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【バレンタイン】ホワイトチョコレート・アイランド
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◆水辺に輝く星の恋、羽根を広げる鷹の愛
鷹司 凜太郎
と
スピカ・フォーツ
が水族館『マリンパラダイス』を訪れたのは、クリスマス以来の事だった。その時のスピカの様子が随分と楽しそうだったから、またあの姿を見たいと遊びに来たのである。
ゆえに訪れた水族館を、まず凛太郎は興味深く観察し始めた。バレンタイン仕様になっている事は前もって知っていたのだけれど(何しろそれもあって今日はやって来たのだ)、あちらこちらにバレンタイン風の掲示や装飾をしているだけでなく、前回来た時と微妙に展示も変わってたりして、凝ってるなぁと素直に関心してしまう。
(ペンギンたちも前回来た時より仲良しに見える気がするなぁ)
単に恋の時期なのか、それとも動物達もラブラブに見えるように何らかの工夫をしているのか。考えだすと興味は尽きないね、と人込みではぐれないようスピカとしっかり手を繋ぎながら、水族館を堪能する。
そんな凛太郎と同じように、もちろんスピカも水族館の様子をきょろきょろ、そわそわと見回した。前のクリスマスデートで来た時とは勿論、バレンタインだから結構変わってるし、イルカもペンギンもいちゃいちゃしてるし。
(ちょっと、意識しちゃうかも……)
そんな風に考えて、スピカはほんのり頬を染めながら、凛太郎の方をちらりと見た。変に意識して胸が高鳴ってしまっているのが、聞こえてなければいいのだけれど。
そう――恋人を見上げたスピカは、だがすぐにその表情を不満そうに曇らせた。ふぅ、と小さく吐いた息は、少しどころではない愁いを帯びている。
(リンタロウ……それどころじゃ、ないみたい……?)
手を繋いでくれるのは暖かくて嬉しくて好きだけど、そればかりではつまらない。それなのに凛太郎ときたら、スピカの事はすっかり忘れてしまったみたいに水族館の方を楽しみすぎていて――なんか、妬ける。
むぅぅぅぅ、と考えてスピカは繋いだ手をするりと解いた。ん? とそこでようやく不思議そうにこちらを見た恋人の、腕にぎゅっとくっついて、抱き寄せてみる。
水族館に来て、水族館を楽しむのはそりゃあ正しいかも知れないけれど、今日はバレンタイン・デートなのだ。ちゃんとこっちも見てもらわないと、寂しいし面白くない。
(胸、そんなにないけど……意識させるなら……)
スピカにももっと構って欲しいと、訴えるようにむぎゅぎゅぎゅぎゅ、とささやかな胸元に恋人の腕を押し付けて見せた。そんなスピカの行動に、つい自分が普通に水族館を楽しみ過ぎていて、いちゃらぶが足りないと拗ねられているのだと理解した凛太郎は、慌ててスピカへと向き直った。
「ごめんごめん、つい。スピカくんはペンギンやイルカより可愛いよ?」
「……!」
そんな風に謝りながら、真っ直ぐに向けられる嘘のない言葉。そうして背中から腕を回し、ギューッと抱き締めてくる凛太郎に、ポーズだけは『まだ許してない』とばかりに唇を尖らせて見せつつも、顔は綺麗なピンクに染めたスピカは、大人しくその腕の中に納まった。
気付いてくれたのは嬉しいし、こうして抱き締められるのも嬉しいけど――正面から真っ直ぐに『可愛い』なんて照れてしまう。
(……反則すぎる……)
あうあう、と喘ぐように身悶えして、スピカは己の身体に回された腕をぎゅっと握り締めた。凛太郎の鼓動とぬくもりが背中から伝わってくるのが、心地良くてそのまま深く身を委ねる。
そんな風に甘えて、イチャイチャする二人の姿に、ラブラブペンギン達も触発されたようにますますラブラブな姿を見せ始めた。そんな動物達をひとしきり眺めるうち、どうやらスピカの機嫌も治ったようだと確かめてから、凛太郎は少し断って2人分のチョコレートドリンクを貰ってくる。
はいどうぞ、と差し出した。
「ホットチョコレートだって。カップル入館記念のやつだね」
「……ありがとう……」
そんな凛太郎から大人しく、スピカはホットチョコレートを受け取った。――正直まださっきの『可愛い』が脳内でリフレインを続けていて、そっちに意識をもっていかれっぱなしだったのだけれど。
とまれホットチョコレートに口をつけて、またいちゃいちゃむぎゅむぎゅと身を寄せ合って、身も心も甘くなったところで2人は、館内の散策を再開した。今度はちゃんと、互いに指をさしてあれこれと話しつつ、そして時折スピカがぷしゅー、と真っ赤になりつつ、売店へとやって来た二人はそこで、あ、と同時に小さな声を上げる。
並んでいるお土産の中、前回のデートの時に買った大きなペンギンのぬいぐるみに目を奪われた。
「あれは、あのペンギンの色違いかな」
「この前の子の、色違い……? 前のとちがって、リボンとかあるし……ペアなのかも……?」
「そうだね。ピンクでハートもついてるし、バレンタイン仕様で女の子版なのかな……」
そんな凛太郎の言葉に「そうかも……」と頷きながら、スピカはじっとペンギンのぬいぐるみを見つめた。ペアなのかもと考えると、途端に、家に今も1人で居るペンギンが寂しそうに思えてくる。
せっかくだから並べてあげたいな、と思った。2人一緒に居た方が、きっと、絶対、この子達だって寂しくない。
そう考えてスピカは、チラッと凛太郎を振り返った。
「……リンタロウ、おねがいできる……?」
「勿論。家で並べて座らせようか? 僕達みたいに見えるように」
「ぼ、『僕たちみたいに』って……」
そうしておねだりしたスピカの言葉に、返された凛太郎の言葉は迷いがなかった。その意味をつい深読みしてしまって、スピカはまたドキドキと意識してしまう。
あうぅ、と真っ赤になっているだろう頬を両手で抑えた。触れられたら解るぐらい熱くなってしまっているのを、きっと凛太郎も気付いているだろう。
そう考えて、ぷしゅー、とますます真っ赤になったスピカを『本当にスピカくんは可愛いなぁ』と愛でながら、凛太郎はさっそくペンギンのぬいぐるみを購入した。どうぞ、と手渡してスピカに抱いて貰う。
そうして一歩下がってスピカを見つめ、うん、と満足そうに凛太郎は頷いた。
「やっぱり可愛いね」
「かわいいって、どっちのこと……?」
「もちろん、ぬいぐるみじゃなくてスピカくんの話だよ」
そう返されて、うぅ、とまた顔がピンクに染まってしまうスピカである。もちろん答えは解り切っていて、でもちょっと心配だったから聞いてみたのだけれど――照れるものは照れる、のだ。
むぎゅ、とペンギンを抱く腕に力を込めて、そのもふもふした毛並みに顔を埋めた。そんな恋人を嬉しそうに見ていた凛太郎が、不意に、さも『たった今思い出しました』とばかりに手をぽむと叩くと、スピカの耳元に口を寄せる。
ねぇスピカくん、と囁く声色は悪戯を企む子供のように楽しげで――この上なく、甘い。
「そういえば、僕まだ貰ってないものがあるんだけど?」
「焦らなくても、ちゃんとあるから…安心して…?」
にっこり笑顔で迫られて、スピカは頬を染めながらそう返事をした。両手に抱えたぬいぐるみを抱く腕に、ますますぎゅっと力を込める。
ふうん、と嬉しそうに凛太郎は、スピカににっこりした。ついでに素早くスマホでそんな様子を撮影する――ちなみにスピカが水槽を見ている横顔とか、ホットチョコ飲んでるところとかも、館内の撮影禁止エリア以外ではすべて、くまなくちゃっかり撮影している。
スマホのレンズをちらっと見ながら(もちろん凛太郎はその瞬間もすかさずシャッターを切った)、スピカは用意してある手作りチョコの事を考えた。せっかくだからと凛太郎っぽく、弓矢の形にしたチョコは、ちゃんとラッピングもしてカバンの中に入れてある。
渡すのは凛太郎の家に戻って、このペンギンを待っている恋人のぬいぐるみの傍らに並べてあげてからだな、と思った。そうしたらチョコを出して、渡して、そうして――
(口付ける要領で、口移しするの……ちょっと、やってみたいかも……)
そう考えるスピカの傍らで、気が合うというべきなのか凛太郎もまた、チョコは口で受け取ろうと考えていた。――そんな風にどこまでも甘く、甘い2人なのだった。
Have a time of happy Valentine's Day!
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月28日
参加申し込みの期限
2020年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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