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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆水際の憂鬱と、歌姫と、妖精と。
さてその日、
月守 輝夜
が水族館『マリンパラダイス』へとやって来たのは、中学最後のバレンタインデーだからだった。中学最後の――つまりもしかしたら青木慎之介と一緒に過ごせる最後かもしれない、バレンタインデー。
慎之介の事が好きな輝夜にとって、やがて訪れる卒業の日はとても重大で、重要な事件だった。今まで過ごし積み重ねてきた彼との時間と関係が、その日を境になかったことに――はならないと信じたいけれど、最悪はそうなってしまうのだ。
ならば――否、そうならないためにもこの、中学最後のバレンタインは悔いの無いように過ごしたかった。ゆえに輝夜は思い切って、カップル大歓迎のバレンタイン仕様になっているという、水族館に誘ってみたのである。
その水族館『マリンパラダイス』の本日のテーマは、『ラブラブ・バレンタイン・パラダイス』というらしい。その名の通り、館内にもあちらこちらにバレンタインを思わせる装飾が施されているし、何より凄いのは『ラブラブの魚や動物をテーマにした展示』がされている事だろう。
入口で入場券の半券と引き換えに渡された、それらの展示の特別案内図を見ながら輝夜と慎之介は、さてまずはどこに行こうか、と相談した。
「どこか見たいとこあんの?」
「うーん……ペンギンが寄り添う姿をスマホで撮りたいな」
慎之介の問いにそう応えれば、ならそこ行くかー、と地図を見ながらさっさと歩き出す。その隣に並んで歩きながら、少しだけ、互いの距離を意識した。
友達よりは確実に近くて、けれども何とはなしに感じる相手のぬくもりが心地良いような、居心地悪いような。もちろん、それはひとえに輝夜の今日の心持のせいに違いないのだけれど。
ふぅ、と息を吐いて、努めて緊張と気まずさを追い払い、輝夜は展示に集中した。仲睦まじいペンギン達の姿に「すっごく可愛い!」と大喜びし、何枚も写真を撮ってから、今度は色々と見ながらイルカコーナーへ。
辿り着くとそこにもまた、他の水槽と同じように、大勢のカップルが集まっていた。凄いなぁ、と驚いていたら、飼育員さんがイルカをバックに写真を撮ってくれるという。
「どうする?」
「せっかくだから撮ってもらおうよ!」
そう頷き合って輝夜と慎之介は、並んだ写真を撮ってもらう事にした。スマホをそれぞれ渡して指示された位置に立ち、思い思いにポーズを決める。
確認お願いします、と返されたスマホの中で、並んだ笑顔がなぜか眩しい。ありがとうございます、とお礼を言って撮影コーナーを離れた2人は、今度はゆっくりとイルカを見る事にした。
ラブラブのイルカ達を並んで見ながら、ほう、と輝夜はまた息を吐く。
(わたしもイルカみたいにラブラブになれたら良いな)
そう思っては慎之介の様子を窺ってみるものの、果たして彼の方はどう思っているものか。少なくともイルカを見ている慎之介の様子は、同学年の男子と同じように、照れているのを隠してはしゃいでいるような、そんな風にも見えなくはない――と思う。
だがそこに、輝夜への何がしかの甘い意識が含まれているのかと考えると――ちょっと自信がないのもまた、事実だった。かなり仲の良い方だとは思うし、もしかしたら慎之介君も……? なんて感じてしまう時もあるけど、それが全部自分の幸せな勘違いだという可能性だってある訳で。
はぁ、と悩ましい溜息を吐いて、ラブラブなイルカから目を逸らす。水族館にはいつもより、水槽の中にも外にもカップルが多いから、目のやり場にちょっと困るな、と思った。
出来れば今日、慎之介に告白したいと思っているから、その雰囲気づくりに良さそうだと最初は思っていたのだけれど、
「……羨ましいな」
「ん? 何か言ったか?」
「あ、ううん! 別に!」
ぽつ、と思わず口から零れた呟きを、すかさず拾ってくる慎之介に慌てて手と首をぶんぶん振る輝夜である。そうしてからはたと、もしかして今のはちょっとチャンスだったんじゃ……と気付くが、後の祭りだ。
そっかー、とあっさり頷いて次の水槽へと歩き始めた慎之介の背中に、何とも言えないため息を1つだけ零した輝夜は、慌ててその後を追いかけた。――と、不意にその耳に響いたのはポップな音楽とナレーション。
もしかして、誰かが動画でも見ているのだろうか? きょろ、と見回したけれどもそれらしき人は見当たらず、ただ音楽と言葉だけが妙に耳に残る。
(せれ……ね……?)
歌手の名前かな、とぼんやり思ってまた慎之介の背中を追って急ぎ足に走り出した、輝夜の聞いたラジオの向こう側で件のアイドル・未明せれねこと
夢宮 瑠奈
は、マイクに向かって叫んでいた。バレンタインデーなんて特別なイベントは、つまり、ライブのようなイベントの絶好のチャンスでもある。
ゆえに今日も今日とてライブイベントの彼女が身に纏うのは、バレンタインデーに相応しいチョコレート・コーディネイト。しかも今回は、幾つかお着換えもあるほどいつも以上に増して大規模なイベントだから、いつも以上に気が抜けない。
「せれねはいつでも全力投球! みんな! いっくよぉ!」
「おー!!!」
だからいつも以上に気持ちを込めて、力いっぱいの笑顔と共に叫べば、頼もしい声援が返ってきた。それに笑顔で手を振って応える今の瑠奈はアイドルせれね、ファンの皆のためだけに歌うSweetheart Princess。
せれね達の伸びやかな歌声が、ポップなリズムと共に会場へと広がっていく。その歌声はローカルテレビやローカルラジオを通じて、あちらこちらへと広がっていき。
街頭で流れてきたその歌声に、瑠奈ちゃんの声だ、と
恵御納 夏朝
は瞳を閉じて耳を澄ませた。しばしその音に聞き入ってから、そっと目を開けた夏朝はだが、目の前に在った『ソレ』を見てこく、と小首を傾げる。
「……あれ? 妖精さん?」
「へ?」
そんな夏朝の呟きが偶然耳に飛び込んできた、
楡宮 遠海
もきょとんと声の聞こえてきた方を振り返った。そこに居た夏朝が、ぽかん、と見上げている空を一緒に見上げ――同じく、ぽかん、と目と口を開いて動きを止める。
そこに居たのは、なぜかバレンタイン・コーディネイトを身に纏ったプリンセス妖精だった。昼頃にはほぼ止んだとは言っても時折ちらつく雪の中を、優雅に、そして踊るように楽し気に舞い降りてくる。
いきなり現れたその妖精に、当然と言えば当然、一体何が起こっているんだろう、と遠海は目を瞬かせた。妖精。フェアリー。そういった『フツウではない』モノに、免疫がないわけではないけれど。
幾らなんでも、街中を歩いていて突然妖精を見かけても平然としていられるほどには、そういったモノには慣れていない。何しろつい先ほどまで遠海は、今日のバレンタインデーにおける己の首尾を思い返してちょっとご機嫌だったくらい、フツウに過ごしていたのだから尚更ギャップが大きかった。
今日――そう、今日。とりあえず来月のホワイトデーに向けた仕込みとして、男女構わずクラスの全員に遠海おすすめの友チョコを配っておいたのは、間違いなく今日の事だった。
(どんなお返しが来るか楽しみー)
そんなことを思いながら、ご機嫌にバレンタインデーで賑わう街中を歩いていた遠海だったのに、唐突なこの非日常をどう処理すれば良いのか。測りかねたままプリンセス妖精を見上げる、遠海と夏朝の方へと、妖精の視線が向けられて。
彼女と目が合った、と思った瞬間――
「寝子島に遊びに来たのかな……って、ここどこー!?」
夏朝が驚きに叫び声を上げた。一緒に居た遠海もまったく同じ気持ちだ――ここどこ!?
何かのチャンネルが切り替わったように、妖精と目が合った瞬間ぱっ、と眼前の景色が一変したのだ。それはまったく見覚えのない場所だったのは間違いないけれど、どこなのか、と聞かれれば――そう、ここは、あれだ。
「「チョコレートの遊園地……!?」」
夏朝と遠海の驚きの声が、再び賑やかで甘くて楽しげなその場所に大きく響いた。チョコレート色の空の中、プリンセス妖精が楽しげに無邪気な笑顔で、そんな少女達を見下ろしていたのだった。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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