐるみ、デフォルメされたタコのキーホルダーなどが売っていて、見ているだけでも十分に楽しめる。その中に並んでいる、2つで1つのセットになるペアのチャームを見つけた輝夜は、ドキッ、と高鳴る胸元でぎゅっと手を握り締めた。
(慎之介君とお揃いで持ちたい――でも――)
「……慎之介くんは何買う?」
そんな内心の葛藤を押し隠すように、輝夜は慎之介へと振り返った。もし慎之介もこのチャームに興味を持ってくれてたら、気軽に『じゃあ分けっこしよっか!』って提案出来るんだけど、と思う。
んー、と慎之介が宙を睨んで考え始めた。その答えをじっと待つ輝夜には気付かず、チョコレートドリンクを手に
佐藤 英二
は、
野々 ののこ
と並んでマリンパラダイスの中にある休憩スペース内を歩く。
カップルでのご来場記念、という触れ込みのチョコドリンクは、男女2人で来場した英二とののこにも適用されたようで、にっこり笑顔で引換券を渡された。そのアバウトな判定はどうなんだろうと困りつつ、救いを求めるように英二がののこに尋ねた、
『ええと……カップル……じゃないんだけど、引換券を無駄にするのも悪い……よね?』
『わーい、チョコドリンク―! 飲もう飲もう!』
言葉はあっさりと肯定され、2人はチョコドリンクを引き換えて休憩スペース内を、座れる場所を探して歩いている。平日とは言え金曜の夕方も近いこの時間、バレンタインデーという条件も重なって、一休み中の来館者でテーブルはどこもいっぱいだ。
それでも何とか空いているスペースを見つけて座り、英二とののこはほっと息を吐き出した。楽しく動き回っているうちはそうでもないと感じていたけれど、こうして一度座ってしまえば、思ったより疲れていたのだと実感する。
英二ですらそうなのだから、いつも元気一杯に走り回り、今日も学校中を友チョコ配りで駆け回ったののこは尚更なのだろう。ズズ、とチョコドリンクをすすって「くぁー! 沁みるー!」と笑っている。オヤジか。
そんなののこに笑ったら、そーだ、と彼女が英二の方へ向き直った。
「本当に今日、英二くんのオゴリで良かったの?」
「ああ――勿論だよ。さっきも言ったけど、水族館はチョコのお返しだから」
じっ、と目力を込めて尋ねられたのに、ごくあっさりと――内心ではドキッとしながら英二は頷く。言葉にすれば『チョコのお返し』だけれども、英二にとってはそこに、色々な感謝や想いや感情が詰まっていた。
だからそう頷いた、英二に「ふぅん?」とののこは首を傾げる。だがすぐに『まぁいっか』と思ったようで、またチョコドリンクをすすって「くぁー!」と楽しそうに笑った。
そんなののこに、英二はそっと目を細める。だがその胸を静かに満たす気持ちには、あえて名前は付けない。
野々さん、と『友達らしく』呼びかけた。
「野々さんは何が面白かった? 僕はあれだな、アシカに魚をあげたの」
「あー、うんうん、あれ面白かった! あとはイルカ! イルカも仲良しで楽しかったよね!」
「あぁ、あのイルカショーね……仲良しって言うかあれは」
ラブラブだったんじゃ、という言葉を危うく飲み込んだ。いや、別に言ったって良いんだけれど、そういう言葉を口にしちゃったら意識してるのがバレてしまいそうというか、そういうことを気にする方がおかしいのかも知れないけれど、うん。
そんな事を話しながら、チョコドリンクを美味しく頂く。甘くてほろ苦いチョコドリンクは、まるでこのひと時を過ごす英二の心境を、そのまま表しているかのよう。
(野々さんが楽しんでくれてたら、嬉しいな)
ののこの様子を眺めながら、英二はそう微笑んだ。今のところ、彼にとって一番大事なのは結局、そういう事なのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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