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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆目指すは『ステッラ・デッラ・コリーナ』。
バレンタインに華やぐ星ヶ丘の街を、
巫部 紫苑
は楽しげにそぞろ歩いていた。何だか街中がチョコレートって感じがするなと、一見すればよく解らないようにも思える感想をつい抱いてしまうのも、むべなるかな。
街全体が『バレンタイン・コーディネイト』と称して、どこもかしこもバレンタインを思わせる装飾で彩られている上に、立ち並ぶお店を覗いてもやはりバレンタイン一色。しかもその色合いもピンクや赤、はたまたチョコレート色が多いとなればもういっそ、街全体がチョコになったと言っても過言ではない――かも知れない。
(……ふふ、町全体が美味しそうです)
そんな事を考えながら、紫苑はステップでも踏むように軽やかに、優雅にチョコレートに染まる街並みを進んで行く。バレンタイン当日とあってか、色んなお店でチョコの試食も盛んに行われていたから、気になるお店があったら摘まんだりして食べ歩き。
(どのチョコも美味しいですね♪ ……あら?)
んー♪ と美味しさに目を細めていた紫苑は、ふとその看板に気付いて小首を傾げた。とあるファッションブランドの出している広告看板だ。
バレンタインらしい衣装で楽しみませんか、といった趣旨のその看板には、確かにバレンタインを思わせるようなデザインの衣装の写真が、幾つか提示されていた。そんなものがあるんですねぇ、と感心しながら見ていたら、どうやらレンタル衣装もあるらしい。
(折角だから着替えてみましょうか?)
こういった機会でもなければ、バレンタイン・コーディネイトなんてそうそう着る事はないだろう。そう考えると紫苑はさっそく、看板に記されている地図に従って、レンタルショップへと足を向けて。
辿り着いたお店で、バレンタイン・コーディネイトなる衣装を借りたいと申し出れば、心得たスタッフさんがすぐに案内してくれたのは、数え切れないほどの華やかな衣装が並んだフロアだった。まぁ、と目を輝かせた紫苑にスタッフさんが、お好きな衣装をどうぞ、と言ったけれど、用意されているレンタル衣装はたくさんあって、どれも魅力的だから中々1つには決められない。
ゆえに、何枚かの衣装を手に取ったり身体に当てたりした後で、紫苑はスタッフさんにこう言った。
「お任せでお願いします♪」
「畏まりました。それでしたら、お嬢様ですと――」
紫苑の言葉に快く頷いたスタッフさんは、きょろ、とドレスの山を見回すと、その中から1枚のドレスを引っ張り出してきた。こちらなど如何ですか? と尋ねられたのに微笑んで了承し、さっそく試着することにする。
そうして着替えたそのドレスは、赤とピンクと茶色、まさしくバレンタインカラーのかなり大胆な露出があるものだった。胸元は豊かな膨らみをこれ以上なく強調しているし、スカートも太ももの半ばぎりぎり上辺りまでを覆い隠すふわりと広がるデザインで、後ろに長く広がる裾が楽し気に揺れているのが印象的。
そんな、着る者をかなり選びそうなドレスはだが、紫苑には良く似合っていた。彼女自身がドレスの露出具合などまったく気にしておらず、堂々とした着こなしぶりなのもまた、良いのだろう。
くるりと鏡の前で軽やかにターンして、全身を映した紫苑は嬉しそうににっこりした。
「可愛いドレスですねぇ♪」
「よくお似合いですわ」
そんな紫苑の出来栄えに、スタッフさんが笑顔で頷く。それにまたにっこりして、ぴこぴこ背中で天使の羽根を揺らしながらレンタルショップを後にする、紫苑の姿を見かけた
志波 拓郎
は「あ、また」と声を上げた。
「あの人も、ドレス、着てる……」
「ん? あ、巫部さんだ。おーい」
「あら……? 高梨さん」
その拓郎の指さす先を見た、
高梨 彩葉
がクラスメイトの華やかな姿に目を丸くして、ひらひらと手を振った。それに気付いた紫苑も足を止め、ぴこぴこふわふわとドレスを揺らしながら近づいてくる。
そうして、ごきげんよう、とドレスをちょこんと摘まんでお姫様よろしく挨拶してみせた紫苑に、凄いねー、と彩葉が笑顔になった。
「可愛いね! そのドレス、どうしたの?」
「そこのレンタルショップでお借りしたんです♪」
バレンタイン・コーディネイトの衣装がたくさん用意されていて……という紫苑の説明に、拓郎と彩葉は揃って「へー!」と驚きの声を上げた。星ヶ丘に着いてから「何だか着飾った人が多いね」「星ヶ丘、賑やかだな……」と話していたのだけれど、そんな理由があったとは。
驚く2人に「あそこの看板に詳しく書いてありますよ」と立て看板を指さして、紫苑は華やかな街並みの中へと消えて行った。その背中にお礼を言って立て看板へと視線を向けた二人は、また驚きの声を上げる。
「え? ビュッフェにも着ていけるの?」
「すごいなー!! 着てみたい!」
「彩葉さんのドレス姿……! やろう、うん……!」
そんな風に興奮で盛り上がった彩華と拓郎は、さっそくレンタルショップに飛び込んだ。そうしてスタッフさんに案内されていく彩華をわくわく見送った拓郎は、だが彩葉がドレスなら自分もそれに相応しい服装にしないとな、と気付く。
もちろん拓郎も彩葉も、学校が終わってから1度寮に戻って、それぞれに精一杯のお洒落をしてきている。けれども華やかなドレスはやっぱり気になるし、そんなドレスの傍らに立つのならやっぱりフォーマルな装いの方が良いだろう。
ゆえにスタッフさんに相談して、何か自分にも彩葉と釣り合いそうなレンタル衣装がないか聞いてみると、にっこり微笑んで男性用フロアへと案内してくれた。そこで見立ててもらった青のタキシードを着付けてもらい、またお店の入口へと戻り彩葉を待つ。
さて、彼女はどんなドレスを着てくるのだろう。ワクワク、そわそわと待っていたら、不意に「お待たせー」と彩葉の声が聞こえた。
ばっ! と勢い良く振り返れば、そこには黄色いお姫様のようなデザインのドレスに身を包んだ彩葉が立っている。ヘアセットもドレスに合わせて誂えてもらった様子は、まさにプリンセスの如き華やかさ。
そんな彼女を見て、顔を興奮と喜びと照れと何か名状し難い数多の感情で真っ赤にして固まっている、恋人にふふっと満足そうに彩葉は微笑んだ。可愛くて綺麗だったから、思わず一目惚れしてレンタルしたドレスだけれど、拓郎も気に入ってくれたようだと嬉しくなる。
くる、と優雅に見えるよう意識しながらターンして、彩葉はちょこんと小首を傾げて問いかけた――だって、女の子は言って欲しいものなのだ。
「ふふっ、似合う?」
「いい、すごく……いいっ!!」
「ありがとう! 拓郎の格好もかっこよくて似合ってるよ!」
そんな彩葉に拓郎は、こくこく、ぶんぶんと力強く、拳を握って頷いた。そのストレートな称賛にちょっと頬を染めながら、彩葉もビシッと決まった拓郎のタキシード姿に称賛を送る。
その様子を微笑ましく見守っていたスタッフさんに見送られ、2人は改めて星ヶ丘の街へと踏み出した。思いがけずレンタルショップに寄り道してしまったけれど、今日の彼らはそもそも、彩葉の誘いでホテルでの『バレンタイン・プリンセス・ビュッフェ』に行こうとしていたのである。
ゆえに、彩られた街を楽しみながらホテルに向かおう、と歩き出そうとした拓郎はだが、はたと気付いて彩葉へと、己の手を差し出した。ん? と小首を傾げた彼女に、しどろもどろに言葉を紡ぎ出す。
「えーっと……うん、雪のこってるし、はぐれないように……」
「ふふふ、そうだね。手をつないでいこうか」
そんな拓郎の言葉と、差し出された手を見て彩葉は、ぎゅっと握り返して微笑んだ。重なった手と手から伝わるぬくもりは、きっと、どんなものよりも暖かい。
そうして、互いの姿とバレンタインに彩られた雪残る街に見惚れながら歩き出した恋人たちの向かう先、ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』の入口で、
綾辻 綾花
はピタ、と足を止めた。彼女もまたレンタルショップでレンタルした、華やかなバレンタイン・コーディネイトのドレスに身を包んで心も身体もお姫様気分――なのだが、そうじゃなくて。
(珪先生……!?)
その眼差しの先に居たのは、彼女の大好きな
早川 珪
先生。まさかこんな所で会えるなんて、と喜びに顔を輝かせた綾花は、ついで珪先生の今日の装いへと目を奪われた。
あれは綾花と同じくレンタル衣装だろうか。キリッとした印象の、彼のトレードマークとも言える赤と黒のタキシードスーツに身を包んだ珪先生は、綾花の目にはそんじょそこらの美少年や美青年より、よほど王子様に見えて。
(すごく……似合う……!)
あんなに格好いいんじゃ他の女性達にも注目されちゃってるんじゃ、と心配になって慌ててロビーを見回した、その動きがよほど目を引いたのか、珪先生が「お」と気がついた。まるで学校の廊下で会ったのと変わらない様子で、よう綾辻、と手を上げる。
そんな珪先生に、カツカツとヒールを鳴らして急いで駆け寄った綾花は、走ったからではなく弾む胸を軽く押さえて、ペコ、と頭を下げた。
「こんにちは、珪先生」
「ん、こんにちは。珍しい所で会うな――って言っても、綾辻の他にも何人かは見かけたけどな」
そう言いながらチラ、とロビーの奥へと向けた珪先生の視線を追って、綾花もそちらを見てみたがよく解らなかった。というか、もしかして今日は生徒達の監督に来たのだろうか……?
ふとそう思い、再び珪先生へと視線を戻したが、考え過ぎだったようだ。綾花の物言いたげな視線をしっかり読み取って、ひょい、と肩を竦めて見せた先生は、面白そうだったからな、と悪戯を告白するように笑う。
綾花と似たような理由で来たらしいと、判ってますます嬉しくなった。だったら、と勇気と気合を込めて、珪先生へと申し出る。
「ご一緒させてもらっても良いですか?」
「ああ、良いよ。お手をどうぞ、お姫様――なんて、はは、そんな格好してたら本当にお姫様みたいだな」
そんな珪先生の言葉に顔を赤くしながらも、やはり子供に見られているようにも感じられて、綾花はそっと細く息を吐いた。そりゃ先生から見たら綾花なんて子供なのだろうけれど、という思いが込み上げる。
(少しお化粧もしてるから、大人っぽくなってると思うんだけどな……)
自分は少しでも先生に釣り合う女性に見えているだろうかと、また辺りをそっと見回した。こちらに向けられている視線の中には、少なくとも綾花を子供と侮るようなものはなさそうだと確かめて、ほっと息を吐く。
どうした? と珪先生が不思議そうに聞いて来たのに、いえ、と笑って首を振った。そうだ――せっかくのスペシャルなプリンセス・タイムを、少しでも満喫しなければ。
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シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
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