this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
20
つぎへ >>
◆其れは少女漫画の様な。
「すまない、和穂ちゃん」
横たわった沈黙の中で、
クルト・エールヴァール
の言葉だけが静かに響く。その言葉を
嘉島 和穂
は、唇を戦慄かせながらただ、断罪を待つような心地で聞く。
そんな静けさの中で、クルトはまだどこか自身との対話を続けているような風情を見せながらも、真剣に、誠実に言葉を紡いだ。
「君から言わせるべきではなかったかも知れない」
その話題の行方はどこなのか、和穂には解らなかった。じわじわと込み上げてくる涙が零れないよう、必死に目を見開く。
そんな和穂に気付いているものか、クルトの言葉は続く。それは独白のような響きを持っていて、けれども確かに和穂への言葉であると示すが如く、眼差しは彼女へとしっかり注がれている。
「確かに俺は、人の機微を察するのは得意とは言えない。だがどうやら、自分の事もよくわかっていなかったらしい」
こうして想いを向けられて、自分自身に問いかけて――ようやく、それを自覚した。自覚、出来た。
その想いを淡々と静かに、どうかすれば何かの報告書でも読み上げるように、クルトは告げる。
「どうやら俺は、君の事が好きらしい」
そうして告げた想いはだが、クルトらしく淡々としていて、あまりにも言葉が足りていないという自覚はあった。自らの事をまるで他人事のように語る、彼の言葉をもし和穂以外の誰かが聞いていたとしたら、その真偽を疑ったかもしれない。
それほどに、淡白に。表情にすらも、熱を探すのは難しく。
――でも、ここに居るのは和穂だけだから。
「……君が傍に居てくれるなら、俺はきっと幸せだろう」
告げられたその言葉は、想いは決して淡白なもの何かではないのだと、判った。解った。
その言葉の意味と思いを理解して、瞬きした和穂の瞳から、溜まっていた涙が零れ落ちる。でも――それは、決して先ほどまでの、絶望に打ちひしがれるような涙では、ない。
「ふぇ、う、あの」
あまりの感情に言葉にならなくて、和穂はぷるぷると頭を振った。今、クルトの口から出てきた言葉が――その内容が、現実なのかを疑う。
脳内で何度も、何度もその言葉を反芻した。君の事が好きだと――和穂が傍に居たら幸せだと、そう、クルトは確かに――
(……OKって、ことよね、これ?)
ようやくそれを確信して、和穂ははわわ、となぜか焦ってしゃがみこんでしまった。最高に嬉しくて、最高に幸せで――感情が高ぶり過ぎて、軽くパニックになる。
ひとしきり1人百面相をしてから、和穂は『それにしても』とクルトを見上げた。クルトのそういう不器用なところも好きなのだけど、あまりにも――あまりにも――
ふぅ、と心を落ち着けるべく息を整えた。想いの通じた今日くらいはちょっと甘えても良いだろうかと、彼の顔をじっと見つめて『おねだり』してみる。
「も、もっかい……すきって、言ってくれます……?」
「……もう1回」
「はい! そうしたら絶対ずっと、側から離れずに幸せにしますから!」
そう、力強く宣言した和穂の顔を見て、クルトは酷く柔らかな――見ていてはっと驚いてしまうほど柔らかな笑みを浮かべた。うわぁ、と思わず見惚れてしまった和穂の耳元に、クルトがそっと口を寄せる。
そうして再び囁かれた、和穂を最高に最強に幸せにしてくれるたった1つの魔法の言葉。それと同じ響きの言葉で繋がれている、また別の恋人達はマリンパラダイスで楽しいひと時を過ごした後、外をぶらぶらと歩いて、大観覧車へとやって来ていた。
ヒュー・ヒューバート
と
城山 水樹
が付き合うようになってから、この大観覧車にも何度乗ったことだろう。ゆっくり、ゆっくりと揺れながら登っていく、大観覧車から眺める景色は、いつも以上に輝いているように見えた。
雪が街の灯を反射して、あれほどに輝いているのだろうか。そんな事を話しながら窓の外を眺める、ヒューの前に座っている水樹が、カバンの中からラッピングした箱を取り出した。
ヒュー、と声をかけた彼女は振り返った彼に、これ、と差し出す。中に入っているのは先日、『somnium』のパティシエが講師となって開かれたチョコ作り教室で教わった、チョコ掛けチョコサブレだ。
初心者でも簡単に出来るよう、ビニール袋で作れるレシピで再び自宅でも作ってみたのだが、味見をしたら悪くなかった。だから多分大丈夫だろうと、考えて出来上がったサブレにチョコをかけて冷ましたものを、セロファンの袋に詰めてから箱に入れてラッピングしたのだ。
後は1番大事なところ、ヒューがこれを気に入ってくれるか――美味しいと言ってくれるかだ。だから内心ではものすごくドキドキしながら、表面上は取り繕――えてはいなかったが必死に冷静を装っている、水樹からチョコの箱を受け取って、ヒューは柔らかく微笑んだ。
「ありがとう。これは――チョコサブレ、かな?」
「そうよ! ……頑張ったんだけど」
どうかしら、と隠し切れない不安が滲む声色で、水樹が窺うようにヒューを見上げた。その仕草も可愛いと、考えながらヒューは手作りだというチョコサブレを1枚、口に入れる。
途端、サクッとした食感が口中に広がって、素直に美味しいと感じられた。だからそう伝えたら、水樹が照れたように、嬉しそうに微笑む。
そんな彼女に「もう1枚」と言いつつ口移しをしたりして、甘く過ごしていたらあっという間に大観覧車は地上へと戻っていた。名残惜しく想いながら大観覧車を降りて、だが甘い空気のままにまた恋人繋ぎに指を絡める。
そうして手を繋いで歩きながら、2人が向かうのはヒューの家だ。今夜は2人で、ヒューの家で一泊する予定にしていた。
だから、幸せそうに寄り添って向かった彼の家で2人は、チョコより甘く情熱的な一夜を過ごしたのだった。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!