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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆そして昼休み。
ざわざわと賑やかな廊下を歩いていた、
恵御納 夏朝
はふと窓の外をちらつく白がすっかり消えた事に気付き、足を止めた。じっと視線を凝らしてみたけれど、やはり、雪は完全に止んだみたいだ。
朝のうちの、雪が穏やかに降っている光景も雰囲気があるなと思っていたけれど、すっかり雪が止んだ今の雪景色もまた、十分に魅力的だった。というか、これはこれでまた別の良さがある。
ただ心配なことはと言えば、
(……猫さん達は寒くないかな、どうかな……)
どこか温かい所で雪宿り出来ていれば良いけれどと、顔見知りの猫さんやそうでない猫さん、すべてに想いを馳せながら再び廊下を歩き出した夏朝は、だが幾らも行かないうちに今度は前から歩いてくる
野々 ののこ
に気付き、また足を止めた。
おーい、と手を挙げて声をかける。
「ののこちゃん」
「おー! 夏朝ちゃん!」
そんな夏朝に気が付いた、ののこがピョコン! とアホ毛をアンテナの様に立ててパタパタと駆け寄ってきた。手にはパンパンに何かが詰まった、重たそうなカバンを持っているけれど、ちっとも重たそうな素振りは見えない。
それ何? と聞いたら『よく聞いてくれました!』とばかりに胸を張り、友チョコだと教えてくれた。なら僕と一緒だね、と夏朝も手にしたカバンからチョコの包みを出しながら頷く。
今日はバレンタインだけれども、夏朝自身は想う相手にチョコを渡したい――という事もなく、いつも通り気楽なものだった。せいぜいこうして休み時間に義理チョコ・友チョコを渡したりするくらいで、後はのんびりゆったり、平常運転。
ちなみに今年のチョコは、星型や猫型の小さいチョコと、猫耳付鈴型の小さいチョコのセットである。皆には内緒だけれど、鈴型は夏朝の別人格である夏夜が、星型猫型は夏朝自身が作ったもの。
そんな『2人』の合作チョコを、はいどうぞ、と渡した夏朝に、渡されたののこはにぱっと笑って「ありがとう!」と受け取った。そうして自分のカバンからチョコの包みを1つ無造作に取り出し、はいお返し、と渡す。
「僕にもくれるの? ありがとう!」
「にしし、何のこれしき! ――あ、英二くん、英二くんにもはい、友チョコ!」
それから、たまたますぐ近くにいた
佐藤 英二
にも流れるように、ののこはまた新たにカバンから出したチョコの包みを差し出した。その流れるような動きはとても洗練されていて無駄がなく、熟練の職人のような趣すら感じさせる。
――じゃなくて。
配るのは放課後らしいと聞いていたからちょっと不意打ちだったけど、大丈夫だ、心の準備は出来ていた。何なら脳内で朝からがっつりとシミュレーションしてた。
それでもどきっと高鳴る胸を抑え込みながら、英二は脳内シミュレーション通りチョコの包みを受け取り、心からの笑顔を浮かべた。
「今年もチョコをくれてありがとう、嬉しいよ!」
「うへへ! どういたしまして!」
そんな英二のお礼にののこは、いつもと変わらぬ天真爛漫な笑顔になった。――ああ、やっぱりこの明るい笑顔を見るのが好きだな、と想う。
1年生の時のクラスメートだったののこは、英二にとって間違いなくそういう意味で気になる――あくまで『気になる』――女の子だった。とはいえ、同時にこうして気さくに話せる今の距離感も気に入っていて。
だからその距離感を崩さないように、でも特別になりたい気持ちもなくはないような、そんな複雑な想いを胸に、英二はののこにこう続けた。
「そ、それじゃ、ホワイトデーとは別口のお返しで……水族館のマリンパラダイスがイベントが仕様みたいだし、僕の奢りで放課後の用事が終わった後に行ったりとか……ど、どうかな?」
「へ? 水族館?」
「その、都合が悪かったら別の機会でも問題ないよ」
きょとん、と首を傾げたののこに、慌ててパタパタと手を振りながら付け加える。これはあくまで単なるチョコのお返しだから、デートとかじゃないから『友達』が誘うのはアリだよね、と心の中で1人言い訳した。
そんな英二の慌ただしい内心には、まったく気付いた様子もなくののこは、ちょっと唇を尖らせて「うーん」と考え込む。その、待つ身からすれば数分にも思える数秒の沈黙ののち、うん良いよ、とののこはあっさり頷いた。
「放課後はセーダイにチョコ配るから、その後ならね!」
「うん、それでOKだよ」
そうして告げられた内容に、英二は内心踊り出したいほど喜びながら、あくまで『友達』の態度(になってたハズだ)で返事する。放課後に七夜さんとチョコ配るらしいって、鴻上君に教えてもらってて良かった。
これからまだまだ友チョコを配りに行くというののこと放課後の待ち合わせだけ取り決め、ばっひゅ~ん! と駆けていく背中を見送りながらそう考える英二から、そんな感謝の念を向けられてるとはもちろん知らないまま、
鴻上 彰尋
はついにやって来た
七夜 あおい
へと、用意してきたバレンタインプレゼントの入った紙袋を手渡した。
「これ、良かったら」
「え……!」
「あおいさんからは前にバレンタインチョコを貰ったから、今日は俺が渡す番かな、って」
内心のどきどきを押し隠しながら、悪戯っぽく肩を竦めてそう言った彰尋に、少し恥ずかしそうに頬を赤く染めながら、くすくすとあおいが笑う。「見ても良い?」と小首を傾げた彼女に頷くと、あおいはいそいそと紙袋からプレゼントボックスを取り出して。
ふたを開けた彼女の顔と動きが、驚きで止まる。大きく見開かれた瞳一杯に、彰尋の用意してきたプレゼントが映った。
イメージしたのは、食べられるフラワーボックス。そう映るように、幾つも作ったチョコ生地のカップケーキの上に、生クリームとエディブルフラワーで飾ったり、着色したバタークリームを絞り花の様にあしらったり、シュガーペーストで型抜きしたものをちりばめた。
これらを幾つか作って見栄えを考え箱に詰めて、出来上がったのがこのバレンタインプレゼントである。精一杯の想いを込めて作った、彰尋からあおいへと捧げる『花束』。
メッセージカードに手書きで記した、『You’re my Valentine Girl』――あなたは私の特別な女の子です、という言葉には気付いてくれただろうか。その意味に、込めた想いには、果たして。
告白の返事を決める迄は今まで通りの二人でいる約束だけど、今日はどうか許して欲しい、と願う。だって今日はバレンタインデー、特別な――とても特別な日なのだから。
そう、祈るように願いながら、彰尋は表面上はにこやかに、だが内心では福音を待つ修験者のような、或いは断罪を待つ罪人のような、張り詰めた気持ちであおいの反応を待っていた。開いた箱の中に咲く花々を見つめたまま、彼女はまだ動かない。
――と、不意にその頬に朱が上った。そのまま、はっと息を呑んで見守る彰尋へと向けられた顔は綻んでいて、ああ喜んで貰えたんだな、と大きく胸を撫で下ろす。
「ありがとう! これ、全部彰尋くんが作ったの? すごいね! すごく嬉しい!」
そうしてあおいがくれた、衒いのない賞賛と歓喜の言葉に、彰尋は深い満足と高揚を覚えた。緩みそうな口元を押さえて隠し、たいした事ないよ、と格好つける。
本当に、あおいさんは『特別な女の子』だ、と心から思った。たったこれだけの事で、彼女は誰よりも彰尋を幸せにしてくれるのだから。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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